詩人:トケルネコ | [投票][編集] |
晧晧とアンバランス 泡沫のクルス はにわりのサーカス
ライオンは尻尾 熊は舌に戴くクラウン
小説する邂逅 浅葱色のボタン 少年は底冷えて
営倉の薔薇へ 匍蔔する風 虹彩の水溜まりに映る茨
労う拍手に誘われ 系統立ったコストに投函する痂
羅針盤片手に八月を下書く 青いラインの裸体と林檎
更々と否定する砂時計 波は姓を落剥させ……
月 荒野にて開演し
星 ブランコより墜ちる
熊 半月を転がし
時 浜辺を満たす
夜 白々とライトアップされ
陽 ライオンがくぐる
カラスミの地平 裂け 夢は閉演
投棄された水平 漂う 藤色の花弁