詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
手首足首から
寒さが悪戯に入り込んでくる日暮れ
僕はおきにいりの自転車に乗って
ふらふらっとコンビニまで
ご近所さんの晩ご飯のきんぴらごぼうの匂いがする
何だか町が妙に静か
暗い細道はなんだかドキドキする
今日のお月様は何だかとっても色っぽい
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最近
スリルもあいつも僕を訪ねては来ない
家に帰れば
布団の手招きに誘われ
お菓子の誘惑にまけ
MDの子守歌で眠る
太陽は最近早く帰宅してしまうから
外で寒さがいばってる
僕はテレビに吸い込まれて
無感情に事件を否定し
悲しいドラマを鼻で笑う
目尻が重く視界がぼやける
あいつのやわらかい肩にもう一度触れたいと思う
『あの子のことまだひきずってるでしょ』
ひきずってねぇよと強がった僕の顔は
洗顔直後の顔以上にひどくつっぱってただろう
最近僕は
あいつがたりない
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あの子がキャンディーの包み紙でつくった不恰好な鶴は
僕は全部捨てないでもっているんだ
そのうちの一羽は僕の筆箱のなかにいるし
あの子のつくった鶴はいつも元気で楽しそうさ
あの子はいつもうれしそうで
あの子はいつも笑顔をたやさない
でも
僕の前で爪をいじるあの子の手が震えているのを
僕は見逃さなかった
それに
あの子が悪戯っぽく鶴の裏に書いたメッセージを
僕は見逃さなかった
胸のあたりに温いものがジワっとしみ込んだ
口のなかのミルキーの甘さと
あの子の笑顔がリンクした
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気付いたら僕は今日も
君を遠くから眺めて
風力発電が出来るほどのため息をついていた
僕と君は同じクラスだから
僕は視野に入る君が気になって仕方ない
MDから流れた曲が
君を取り巻くピンクのほわほわした空気の感触を思い出させた
僕は君を忘れたいんだと
ピノキオなみの嘘つき理由つけて
君を避けているけど
本当は君に話し掛ける勇気もないのさ
だから僕は
やっぱり垂れ下がった目とセットをする気もなくしたぼさぼさの髪で
君に話し掛けられるのを
ものほしそうにしているのさ
雨がふる中
君の乗ったバスが
濡れてる僕を
追い越していった
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二度寝して
起きて昼に見た空が
バカみたいに青くて
あんまりびっくりした僕はおもわず笑って君に電話をかけようかと思った
雲がはしゃいで
世界地図を作り上げてる
テンション全開の日の光が葉も手も雲も透かしてる
みんなのテンションがあがってる
空の満面の笑みに
みんなおもわず笑っちゃう
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あいたいって百回いったら
あんたは会いにくるっていうのかい
一緒にいたいって百回いったら
あんたは一緒にいてくれるていうのかい
あんたの名前を百回いったら
俺はあんたでみたされるっていうのかい
んなこたない
んなこたないけど
百回いいたい
そんな気分なんだ
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新幹線のスピードで
走り抜ける人がいるなら
僕は鈍行列車のスピードで
ナイフのような
鋭い人がいるなら
僕は球のような鈍さで
熱湯のように熱い人がいるなら
僕はぬるま湯の温度で
頑張れと喝をいれる人がいるなら
僕は無理するなといいたい
僕は休憩所のような
人になりたい
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ぼくはちゃぼに
えさをやった。
えさをもって
ちゃぼごやを
まわると
ちゃぼも
まわった。
ちゃぼって
くいしわんぼう
だとおもった。
もういっかい
えさをもって
ちゃぼごやを
まわると、
ちゃぼも
まわりました。
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今日笑ったことが
昨日のこととなり
そしていつのまにか
遠い思い出になってる
時間がたって
僕の愛しい
ついこの間が
いつのまにか遠い
遠い思い出になってしまった
いつのまにか
また冬が訪れてしまった
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誰かが空で
冷たい雲をかき氷機にかければ
僕らの街に氷が積もり
僕は道を滑らないように自転車をしんちょうにこがなければいけない
朝窓のカーテンをあけると
雪だるまさんがそこらじゅうの玄関でこっちを見てる
誰かが空で
氷に甘いシロップをかけたら
氷がヒタヒタになって
氷のかさがだいぶ減る
雪だるまさんもとろけちゃって
そんな光景を太陽が見にきたせいで
氷がどんどん溶けちゃって
ねぇ
早く食べないと
氷ぜんぶ溶けてなくなっちゃいますよ