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メロンソーダの部屋  〜 投稿順表示 〜


[29] 君の隣でかみしめたい
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ネガティブな僕にきみが教えてくれた

幸せはかめばかむほど

あまいんだって


最近

僕は薄れてくる思い出から目をそらし

バカなこと言って笑ってみせてる

不幸せなわけじゃないけど

幸せをかみしめる事もない



のうみそ白子みたいになってきて

最近人の悪口を言って笑うようなった

プライドというプライドは全部ごみ箱に捨ててしまった



君は

露骨に僕を行動的にしてくれていた

君が隣にいるだけで

米粒一粒の幸せを

百回はかみしめられてた




僕はまた

小さな幸せを

君の隣で

かみしめたい


2005/01/20 (Thu)

[32] 河の流れにのって
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ミシシッピほどの

でかい河の流れにのって

いかだにのって漂いたい


空をみて
うたたねをして
そしてたまに鼻歌をうたいたい


河の流れの静かな夜を迎えたい

何のことはない一日を過ごして

日の出と夕日に顔を赤く染めたい



ミシシッピほどのでかい河の流れにのって



2005/01/21 (Fri)

[36] もっと速く
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どんなに速く走って逃げても
時間にはすぐ追い付かれちまって


その瞬間には立ち止まれなず
時間が僕の背中を押す


つまずきつまずきの僕を
スピーディーな彼女は置いていってしまい


毎日毎日
真っ赤な太陽は沈んでいく


早くしなきゃ



もっと速く


もっと速く



もっともっと
速く




走りぬけなきゃ



2005/01/28 (Fri)

[39] 星座
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家路

口あけて

後ろに倒れちまうくらいに

空見上げた

オリオン座が

くっきり見えた

小学生の時にもみたやつだった

百八十度の空を

ひとりじめして

まぁるい地球を感じた

だから俺は

そのまま小学生みたいに

家に帰えることにした

口あけて

上むいて

星を線でつなぎながら

2005/02/08 (Tue)

[40] ゆめ
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つけっぱなしの電気のなか

メタリックなゴツいヘッドホンがずりおちた

俺は半ばまだ夢のなかの謎解きをしながら

やっとの思いで電気を消して

深夜の鼓膜の押しつぶされそうな沈黙の中

目を閉じた

手を伸ばした夢のなかの君

君は僕の手を取って

僕はまた吸い込まれてく



むかうはあっちの商店街


2005/02/09 (Wed)

[43] 一滴
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服はクシャクシャ

髪はぐしゃぐしゃ

ハートがふやけた

眠れる俺の泣きボクロ



アコースティック

同じ曲ばかり

それは一年前覚えた

すっぱい恋の歌



広がる乾いた大地

無感情な風景は

俺の黒目に

よく似ていた



そんな俺に

あいつはたらしていく

魔法の清水

一滴だけ



悲しい本より

流行の映画より

俺のドライアイには

それがよく効く




2005/02/20 (Sun)

[44] 手のひらの雪
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雪の降った打ち上げの帰り

いつもよく見てた

お前の後ろ姿が

いつもより遠くを歩いているようで


一粒の雪に目を寄せて

雪をとらえようとするお前は

いつもよりもっと

百倍は愛しく思えて


僕はみんなと一緒に

平然と歩いていることが精一杯で

僕は手のなかで

溶けない思いをもてあそんでいた


別れ際

お前は何気なく笑顔で手を振っている

ホントはここで

俺はお前に呼び止めてほしかった



真っ白な雪は

つかまえてもつかまえても

手のひらを覗き込めば

そこにはもう涙しか残っていなかった


2005/03/04 (Fri)

[45] おそろいのキーホルダー
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おそろいの
キーホルダー

湿った手で握り締めて

お前の声を
お前の本音を

耳をすまして聞き取ろうとする

お前が僕の

筆箱に何気なく付けてくれていた

ちっちゃいキーホルダーは

お前のポッケからも顔をのぞかせていた


僕は
淋しくなるとこのキーホルダーを

握り締めて目をつぶるんだ

そうするとお前が
すぐ近くにいるって
そう感じられるんだ



お前もこのキーホルダーを見て

俺を思っていてほしいな


2005/03/05 (Sat)

[46] 気持ちを掴めたら
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なぁ

二晩連続で

君のでてくる

夢を見たんだ


なぁ

そんな朝が来ると僕は

独りぼっちの赤ん坊みたいに不安で

真っ暗な部屋すら恐くて

無理矢理に目を閉じたんだ


なあ君は

俺の夢を見ることがあるかい

君に電話したら

俺たちは心底楽しく会話できるかい


なぁ

君のダマダマのマスカラの奥の
カラコンの奥の
瞳の奥の

お前の気持ちを掴めたら

俺はソレを絶対離さない



2005/03/07 (Mon)

[47] 君のざんぞう
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電車の窓の外の
立ち並ぶアパートのどれかに

きみの姿を見いだしながら

小さくなってゆくアパートに
少し落ち込んでみたり



僕は見慣れた地元に帰ってきては

君と歩いた道に
君のざんぞうを見てる

それはまるで昨日の事のように


もうこの道を
東京へ行ってしまった君と歩くこともないのかな

今日も一人僕は君の幻とこの道を歩く

2005/04/08 (Fri)
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