詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
ネガティブな僕にきみが教えてくれた
幸せはかめばかむほど
あまいんだって
最近
僕は薄れてくる思い出から目をそらし
バカなこと言って笑ってみせてる
不幸せなわけじゃないけど
幸せをかみしめる事もない
のうみそ白子みたいになってきて
最近人の悪口を言って笑うようなった
プライドというプライドは全部ごみ箱に捨ててしまった
君は
露骨に僕を行動的にしてくれていた
君が隣にいるだけで
米粒一粒の幸せを
百回はかみしめられてた
僕はまた
小さな幸せを
君の隣で
かみしめたい
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
ミシシッピほどの
でかい河の流れにのって
いかだにのって漂いたい
空をみて
うたたねをして
そしてたまに鼻歌をうたいたい
河の流れの静かな夜を迎えたい
何のことはない一日を過ごして
日の出と夕日に顔を赤く染めたい
ミシシッピほどのでかい河の流れにのって
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
どんなに速く走って逃げても
時間にはすぐ追い付かれちまって
その瞬間には立ち止まれなず
時間が僕の背中を押す
つまずきつまずきの僕を
スピーディーな彼女は置いていってしまい
毎日毎日
真っ赤な太陽は沈んでいく
早くしなきゃ
もっと速く
もっと速く
もっともっと
速く
走りぬけなきゃ
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
家路
口あけて
後ろに倒れちまうくらいに
空見上げた
オリオン座が
くっきり見えた
小学生の時にもみたやつだった
百八十度の空を
ひとりじめして
まぁるい地球を感じた
だから俺は
そのまま小学生みたいに
家に帰えることにした
口あけて
上むいて
星を線でつなぎながら
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
つけっぱなしの電気のなか
メタリックなゴツいヘッドホンがずりおちた
俺は半ばまだ夢のなかの謎解きをしながら
やっとの思いで電気を消して
深夜の鼓膜の押しつぶされそうな沈黙の中
目を閉じた
手を伸ばした夢のなかの君
君は僕の手を取って
僕はまた吸い込まれてく
むかうはあっちの商店街
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
服はクシャクシャ
髪はぐしゃぐしゃ
ハートがふやけた
眠れる俺の泣きボクロ
アコースティック
同じ曲ばかり
それは一年前覚えた
すっぱい恋の歌
広がる乾いた大地
無感情な風景は
俺の黒目に
よく似ていた
そんな俺に
あいつはたらしていく
魔法の清水
一滴だけ
悲しい本より
流行の映画より
俺のドライアイには
それがよく効く
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
雪の降った打ち上げの帰り
いつもよく見てた
お前の後ろ姿が
いつもより遠くを歩いているようで
一粒の雪に目を寄せて
雪をとらえようとするお前は
いつもよりもっと
百倍は愛しく思えて
僕はみんなと一緒に
平然と歩いていることが精一杯で
僕は手のなかで
溶けない思いをもてあそんでいた
別れ際
お前は何気なく笑顔で手を振っている
ホントはここで
俺はお前に呼び止めてほしかった
真っ白な雪は
つかまえてもつかまえても
手のひらを覗き込めば
そこにはもう涙しか残っていなかった
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
おそろいの
キーホルダー
湿った手で握り締めて
お前の声を
お前の本音を
耳をすまして聞き取ろうとする
お前が僕の
筆箱に何気なく付けてくれていた
ちっちゃいキーホルダーは
お前のポッケからも顔をのぞかせていた
僕は
淋しくなるとこのキーホルダーを
握り締めて目をつぶるんだ
そうするとお前が
すぐ近くにいるって
そう感じられるんだ
お前もこのキーホルダーを見て
俺を思っていてほしいな
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
なぁ
二晩連続で
君のでてくる
夢を見たんだ
なぁ
そんな朝が来ると僕は
独りぼっちの赤ん坊みたいに不安で
真っ暗な部屋すら恐くて
無理矢理に目を閉じたんだ
なあ君は
俺の夢を見ることがあるかい
君に電話したら
俺たちは心底楽しく会話できるかい
なぁ
君のダマダマのマスカラの奥の
カラコンの奥の
瞳の奥の
お前の気持ちを掴めたら
俺はソレを絶対離さない
詩人:メロンソーダ | [投票][編集] |
電車の窓の外の
立ち並ぶアパートのどれかに
きみの姿を見いだしながら
小さくなってゆくアパートに
少し落ち込んでみたり
僕は見慣れた地元に帰ってきては
君と歩いた道に
君のざんぞうを見てる
それはまるで昨日の事のように
もうこの道を
東京へ行ってしまった君と歩くこともないのかな
今日も一人僕は君の幻とこの道を歩く