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メロンソーダの部屋  〜 新着順表示 〜


[65] とけるオレンジ
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とけるオレンジ

景色が歪んでる

遠退く意識

君がいない


探しに行かなきゃ

とけたオレンジ

曲がった道が迷路みたい


君がいない

嫌な予感

探しに行かなきゃ


真っすぐ歩けない


壁にへばり付く僕

生暖かくて

叫びたくなって




とけたオレンジ

君がいない

2006/04/13 (Thu)

[63] 世界一格好悪い僕
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適当で口ばかりの僕は
世界一格好悪くて

ストゥールに座る僕のコンバースは地面にべったりくっついていて

君のプーマのサッカーシューズは宙ぶらりんで

君が預けた煙草のフィルターは少し湿っていて

ライブハウスの地べたに座る君
横に座れと僕に指示して

君とのあいだはこぶし一個分で

言えない言葉
心の中で何度も君に語りかけて

僕はまた飲み物をこぼして

いつものようにJRがみつからなくて

別れ際なかなか離れられなくて

僕は世界一格好悪くて

僕は自分が大嫌いで

かっこよくなりたくて


僕は君を
そっと見つめてるんだ

2006/02/10 (Fri)

[62] 金髪パンダ
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多色使いの金髪パンダの影は実は真っ黒で

黒装束は虹色の夢を見た

金髪パンダ
バレバレの空元気で

悲しそうな背中を見るような夢をみては

目の下まで伸びた前髪を

掻き乱すのです

2006/02/03 (Fri)

[60] 頭突き
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別れ際
いつも淋しくて
呼び止めてしまうね


ねえ、と言いかけて

口に出すのをやめた気持ちを

込めた頭突き
思いきりぶつけたんだ


かすれた僕の頭突き
散る星にお前は何が見えた




眠れない下り列車は真っ暗でどこをはしる

眠れない下り列車は
こんなにも長かったのかと思う

こんなに胸
くるしいのはひさしぶりだ


勝手に震え出す手は
完全におびえてる

窓に移る自分の姿に
自信同情かけてやる

やけに喉が渇く
がむしゃらに指を動かす




電源の切れた携帯

微かに感触の残る胸部

お前の頭突きには

一体何が込められていた

2005/12/23 (Fri)

[59] 溜まったものの行方
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楽しい生活を削り落としてまで

暗示をかけられた僕の病気の

薬を処方してくれる人なんて

いるわけがないだろう?



生きることに嘆くほど

僕は一人と確信するばかりさ



吐き出すものも吐き出せず
流すものも流せないまま

間違った薬で無理に笑って


浮腫きった僕の姿

助けを求める甘えた目をしても

誰も目を合わせるわけがないだろう?

2005/11/10 (Thu)

[58] 空想の男
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空想で作り上げた男が

不敵な笑みを浮かべてる

僕はそっと下を向く


僕のピンクのパレットに

奴が黒を一滴垂らす


僕の日記の大事な一部が

赤でこっそり書き換えられてる


奴が僕に真実をのべる

僕はずっと耳を塞いでる

2005/10/27 (Thu)

[56] たばこのけむり
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はげしい雨音と
いつもよりタールの強い煙草

煙が僕の
記憶ごと連れ去ってしまえばいいのに

雨音が遠ざかる
視界が少し白く煙る

今夜は少し疲れているから

お前に電話をかけたかったのに


あしばやに去って行く君

煙草を挟んだ僕の左手は

ただただやに臭くなってゆくだけ


僕のはいた煙は

どこへともなく
拡散して消えて行った

2005/09/22 (Thu)

[55] 僕の目に見えている色
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どんなに携帯を肌身離さず持っていたって
どうせかかってくるのは生気のない声の派遣会社の電話なんだろ

一人ぼっちの僕を見てる
机の上に散らばってる僕のミスが
僕の姿を嘲笑う


久しぶりの酒の席
やけになって酔って
吸わないと断言した
煙草をなれない手つきで吸う

無茶に言葉にした僕の心を見て
グラスごしの周りの頭がしみじみと縦に揺れてるんだ

直線だけで描かれたような顔とは裏腹に



いくら見てもわからない
あの娘の顔の
行動の答えを
僕はまだ見ることができないままで

今僕が見ている色は
いったい何色なんだろうか

2005/08/06 (Sat)

[54] ずっーと前の昨日
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風が僕を避けていく

どこか淋しい朧月夜で

歌う鼻歌はマイナーコード


小さな自転車を
漕ぐ力は

大きながたいと
つりあわない

ずっーと前の昨日の僕も
今の僕とかわらなかっただろうか


足の踏み場もない
荒れた部屋の引き出しの中で

今の僕と温度の違う
僕が笑顔でわらっている

2006/06/28 (Wed)

[53] はぐ
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現実には愛し合うことも出来ないくせに
アルコールでばかになった理性でいちゃつく二人


強引に君の手を引けば
君は僕に心から身をまかせてくれるだろうか


出来るだけ頭を近づける
出来るだけ胸を近づける


君のにおいがする
君の吐息を感じる



だけど君の顔が見えない

君ははにかんでるのだろうか

どんな顔してるのか見せてくれ

2005/06/21 (Tue)
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