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メロンソーダの部屋


[44] 手のひらの雪
詩人:メロンソーダ [投票][編集]

雪の降った打ち上げの帰り

いつもよく見てた

お前の後ろ姿が

いつもより遠くを歩いているようで


一粒の雪に目を寄せて

雪をとらえようとするお前は

いつもよりもっと

百倍は愛しく思えて


僕はみんなと一緒に

平然と歩いていることが精一杯で

僕は手のなかで

溶けない思いをもてあそんでいた


別れ際

お前は何気なく笑顔で手を振っている

ホントはここで

俺はお前に呼び止めてほしかった



真っ白な雪は

つかまえてもつかまえても

手のひらを覗き込めば

そこにはもう涙しか残っていなかった


2005/03/04 (Fri)

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