雪の降った打ち上げの帰り
いつもよく見てた
お前の後ろ姿が
いつもより遠くを歩いているようで
一粒の雪に目を寄せて
雪をとらえようとするお前は
いつもよりもっと
百倍は愛しく思えて
僕はみんなと一緒に
平然と歩いていることが精一杯で
僕は手のなかで
溶けない思いをもてあそんでいた
別れ際
お前は何気なく笑顔で手を振っている
ホントはここで
俺はお前に呼び止めてほしかった
真っ白な雪は
つかまえてもつかまえても
手のひらを覗き込めば
そこにはもう涙しか残っていなかった
2005/03/04 (Fri)