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惑い人の部屋  〜 新着順表示 〜


[11] 手を
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握手を してください
それで 充分です
とりあえず 今は

一瞬だけ 強く
握って ください
私の 手を

大丈夫
折れやしません
見た目より 丈夫です


ありがとう


その手の 感触
心に刻まれました

あなたの ぬくもり
私の一部になりました

本当に

ありがとう

2005/04/07 (Thu)

[9] かわいそう?
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かわいそう?
誰が?
私が?
どうして?

あなたに何がわかってるの?
自分のことは さておいて
一段も二段も上から見下ろして
わかったつもりになってるだけ

その証拠に 
あなたの目に満ちているのは
優越感
人より上に立っている
錯覚からくる
悦び

教えてあげる
本当にかわいそうなのは

あなたなのよ

2005/04/05 (Tue)

[8] ドライブイン
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もしも全てを
投げ出したい程
疲れたら
いつでもおいでよ
私のところへ

ここは君専用のドライブイン

背中にしょった荷物を置いて
たまには一息いれて

たわいのないお喋りも
吐き出せない愚痴も
ここなら何でもOK

長い道だもの
休憩は必要さ

元気になれたら
また行けばいい
私は笑って見送るよ

いつでもおいでよ
この場所へ

ここは君専用のドライブイン

何もないけど
休んでいきなよ

2005/03/24 (Thu)

[7] 問い
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何が欲しいの?

“わからない”

何を望むの?

“わからない”

何をしたいの?

“わからない”

誰を愛しているの?

“わからない”

生きていたいの?

“わからない”


問われ 答えるたびに
灰色のやるせなさが 満ちていく

真の満足など 得られないのかも知れない


永遠に

2005/03/23 (Wed)

[6] 少年は万華鏡を
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しゃり かしゃり
しゃり かしゃり

回すたびに 二度とない
世界を見せてくれる万華鏡が
少年は大好き

ある日 中を見たくなり
金槌で何回も叩き 壊した

そこにあったのは
三枚の鏡板
薄っぺらな色つきセロハン
屑物のビーズたち

失望した少年は 血を流した手でそれらを掴み
地面に投げ捨てた

夕日に照らされたものたちを 少年は見つめた

“このほうがずっときれいだ”

家路につく少年を
血に染まり なお夕日を吸い取る屑ビーズが
見つめていた

2005/03/23 (Wed)

[5] 疾走
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駆けて 駆けて
跳んで 跳んで
敵を倒し 薙ぎ払い

ひたすらに 駆け抜けて
君が残すのは 風にのった血の匂い
そして かつてヒトだったものたち

その先に 何があるの
その目には 何が見えるの

君の望むものは どこにあるの

2005/03/09 (Wed)

[4] 水眠
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深い河の水の底

とろーり とろりと
眠っていたら

体が溶ける感じで 目覚めた

水になっていた

水が自分で 自分が水

何て素敵なんだろう

このまま 君の住む街へ
流れていこうか

とろーり とろりと
微睡みながら

2005/03/06 (Sun)

[3] 手紙
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昨日 あなた宛ての手紙を書き
今日 送りました

あの日は 本当にありがとう
少しだけれど 言葉を交わし
何もかもを包み込むような
あなたの手に触れることが出来て
私は またひとつ
あなたの優しさを知りました

でも 一番伝えたいことは書けませんでした

それが あなたの重荷になることだと
それが 叶わないことだと
分かっていますから

それでも あなたを見ています

体には 気をつけて

2005/02/15 (Tue)

[2] ケリー
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上昇する鉄の塊に縋りつく
ぼろぼろの機械の体を持つ君

ケリー 君は何を願うの

燃え上がる我が家を見上げ
弟と誓った あの日の約束


いつか 争いのない宇宙へ行こう


だから その手を離さないで
だから 強く強く願って
君の願いが一瞬秒でも 
宇宙に届いたなら
君は 星になれるから

穏やかで静謐な世界の
住人になれるから

2005/02/15 (Tue)

[1] それだけで
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ずっとずっと
いつまでも
元気で
幸せでいてください

それだけで
私は
充分 嬉しいのです

2005/02/15 (Tue)
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