詩人:evans | [投票][編集] |
「枯葉」と聞いて
みなさんは
なにを感じて
なにを思い出すでしょう
いまから20年もの昔
東京下町の中学生
自然・科学研究グループの
一メンバーだった私
毎週土曜日の午後
日曜祝祭日の終日
夏休み
暑い日も寒い日も
晴れの日も雨の日も
メジャーと植物図鑑を
持ちながらの調査活動
区内の屋敷林・寺社林・公園
科学の先生と5人の生徒達
蚊に刺されながら
クモの巣に引っかかりながら
夏のあおば生い茂る中へ
掻き分けながら進みゆく
みなで大声で喚きながら
冗談を言いながら
仲間と喧嘩しながら
先生に叱られたり励まされたり
辛いこと楽しいこと
いろいろなことがあった
枯葉散る2学期の終わりころ
寅さん所縁の町の北にある
都立公園の一部を
枯葉を踏みながら調査は
感動的なフィナーレを迎える
自然との対話
先生 仲間との絆
一つのものを成し遂げた
なんとも言えぬ充実感
落ち葉の中に詰まった
たくさんの良き思い出
みんな ありがとう
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重さ量る 長さを測る
世の中にははかるものが
たくさんある
生き方や価値観にも
スケールはあるのかな?
生まれた国によって
生まれた家によって
生まれもった
素質や才能が
有るか無いかによって
環境によって
ひとの幸せは
大きく左右される
運命だから仕方ない
創られたものだから
従うしかない
人生の悩みや困難 人との違いを
周りや環境のせいにすること
あきらめてしまうこと
それとも
過去の原因があって今がある
いま生きている原因が未来の結果となる
だから いまの自分を省みていこう
だから いまの自分を変えていこう
人生の悩みや困難 人との違いを
自分の中に求めゆくこと
常に前進していくこと
みなさんは より善い人生を
原因を自分の内に求めますか?
他人や環境など外に求めますか?
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重さ量る 長さを測る
世の中にははかるものが
たくさんある
生き方や価値観にも
スケールはあるのかな?
ひとの欠点や欲望などを
悪いものとして
無くそうとします
そうだとしたら
死んでしまったり
何もしないでいることが
いいこと?
それとも
欲望をコントロールして
欠点を長所に変えていくことが
いいこと?
みんな誰にでも
欠点や欲望は存在する
あなたは
自分の欠点や欲望を消す為に
何もしないでいますか?
それとも
自分の欠点や欲望を善い方向に
変える為に行動しますか?
自分だけの幸せ
自分と家族だけの幸せ
自分も家族も世界みんなの幸せ
幸せに向かう船がありました
あなたは
自分と極一部のひとが乗れる
小さな船
自分とたくさんの人が乗れる
大きな船
どちらを選びますか?
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重さ量る 長さを測る
世の中にははかるものが
たくさんある
生き方や価値観にも
スケールはあるのかな?
ひとの人生は歴史の流れ
時間(とき)の流れで
変化してゆく
たとえば
小学生に関数を教えても
理解できないだろう
そこで
足算 引算から教えてゆく
やがて難しい計算や公式を
覚えながら関数に辿り着く
人間の価値観や考え方も
きっと同じに違いない
ときが流れて成長して
いつまでも方便や例え話だけが
善い訳ではないだろう
権(仮)の考え方から
次第に実際生活に即したものを
学んでゆく
成長したあなたは
権(仮のもの)と実(本来のもの)
どちらを選びますか?
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重さ量る 長さを測る
世の中にははかるものが
たくさんある
生き方や価値観にも
スケールはあるのかな?
さまざまな小説や
さまざまな雑誌
さまざまな参考書
学びの教科書
遥か遠い昔
人類の教師が
僕たちに残してくれた
人生のテキスト
28冊のテキスト
本題を理解し易いようにと
譬え話しのたくさん書かれた
14冊のテキスト
さて本題に入りましょう、と
ドキュメンタリーの描かれた
14冊のテキスト
壮大なるクライマックスのシーン
あなたの心に残ったのは
前半ですか?
後半ですか?
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雄大な山々と田畑
秋の青空のもと
大地にひろがる 稲穂
歳月を経た自然の 営み
歳月を経た自然の 恵み
先師がこの大地に種を蒔いて44年
そして たくさん たくさん実った
稲穂を刈りながら人びとは
中国を経て日本へやってきた
あの豊作の日から2000年
人びとは稲作の方法を忘れ
刈り取る稲をも失い
争いと飢饉と天変地異に憂う
そのとき一人の勇者が立ち上がる
名もなき民衆のことを唯一人願い
みなが忘れかけた稲作の方法を
学ぶため27年の旅に出る
そして ようやく
どんな人でも
たくさんの稲穂を実らす種を
見つけて みんなに配リ始める
庶民を利用して
私腹を肥やした一部の輩は
悪しき権力者と結託して
勇者の彼を罵り石を投げ
頚を斬ろうとして
極寒の島に流した
彼は堂々として
みなを励まし続ける
そして
彼の考えた方法で
みなが種を蒔き始め
いまでは
世界各地の大地に
平和の稲穂が実りはじめる
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変革のとき
これまでの
生きてきた価値観を
変えてゆく年
変革のとき
早春
初めて詩を綴る
初めて環境を考えて
貸切電車を走らせる
地球に優しい路面電車
春
人生をともにするあなたを
探すための旅に出る
初夏
仕事で長年お世話になった
あの人との別れ
そして将来の不安よぎる
未だ意思疎通のできない
あなたと職場で出会い
夏
善の連帯で師とともに
平和の為 社会の為にと
汗を流す
5歳若返りのスタイルに変身
学びの夏が過ぎてゆけば
秋
幼少のころから
いつもぼくを
優しく見守ってくれた
おばあちゃん さようなら
そして
芸術の秋 真っ只中の僕らは
みなのたましい詰込んだ
詩集つくりに走り出す
いま 変革のとき
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都心のオフィスの窓
いつも見える景色
1年を通して変わらぬ
日常の風景
となりのビルの植え込み
ビルの谷間にわずかにのぞむ
高き青空は
きょうも
激しく変わりゆく
街の流れを
人のこころを
包んでいる
忙しい毎日
仕事に勉学に地域活動
ゆとりのない疲れた日々
日ごとに変わりゆくもの
それは せめて
詩を綴ること
そして
あなたからのたよりを
まちつづけること
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この街は
わがこころの故郷
14年前の晴れた秋の日
着慣れぬスーツに身を包み
期待と不安で歩いたこの街
2年半の間 勤めた街
しばらくこの街には
こなかったけれど
4年前の夏の日 転職で
隣の街へとやってきた
再び歩くこの街は
ぼくを優しく迎えてくれる
懐かしの街
思い出の街
今はなき食品会社の本社ビル
増えたカラオケなどの娯楽店
コンビニ チェーン店
でも この街は
変わらぬものがたくさんある
いまでは すっかり
日常生活に溶け込んだ
この街 GINZA
暮れた街並み
イルミネーションに
かがやく日はもうすぐ
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漆黒の大海原
遠くに望む暁
朝日が昇りゆく水平線
きょうも この星のどこかで
旅人が
釣り人が
はじまりを感じている
ピアノとサックスで奏でられ
ヴォーカルとチェロの音色
PCスピーカーから流れる
優しい そのメロディは
雄大な日の出の情景を
思い浮かばせてくれる
ぼくら人間は
海を見て何を感じながら
何を憂い 何を喜び
人生の海を泳いでいくのか
私の中にある雄大であろう海を
あなたの中にある偉大なる海を
ともに感じ合いながら
泳いでいこう
かもめの声援を浴びながら
くじらに行先をききながら