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evansの部屋


[119] 平和の稲穂〜実り〜
詩人:evans [投票][編集]

雄大な山々と田畑

秋の青空のもと

 大地にひろがる 稲穂

 歳月を経た自然の 営み
 歳月を経た自然の 恵み

先師がこの大地に種を蒔いて44年
そして たくさん たくさん実った
稲穂を刈りながら人びとは

中国を経て日本へやってきた

あの豊作の日から2000年
人びとは稲作の方法を忘れ

刈り取る稲をも失い
争いと飢饉と天変地異に憂う

そのとき一人の勇者が立ち上がる

名もなき民衆のことを唯一人願い
みなが忘れかけた稲作の方法を
学ぶため27年の旅に出る

そして ようやく
どんな人でも
たくさんの稲穂を実らす種を

見つけて みんなに配リ始める

庶民を利用して
私腹を肥やした一部の輩は
悪しき権力者と結託して

勇者の彼を罵り石を投げ
頚を斬ろうとして
極寒の島に流した

彼は堂々として
みなを励まし続ける

そして
彼の考えた方法で
みなが種を蒔き始め

いまでは
世界各地の大地に

平和の稲穂が実りはじめる

2004/11/14 (Sun)

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