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[231] 白壁の街に再び
詩人:evans [投票][編集]

いま再び
白壁の街に佇む

18年前の学生時代

あの暑い夏の日

巨大大橋が列島をつなぎ
バブルに浮かれていた

あの暑い夏の日

夜行バスを降りて

眠い眼をこすりながら
ふらりと歩いた
美しきこの街

柳の緑と白壁が
そして
紡績工場跡のレンガ倉庫が

優しく迎えてくれた

ときは流れて

いま

古くて新しい
東洋の叡智
伝統医学の発信が

この街で行なわれた

変わりゆくもの

人のこころと価値観
経済重視から
生活や環境の重視へ

変わらぬもの

明治期以前の生き方
人間としての価値

そして
この街の

柳と白壁の
優しき佇まい・・・

2007/06/13 (Wed)

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