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[287] いま原点に返りたい
詩人:evans [投票][編集]

それは

わが労苦の人生の始まりであった
そして
希望の人生の始まりでもあった

建学の精神に希望を抱き
中央体育館から始まった
わが学びの人生

沢山の困難が待ち受けた
沢山の試練がつづいた

仕事・地域活動・通教の両立
2度にわたる入院生活と休職
卒業して先に去りゆく学友たち

何度も何度も諦めかけた

しかし ときは流れて

わが師匠とともに桜花眩しい
キャンパスのトンネルは
わが身の労苦を祝福してくれた

この 一つの歳月の流れ

それは

生まれたばかりの赤ちゃんが
ランドセルを背負いはじめる
そして
義務教育の少年少女が
成人の仲間入りをする

6年という歳月

皆それぞれの過去がある
皆それぞれの希望がある

そして いま
その歳月を振り返る

「善の連帯」を成しゆくがために

あの希望に燃えた青年の日々
あの戦い走り抜いた労苦の日々

勇気を振り絞りながら
真っ直ぐに友に語った
あの初夏の青春の日々

仕事・活動・勉学に疲れ果て
泣きたい夜も多々あった

真剣な対話の甲斐もなく
去りゆく旧友も沢山いた

その切なくも希望に満ちた
あの初夏の日々よ

たくさんの詩を書きとめた
あの原点の日々よ

ああ
あの充実した青年の日々よ
少しでもいい

いま この大切なときに
再び甦らせてほしい

いま 大変なこのときに
希望を与えてほしい

この6年という
ときの流れに感謝したい!

厳しき現実社会の中で

いま こうして
卒業を目指す友に
光を与えてゆけることに

感謝したい!

青年の初夏の日々を
たくさん思い出させてくれた
あなたの行動に

感謝したい!

そして

いま労苦の渦の中で懸命に
生きているけることができる

わが身・わが環境に

感謝したい!

(2010.6.4)

2010/06/04 (Fri)

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