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nの部屋


[11] 七曲がり
詩人: [投票][編集]

君と手をつなぎ歩いた桜並木

少し坂道

少し息の切れた君の手を引いて

君と初めて過ごすこの季節

少し暖かく

少し肌寒い

でも君と繋がってる手は

恥じらいと緊張で汗ばんでるよう

それを隠すようにベンチに腰掛ける

さっきコンビニで買ったおにぎりふたつ

違う中身をふたりで半分こ

一本のペットボトルを半分こ

また来年も一緒に来ようね

そう言った桜色の君の唇に見とれながら

僕は頬を桜色に染めながら

再来年もな。と答える

ずっとこんなふたりでいたい

そう願いながら

散りゆく桜をふたり眺めた。



2005/06/08 (Wed)

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