静かな夜 6弦の楽器を手に沈静歌を語り往く
其処に見えたのは穏やかな楽園
耳を澄ませば重々しい響きが楽園を無に還した
浮上し色褪せる光の玉は月夜に咲き誇る可憐な華
僕は暗い個室の中で もう観ることの無い最後の景色を記憶に刻まず夢に消した
夢は思い寄せる貴方と川の辺で愛を誓った
偽りの心地よさに身を任せ 現実の裁断に辛く愛しく
この夜は再び訪れることはない
この華は再び咲くことはない
この夢は再び訪れることはない
今日の刻に僕の心を分けておこう
『月夜の華は乱れやすい』と…
2004/08/15 (Sun)