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夢中人の部屋


[143] 白い世界
詩人:夢中人 [投票][編集]

蒼く美しい海岸の畔 仄かに甘く香る陽が差し入る森の中


白い華に浸る貴女を見つけ 時を歪め芥子に暮れる


緑の果てまで導いてと 身分を忘れ白い手を引いた




闇に埋もれ月の光が彼等を照らす頃には 甘い香りも波のさえずりも怪しく笑う


目に見えるのは絶壁に波打つ景色 帰り道も分からない月夜に彼女は微笑み手を差し伸べる


彼は緑の果てに呑まれた


夜が明け再び陽を迎えた時


この地の美しい画の森の中には


手招きをする白い華が笑みを浮かべ誰かを待つ



此処は美しい魅惑の世界

2004/08/19 (Thu)

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