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夢中人の部屋


[166] 見慣れつつも三原色
詩人:夢中人 [投票][編集]

血に似た美しい赤
葉に似た恵みの緑
空に似た果てぬ青

この三原色に魅せられた僕は決して帰れぬ絵画へと吸い込まれた

情熱を語る闘牛場や純血に染まる歴史…
やはり赤。

気味の悪い茂みや悪夢に誘う奇生物…
やはり緑。

生を漂わせる海や潤しく綺麗な瞳…
やはり青。


盲目の人が羨むくらいのこの光景がこの世界に誘惑されてから

色彩…光さえも失ってしまえばどれだけ楽なのだろうかと与えられた恵みを裏切った


この絵画は素晴らしく美しく新鮮かつ汚濁で神聖な暗黙の三原色で描かれている

時が無になり息の根さえも止めてしまいそうな傑作の絵画のタイトルは



『視界に映える世界』


望んだ頃には彷徨い込んでいる


貴方にもその絵画が傍にあるでしょう

いや既に魅せられているか…も…

2004/12/17 (Fri)

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