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風端の部屋


[6] 受動的カレシ
詩人:風端 [投票][得票][編集]

悪いね
僕は優しくはないんだ

(優しいと褒めたら彼は反論する)

僕はただ君の思うように行動してるだけ

(それも優しさじゃない?)

いいや違うんだ
これは僕の傲慢なんだよ

勝手に君の考えてることを想像して
分かった気になってるという、ね

(どうしてそんな事言うの?)

君もそろそろ僕に飽きてきた頃だろう
だから
別れようと思ってね

(・・・あなたは何がしたかったの)

別に何も
強いて言えば生きる理由を間借りしてたのかな

(全部嘘だったのね)

さてね
それは君次第だよ
僕は君の望んだことを手を抜かずに行動しただけだから

(出てって)

うん
そうしよう
そろそろ破綻すると思ってたんだ

(出てって)

ああ
よかった
うんうん

それじゃあ、身体に気をつけて

(彼は笑顔で出て行った。ただの一度も振り返ることなく)



2007/03/06 (Tue)

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