詩人:愛勇者 | [投票][編集] |
街中の喧騒
やれやれと足を進める
おひげの垂れた
黄色い猫
本日も晴天
草むらの奥に作った
初恋さんの
灰色墓標
肌色に噛みつくと
ふわっと浮かんだ赤色が
綺麗で好きでした
怒ったような笑ったような
そんなほっぺたで
宝石みたいな赤色を
なめてもいいよなんて
白い腕を揺らしてたよね
その時だけは鉄っぽいそれも
美味しかったんだ
今さらお腹が痛いけど
此処には君がいるの?
落ちた涙。君が泣いてる
間接の喧騒
とぼとぼと足を進める
尻尾も垂れた
おじさん猫
本日は曇天
休まずに通い続けた
初恋さんの
灰色墓標
お土産は季節毎
違えど決まって赤色の
お花を贈ります
怒ったような笑ったような
そんな太陽が
散りばめられた赤色を
おやすみなさいなんて
白い風で揺らしてたよね
眠りについた黄色い猫は
夢を見たそうな
赤色煌めく花畑
黄色く揺れた花は
笑っていたよ。僕は向日葵
街中の喧噪
やれやれと足を進める
誰にも見えない
黄色い猫
本日も真夏日
向日葵の傍に寄り添った
初恋さんの
赤色墓標
詩人:愛勇者 | [投票][編集] |
もっといらっしゃい
戒めの雨の中
私の底へ 深くまで
どうぞいらっしゃい
拒むことはしないから
私の其処を 深くまで
悪魔が囁くのなら
どうぞ私を切り裂いて
lovely crazy...
あなた様が私の心
綺麗だなんて零しますから
自らの手で弄くり回して
果てていきますの
あっと驚いた顔に
中指擦り付けたいのです
胸へいらっしゃい
嘘でさえ許すから
私の心 放さないで
愛でいらっしゃい
流し続けていいのよ
私が撫でて あげるから
嫉妬が疼く前に
気持ちいいことしましょう
lovely crazy...
あなた様が私の唄を
幼稚だなんて揶揄しますから
云われるがまま渇く間もなく
熱くなりますの
もっと温もりを絡め
綴った言葉食べたいのです
lovely crazy...
shiny crazy...
funky crazy...
kiss me crazy...
詩人:愛勇者 | [投票][編集] |
僕の部屋に
散りばめられた思い出が
辛いけどなんかいい
僕の布団に
落ちてる長い髪の毛が
辛いけど捨てられない
仕草、歩幅、服装、髪型
まだ探してしまうから
一人の夜が
こんなにも辛いなんて
知らなかったよ
帰る場所があったから
思い出すことが
こんなにも辛いなんて
知らなかったよ
忘れたことがなかったから
僕の左に
冷たい風が吹き抜ける
君も寒いのかな?
君の匂いが
段々消えてしまうから
煙草に火付けられない
言葉、匂い、口癖、音楽
まだ感じてしまうから
一人の夜が
こんなにも辛いなんて
知らなかったよ
帰る場所があったから
思い出すことが
こんなにも辛いなんて
知らなかったよ
忘れたことがなかったから
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最初のkissは
酸っぱいって言うけど
最後のkissは
しょっぱいって知ったよ
だって涙で
唇が濡れてたから
涙に溺れた季節が
酸素を求めて
僕の心つつくけど
幾度も重ねた
「愛している」が
更に涙を重ねて眠る
最初の熱さは
慣れてくって言うけど
最後の熱さは
消せないって知ったよ
だって心は
本当を生きてるから
桜が、浮き輪が、もみじが
銀色迎えて
愛の記憶かすめてく
二人は唱えた
「愛している」と…
今日も記憶を抱えて眠る
いつか涙で
七色を架けられたら
涙を溶かした宇宙が
青さを求めて
空の底を染めるから
幾度も重ねた
「愛している」が
更に音符を奏でて眠る
幾度も重ねた
「愛している」が
僕の想いをくすぐり眠る
詩人:愛勇者 | [投票][編集] |
ぱぱからうまれた
さんおくのなかで
ままへとつながる
ひとりがぼくだね
愛へなった
におくきゅうせんと
であえていたら
ともだちになれたかな
わかりあえていたかな
でんしゃですれちがった
あのひとがそのうちの
ひとりかもしれない
(はなしかけてみようかな)
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前を向いて歩く。
東から西へ。
燃え尽きた太陽へ月が救いの手を伸ばす。
交わらない運命。
それすら逆らって。
そしたら神様は怒ってしまうでしょう?
想いは今日も明日も降っては海へ沈んでいく。
海の水位は年々上昇。
温暖化のせいなんかではないのです。
きっともう二千年くらいしたら南の方の名前も知らない島が消えていく。
そんでもう二千年くらいしたら僕らの証拠も消えていく。
なんかそれがいい。
命があれば命はつながる。
そのための性欲。
なんか誤解されそうだけど。
森の中で少女は歌います。
木漏れ日を浴びていつの日か大人になるでしょう。
大木に手を置いてばいばい。
(悲しい言葉とはまだ知らないはずなのに)涙。
傷付かないように天使に祈った夜は雪が降りました。
しんしん しんしん
指が痛くて温もりの大切さを知れた。
(それを天使の計らいと思うことにした)
傷付いた事実は太陽に差し出しました。
一瞬で掌で灰になったんでふっと吹き飛ばしました。
空に舞った灰の先に光があったよ。
君は太陽。
それなら僕は月。
あれ、交われないんだ。
んーとんーと
それなら僕は…