詩人:どるとる | [投票][編集] |
目を閉じた先に見えるもの
暗闇の先に見えるもの
僕は想像する
悲しみは忘れて
僕はそこに描く
様々なこと
様々なもの
その全て 形にできるわけじゃないけど
僕はかぎりなく
見えるものよりも
目に見えないものを信じている
だから 悲しくても
生きるのさ
根拠なんかなくたって 僕がそう決めたからには
目を閉じた先に見えるものを信じるしかないだろうと。
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僕の心の中にはね
雨が降っている
生まれた日からずっと
絶え間なく僕だけを濡らすために降り続いてる
ただ他人には見えない雨だから
たとえば君が僕の悲しむさまを理解できないことも当たり前といえば当たり前だろう
どんなに人を理解しようとしても
見えないんじゃ
理解しようがない
嘘をついでまで
理解されたいとも思わないから
君には僕の悲しみは見えない
そして
僕には君の悲しみは見えない
互いに深く食い込んだ 悲しみの底は見えないんだ
だから僕には君の感じてる 雨の冷たさをわからないし
君には僕の感じてる雨の冷たさがわからない
紐解けば 簡単な絡繰りなのに
心に降る悲しみは
自分にしか見えない
その冷たさは自分しかわからない。
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この世界には悲しいことがたくさんあるから
時々 打ちのめされてしまうのさ
やっと一山越えたと思ったらまだ目の前には越えなきゃいけないいくつもの山が連なる
誰かの声に耳を傾けたりなんかしなくていい
思ったままに
自分だけの時間を過ごせたらいい
幸せはそこにこそある
悲しいことは全て幻なのだ
しつこく降り続く雨に叫ぼう
僕はそのくらいじゃへこたれないよと
昇る朝陽に
はじまる一日に
今、目を覚まして。
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いくつもの人と人の出会いがあるこの世界で
あなたと出会い愛し合う今まで
なぜもっと早く出会えなかったのかと君と出会うまでの時間を惜しんでる
だけれど 君と出会えた奇跡はきっとあの日起こるべくして起きたのだろう
だから 僕は
君に出会えて 何ひとつ 都合の悪いことなどない
君に出会えて 僕の中で何かが変わった
ひとりきりじゃ持て余すだろう時間もなんだか 愛しくなる
君に出会えたから
愛を知れば 一分一秒が大切になる
ばかにしていた分だけ自分が恥ずかしくなる
心に咲いた一輪の花の香りはまるで君の匂い 僕は満たされてゆく
ありがとう
愛してるよ
全てに感謝するよ
もう1人にしないでね
ずっと 君といたい
幸せは明日もまた続く
くだらないことでも笑えるうちは幸せ
何もかもが君に出会えたから
君に出会えたからうまくいってるよ
涙に暮れる夜さえ
明るくなる
君さえいれば
ああ僕は幸せだ
君に出会えて
もう何もいらない
君がいればいいからね
世界から欲しいもの
君に出会えて
何もなくなった
あとはただ君の望むものを ゆっくりゆっくり探し出すだけ
君と二人で
手を繋いで
続く 明日も
雨だろうと
嵐だろうと
生きて 生きて
生きて
夜を越え
まばゆい
朝に出会う
君を抱きしめる
何度でも何度でも
君に出会うんだ。
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遠くに揺れる街明かり
ぼくを照らす月明かり
ただそれだけでなんだか切ない雰囲気
急ぐ必要なんて何もないのにまるで人より前に出て急ぐことが素晴らしいかのように我先にと行き交う人
こわい目をしながら
星の数ほどこの世界にきらめく不思議
昨日も今日も僕をときめかせてる
ありふれた 日々を
もう何度となく繰り返してきたよ
吐き気がするほどの長い長い時間を
くぐり抜けてきたよ
それでもまだ半分も来てないんだから
この人生の長さがしれるね
きっとぼくが見過ごした何かが幸せなことだったんだろう
きっとぼくが唾を吐いてくだらないって言ったことが奇跡なんだろう
ぼくはそれらにゆるされてここにいる
燃えるようなあかね色を眺めてたら
いつのまにか夜になっていた
胸を焦がす切なさは本物も偽物もなく
ただぼくを立ち止まらせる
今、ぼくは濡れてやしないけど
見えない雨に降られているんだ
人ごみの中押し流されるように追いかけていた
未来を見失い
いつの頃からか
自分さえ見失ってた
振り返れば いつも
ただなんの意味もなく
空っぽのままで
沈みゆく太陽を
見送るだけで一日が終わる
空が深く目を閉じたようにほら夜はまたおとずれて
喜びも悲しみも
切なさも憎しみも
少しの幸せも
全て明日という
今日と同じ世界に
押し出されるように
運ばれてゆく
今日は何が幸せだったんだろうか
明日は何を幸せに思えるんだろうか
幸せが何ひとつないならば生きている意味も生きていく意味さえなくなりはしないか
ずっと考えていた
でも考えてみたところで無駄だったよ
あまい夢の中で
意識もろとも
溶けきってしまうから
たとえ今日どんなに悲しくても
今日より明日は悲しみは半減していて
またお気楽に笑える
そしてまた世界は目を開き朝という名の景色が眼前にひろがる
そしてまた夜が来るまで。
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なんの特技も
なんの夢も
なんの魅力も
何もねいいところなんかないぼくなのにね
君はなぜぼくを今日まで愛してくれているのか
不思議で不思議で
仕方がないんだ
でも君が愛してくれるぼくだから
何か 光るものがあるのだろうね
具体的には言ってくれない君だけど
『あなたにはあたたかい優しさがあるから』とだけ言った
自分ではそんなとこなんて
愛をもらうにも値しないとこなのになんて思うけど
君にはどうやらそれがいちばんのおきにいりらしい
何もなくても
世間ではうけない
不器用すぎるぼくだけど
ただひとつ
これひとつ
あるだけで
君と愛し合える
抱きしめ合えもする
いつまでも
いつの日も
ぼくと君の中には
愛があるから
繋いでる指の隙間から
胸のリズムの節目まで
愛でいっぱいなのさ
何もなくても
それがあるだけで
ぼくらはひとつになれる
何はなくても
愛があるからね
ぼくらは幸せになれる
それを 君に 出会って知った
ぼくの中に流れる愛が 目を覚ましたようにほら君にだけは本当の悲しみや本当の喜び素直に伝えられる
きれいすぎるくらいの混じり気のないそのままの気持ちを届けられる
人には伝えたい気持ちや届けたい気持ちがある
ぼくにもたくさんある
ずっと聞いてほしかった
それが君でよかった
君じゃなかったらきっとぼくはうまくいきっこないね
君だから君だから
心のピース同士重なり合える
それはただ簡単に愛があるから
だけど熱い熱い愛なんだ
何もいらない
優しささえあれば
不器用すぎる人だから
それひとつ
ただひとつ
あるだけで
二人愛し合える
抱きしめ合えもする
どこまでも
どんな日も
ぼくと君の間には
愛があるから
こぼれる涙のひとつぶから
かすかな表情の翳りまで
君を愛する為に見つめられる
何もなくなんてない
ぼくには君への限りない愛があるんだ。
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嵐の夜が明けて
雨上がりの朝のようなまぶしい光が
昨日の悪夢みたいな光景を消し去ってくれる
昨日のことが全て嘘みたいな素晴らしい今日にぼくはめぐり会えたこと幸せに思うから
声にならない声でもってぼくは叫ぶ
有らん限りの力でたまらず叫ぶ
『昨日のことがまるで嘘みたいな今日だ』と
昨日が悪夢ならば今日はいい夢だろう
ほら 晴れ間がさしたときのあの感動を思い出す
小さなかわいい庭で
左右に揺れる洗濯物が今にもどこか旅にでも出てしまいそうな勢いで揺れる
風は今 恵方に向かい吹いてゆく
巻き上げる カーテン
そこからもれる西日
全てが幸せ象る
光のかけら
ウキウキの始まり
ドキドキの始まり
さあ、帆をあげよう
青い青い空に向かって
また 嵐の中へ向かうとしても今はただ恵まれた天気に喜んで
笑い合おう
昨日など嘘だと言いきってさ。
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悲しみを言葉にしてみても
誰かの心無い言葉に無惨なまでに打ち落とされてしまうだけなら
何も言わないほうがマシだね
本当の気持ちは言葉にできてもそうならないのが常だから
どんなに願っても降り続く雨をやませることなどできないように
悲しみも通り過ぎるのを待つしかない
ぼくらはそれを見計らって笑える隙をさがすのだ
誰かの言葉がナイフのように
何気なくぼくらを傷つけている
ぼくらの言葉も時に鋭くなって
知らないあいだに誰かを悲しませてる
その人の一日に雨を降らすものはいつも
ひょんなところからやってくるんだ
悲しみを抱いてても言わないでいよう
隠してるわけじゃないけど
言葉にしてみても悲しみは癒えない
涙 枯れ果てた日も
笑顔 はちきれる日も
いつでもぼくはここにいて影を抱きながらも明日のずっとその先を見つめてる
希望や期待に胸を高鳴らせてる
生きたい
死にたい
その繰り返しの中で
ふと抱いてる悲しみを言葉にしてみる時
涙が流れ落ちた
ひとり 意味はないけど 何度も思いをぶちまけた
燃えるようなあかねの空に涙は流れてゆく
言葉にしたぶんだけ
何かが ふっ切れる。
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はるかな未来を指で指し示して
あれがぼくの夢なんだって語るぼくの姿は今ではただただ懐かしいばかり
あの頃とは何ひとつ
重ならない ちぐはぐな未来の中にぼくはいる
方位磁石も
地図も何も
役に立たない
ぼくだけが頼りだから
涙の数だけ悲しみが
笑顔の数だけ喜びが
絶え間なく
繰り返されるこの世界で雨のち晴れを行き交う空の下を歩く
長い長い夢から覚めれば
そこはいつもと同じ世界
真っ白な光に包まれた朝
雲はゆっくりただよい
ぼくはしばらく目を開けたまま天井を見ていた
何億個もの数えきれない星々がそれぞれ輝いている
何ひとつ同じ光り方のない小さな星たちが
輝いている
そして夢から覚めれば
全てはまた始まりに戻り
時間さえも戻ったように昨日聞いたのと同じ目覚ましの音が鳴る
昨日と何ひとつ同じ世界
そこはいつもと同じ世界
このぼくも昨日と変わらない
欠けた茶碗も高すぎる理想も全ては昨日抱いた夢
ほらまた夜が来れば
ぼくは夢に沈み
朝が引き揚げてくれるのを待つのさ
海底で釣られる運命の魚みたいに
何もしなくても
餌を撒かれたように
ほら 知らないあいだに ぼくは現実に引き戻されて またここにいる。
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どんなに悲しい日でも
どんなに切ない日でも
前進あるのみだ
前に進まねば何も始まらない
その先に何が待っていようと
これから何が起きようと
今の選択ひとつで未来にどんな影響をもたらそうと
前進あるのみ
後ろになんか下がれやしない
だからぼくは前に前に進むのだ
時間がかかっても
すこしずつすこしずつ前に進むのだ
それが きっと
答に近づく方法だから。