詩人:どるとる | [投票][編集] |
テレビは部屋を明るくして見なきゃ目を悪くするのに
映画は暗い部屋で見る
目は当然悪くなる
他人と自分を比較するものは昔は小遣い
そして 親への献身的な媚びの売り上げだったけど今も結局もらってる給料の額さ
聞けば納得ブルースを今歌うべき時代
さあ声をそろえて足並みもそろえて
声高らかに歌うのだ
風に吹かれて孤独は身にしみて
夜は明かりをゆらゆら揺らして
僕は何にふるえる?
青春時代はとうに過ぎ去った昔話
今さら何も話したって思い出話にもならない
朝っぱらから意味もなくついているテレビ
つまらない時事放談
そんな僕の日々
意味もなく生きたって悲しいだけさと思うけど誰かが悲しむ顔を見たいわけじゃないから
僕は悲しくても生きるのさ
さびしさは誰にも公平だ
そんなふうに自分に言い聞かせても
まだ歌いたくなるのだ
切なくなるとしても
悲しすぎるブルースは
バラードに生まれ変わりやがて素敵な明日の全容を伝える
ほらね今 鮮やかに
それは 輝くだろう
言葉は眠りにつき
世界は僕を見つめる
そして果てなき夜はおごそかに終わる
ああ 太陽が二人の影を照らし
朝へと動き出す空
時計よ今、目覚めの時。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜はね暗いから
夜はねさびしいから
夜はさ悲しいから
夜はさ切ないから
僕は半ば逃げるように
暮れゆく空の下
また少し昨日より削れた命感じながら
しずかに目を閉じた
人影も消えた道
誰もいない道
ひとり ただ立ち尽くして用もないのに
ずっと夕暮れ見ていた
なんだか変な話だけどいつも見ている夕暮れはその日によって違う夕暮れな気がしているんだよ
だから昨日の夕暮れと今日の夕暮れは違うのさ
だから僕は手を振る
さよならもちゃんと言うんだよ
そしてあふれ出る涙はねあの真っ赤な夕日と同じ熱を帯びながら 僕の心を優しく包むのさ
悲しいだけじゃない
『さよなら』は新しい明日へ行くための大事な言葉だ
いったん入ったら引き返せない扉は開いて
僕を導くのさ
ゆりかごに乗せて
僕は揺られながら
明日に着くのを待つ
そして 今日
僕に関わった
すべてに感謝とお別れを告げる
さよならバイバイ
夜空に星が流れる
過去、流れた流れ星
幻のように光り輝く
さよならバイバイ
憎しみも怒りも今だけはすべて優しさに変わり
僕はこわがらず夜を見つめられるよ
昔は僕の命や二度とは来ない朝を連れ去ってしまう夜が嫌いだった
だけれど今は綺麗とさえ思えてしまうよ
そしてまた明日も素敵な夜を迎えられるように僕は深い眠りに着くのさ
朝抱いていた恋しさは夜への恋しさに変わって不思議な気持ちあふれて
僕は目を開ける
そこにはまぶしいばかりの朝が僕に笑いかけるから
ふと、思うよ
僕は旅人
同じ場所になんか立ち止まっていられないってことをさ
だからおそれずに
明日へ行けるんだ
強く 前を向いて
しばらく見向きもしなかった夢を背負い
未来へ行くのさ
僕は未来へ行くんだ
さよならと言って
新しい今日を
また最初から
はじめてゆくのさ
生まれたての光を浴びて。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
全ての終わりを知りながら
それでも終わりへと向かって歩く僕
足取りはお世辞にも軽快とはいえないけど
僕は終わりへゆくために歩いているんじゃない
終わりは誰にも与えられた運命ってだけ
僕は終わりへと向かうため生きているんじゃない
つねに希望ある明日へと向かうため生きているんだ
明日がなくなったときこそ涙や弱音はあるのさ
最後の一秒まで笑って生きて行こうと
僕は強く思った
だから信じるのさ
誰かが決めつけた天気予報をねじ曲げて豪雨さえもやむような 奇跡を
涙はあふれ出る水
やがては止まる運命
だからぼくらもやがては冷たくなる
だけれど今は生きているんだから
いくらでも笑えるはず
いくらでもふざけていいはず
だから ぼくは生きるよ
どんなに絶望的な窮地に立たされても
生きる希望だけは捨てないんだ
遠い未来へ叫ぶようにぼくは歌うのさ
ぼくは限りなく今
希望へ向かって
進んでいるのさ
だからこの小さな一歩は
どんな大きな一歩より
意味のある一歩だ
この一歩だけで世界が広がる
ほら 何が見える?
一歩踏み出せば
きっと明日が見える
少しずつでいいのさ
急ぐ必要はないのさ
焦らなくていいのさ
不器用で構わないさ
ほら 飾らず 偽らず
本当の気持ちで歌え
心の窓を開け放して
羽ばたかせる 魂
さあ 扉を開け
その先にあるのは
いつでも 未来
一歩進めば どんなに小さな前進でも
未来につながってゆく
近しき未来の輝き
ほら 繰り返せばいつの日か頑張りは報われる
希望は叶う
夢を捨てるな
ぼくよ
歌うことに意義はある
ほら 魂はふるえている
言葉を 投げかける
ぼくはぼくを歌ってる
それがぼくの歌う意味
ぼくがぼくを歌うため
昨日は今日につながる
そしてどんな小さな頑張りも種になる
ほら 花に変わってゆくんだよ
泣くことは無いのさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ゆらゆら 揺れているのは夜の明かりのほうかそれともぼくの心かな
ただ静かな水面を進む舟のような
気分でぼくは窓辺
壁を背にして座ってる
やがてぼくという舟は終わりという岬に着いて
静かに闇の底へ沈んでゆくだろう
愛の言葉や優しい音色に包まれながらぼくは生きてゆきたいのにいつもそれをじゃまするように深い安らぎに満ちた夢が真っ白な世界へぼくをいざなうのさ
願いが叶うものなら
今すぐ 夜から抜け出したい
遠く近く 揺れてる
自販機の明かり
あんなちっぽけな存在のぼくを抱きしめるように君はぼくの中にある 汚い欲望や悲しみさえ ためらいもなく 受け止めてくれた
やがて 涙で何も
見えなくなる
全ての万物は
眠りに着くから
ぼくはゆらゆら
揺れながら
ただゆらゆらと
揺れながら
何に揺れてるのか
何におびえてるのか
ただ揺れているよ
夜と朝のちょうど真ん中
時計が天を貫く時刻にぼくは揺れていたよ
夢はぼくのすぐ目の前で溶けて
跡形もなくなる
そしてぼくは
誰かに夢から
引きずり出され
それが 誰かも
わからないまま
日々は流れ
ぼくは大人になる
宛もなく夢もなく
色彩を欠いた
地味な未来の中
モノクロの虚空を
見つめている
ゆらゆらとただゆらゆらとぼくを揺らして
ぼくが揺れているのか世界が揺れているのか
見える景色全てがぐらついている
心なしか 優しく見える
涙は目に見えないものさえ滲ますんだね
ほら ぼくの頭の中さえぼやけてしまう
言葉なくして
ただ伝えるすべ
探しながら
脳内世界さまようように全てが全て
不明確な暗号と化す
会いたいけど
会えないひと
君は愛しすぎる
ぼくの宝物
夜の空に散りばめられた星はそのひとつひとつがまるで宝石のようにどれも素敵に輝くよ
そしてぼくはまた
今夜もいい気な夢を見るだろう
君も夢を見てるかな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
見知らぬ街に迷い込んでしまったらしい
そこは何から何まで不思議なルールに溢れかえってる僕の街
道路の脇に立つ標識は全てがひねくれたことばかり示してる
人の欲望や絶えない暴力に汚れた俗世界に僕は生まれて今も生きているんだね
風に吹かれた心は
行き場なくして
君に助けを求めるようにすがりつくんだ
今もまだあの日の君の優しい言葉忘れてないよ
ふざけたような真面目なような歌が涙さそう
差し出したその手に
君が渡してくれた愛という明日へ飛び立つ翼
これからはそれが僕のたったひとつの宝物だ
大事にするよ
永遠に
恥ずかしさなど
みじんもないさ
ただ君を好きな
気持ちがあるだけだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
にわか雨に降られ
やや不機嫌な君の背中
追いかけるのは僕
本当は男の僕が
君を導かなきゃ
いけないのにね
なんて情けない
僕なのでしょう
それにしても君は歩くのが早すぎて
やっと追いつくので精一杯なのさ
もしかして君のその靴には
ジェットがついてるんじゃない?
なんてね、スマイルでごまかすのも僕
微笑みの街には嘘も偽りもなくただ人々の微笑みが咲き乱れ
罪を犯す人どころか悪いことを考えつく人すらいないのさ
理想は加速して
やがて妄想になる
妄想は煩悩になる
ほら 笑ってごらんよ
君は笑ったほうがかわいいから、なんてお世辞かなあ
さあ 微笑みの五番街にたどり着いたら
僕の家にお呼びするよ
そんなに綺麗じゃないけど特別散らかってもいないからね
まあそれなりの応対はできるだろう
こじゃれたカフェなど金がかかるからだめさ
それより僕の家へ来なよ
微笑みの街は来る者を拒まない
誰でもウェルカムさ
さあ踊ろうよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
想像上の未来
現実に負けた未来
夢は欠けらもなく
ただ君がいることが
唯一の救いだよ
君がいなくなったら
僕など不要になる
いつまでもいつまででも君を好きなだけで良かったと思ってた
でもそれじゃ誰にでもできるって思ったから
何か人とは違う
愛をあげたかった
涙で会話も途切れる夜も
ふざけすぎて疲れた夜も
隣を見れば君が笑うから
その笑顔に僕はどれだけ助けられてるんだろう
明日もまたどこかで助けられるんだろうね
だから もらった愛や優しさに替えられる何かを君にあげたい
そしたらね それは
人生という長い時間をかけて命使い果たすまで一緒にいることだと悟ったよ
だから僕は君を永遠に好きなんだ
今から永遠を誓ってもいい
永遠は振り返れば
すぐそこにある
ひとりぼっちの
人生はやっぱり
悲しいから
誰かと抱き合いながら
人に愛されたり
人を愛したり
そういうのが苦手だって君と一緒にいたいよ
そう願うことが君と一緒にいられる理由
ただ優しいだけの僕だけどそんな僕でよかったら
永遠に一緒にいよう
僕は君が望むかぎり
永遠に一緒にいるよ
何もなくなんてない
君に出会えたことが僕の人生で一番の幸せ
君を愛せることこそ
僕の誇りなんだよ
それが僕の全て。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もできそうにない
自信はいつもない
だけど君が好き
何もできないのに
君に悪い気がして
それでも君は気にしないでと笑うばかり
大それた理想を掲げるばかりのこの僕はまるで 愚かな役立たず
それでも君は僕の中に光るものを見たから一緒にいると言った
特別なことなんか
何ひとつできない
それでも僕は君が好き
それだけが僕と君を繋いでいる気がするけれど
それが何より大事だってことに気づいた僕は改めて君を好きなことに誇りを持てたんだ
せめて 何もできないならば 歌くらいおくりたい
この歌を聴いてほしい
心へ語りかけるよ
言葉はまっすぐ
君に伝わるかな
嘘も偽りもない
正真正銘 本当の
僕の思いよ
全部 ひとつも残さず伝わっておくれ
君へ 今 捧ぐ
ずっと前から
言いたかったこと
そんなにね
改まって
言うことじゃないけど
僕には大げさなことなんだよ
聞いてね、生半可じゃ言えない言葉さ
愛してるから
規模でいうなら世界一愛してるよ
頬を真っ赤にした
二人が目を合わせられずにいる
さあ今こそ僕が君を抱きしめるんだ
この気持ちこそが僕の君を繋ぐ丈夫な糸なのさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分に優しくできないくらいなのに
他人になんて優しくできるはずもない
自分に優しくできたときこそ他人に優しくできるから
有らん限りの優しさ持ち寄って
砕け散った微笑みのかけら拾い集めてひとつにつなぎ合わせよう
いつも いつでも
悲しいことばかりだ
丸くなれない
気持ちが悲しい
いつまでも 僕は孤独なままなのかな
そんなの嫌だって思えたら僕は何か変われるのかな
なんてね 思ったけれど
いまだにうまく笑えない僕なのさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
だれにもじゃまされない自分だけの箱庭の中で
僕は自分だけを愛している
孤独などみじんも感じないから 悲しくなんてないのさ
窓の外のなんでもない景色をたまに眺めるだけで一日中 部屋からは出ない
情熱はいつしか冷めきって
夢さえも たやすく諦めた
届かなくなった光
電気をつけても
まるで暗い部屋の中にいるような
心の中の暗さが目に見える明かりを遮断して気持ちを暗くさせるよ
ふるえるような情熱は今は少しもなくて
ただ心地よい場所に
身を寄せているのさ
じゃまされたくなくて
僕は何も変わりたくなくて
悪循環だとしても
空回りだとしても
雨に降られても
僕は僕でいたくって
そんな自分が好きで
だから 冷めきった情熱も無理なく愛してる
遠くに見える
憧れの未来
やがて 日は暮れて
いつのまにか夜になり
僕はまた全てを忘れるように夢の中へ逃げるんだ
孤独が実はね
悲しくて
それでも今さら
どうにもできなくて
この箱庭の中で
ただじっとしているのが一番楽で
それが今は勘違いでも僕の揺るぎない情熱で それが僕をつなぎ止めている唯一の光なのさ
捨てることなんか
できるはずもないね
だからさよなら
僕の情熱よ、どうか僕を見捨てないでよね。