詩人:どるとる | [投票][編集] |
幸せのさなかにいる人には見えない涙のような雨にうたれて
ひとり何もすることもなく何もする気もなくただ慰めの歌を歌っているのさ
明日は間抜けな顔で大きな口をあけたまま無気力な僕をかわいそうにって目で見てる
全てどうにもいかない
それでよかった
何も考えなければ
おおよそのことは楽なのだから
冬が過ぎたように
春が訪れたように
ほら季節は時を連れて回る
雨もそのうち止んで
僕の涙も乾くだろう
そしたら また笑える
全ては時間のモンダイなのさ
心の中に絶えず降り続く雨
きれい事じゃない
真面目な話だよ
だからこそ
僕は打ちのめされてる
もしもこのまま
僕が笑えなかったら
誰かのせいにまたしてしまいそうなのさ
いつも僕は勝手さ
だけどそんな僕さえ愛してしまう僕のこと嫌いにはなれなくて
雨に濡れながら
僕はひとり思う
この雨はやまないんだと
目には見えないだけで晴れた空の下にいても僕の心は濡れている
そんな日もあるから
壊れそうな心
抱いたまま
涙は 流れ続ける
言葉は役にたたず
雨は次第に激しくなる
それでも生きている僕の強さ
もしも誰かがちょっとだけでも認めてくれたら笑えるのにな
熱い雨にうたれて
僕は濡れた頬を
拭ってくれる
誰かを待っていた
来るとも来ないともわからない幻の誰かを待っていた
降り続く雨の中
ひとり
熱い雨にうたれて。
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夢へ向かう列車に揺られて僕はいつも生きてる
過去(うしろ)ばかり振り返ってる
思い出はとても大切なものだけどいつまでも引きずるのはよくないね
ただ、それだけを伝えるために列車は僕を乗せているのか
懐かしさなどにうつつをぬかしている僕を座らせて
人生っていう列車の中
運命というレールの上
命は運ばれ
涙や笑顔確かに乗せながら走る
たまに運命は残酷に
子供でも列車からおろすけど
絶え間ない幸せを与えることもある
人生においての天候は気まぐれで予測など無意味
僕は僕で 君は君で
他人は他人さまで
自分の人生を乗りこなすだろう
でも悲しみには誰だって慣れはしないだろう
だから時には涙が流れ僕らは濡れるのだ
そしてズタボロになった心に追い討ちをかけるように天の神様はそんなもんじゃ足りないというかのように雨を激しく降らすのだ
それでも 僕は生きる
君も生きるのかい?
うれしいことばかりじゃつまらない
悲しいことや苦しいことがあるから
やっと笑えるその時に浮かべる笑顔が喜びを何倍にも膨らませてくれる
よくある言葉だ
だけれど素晴らしい言葉だ
思い出列車は僕らを乗せてそれぞれの未来でおろす
行き先は各々違って当たり前
泣く人 笑う人
悲しすぎて何もいえない人
夢やぶれた人 夢叶った人 思ったよりずっと悲惨な未来に言葉なくす人
いろんな人がいる中で僕は他人のことは知らずただ結果だけを受け止めるしかないのだろう
頑張りも時に予想は倒れ
骨折り損にもなることもあるけれど
頑張りのない毎日の先に叶う夢などないと思う人は無駄骨になるとしても頑張り続けるんだろう
雨の中 列車は雨粒をはじいて 走るよ
窓の向こうの景色は憧れに満ちあふれてるのかな
もうすぐで僕のおりる駅に着く
僕がその時笑えるのかな
それとも泣くのかな
それでもドアが開いたら誰もおりるしかない。
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スタートラインに僕はまた立っている
どうしたことか
枯れたはずの桜がまたつぼみをつける
この間、雪が降っていたと思ったら
今年もまたはじまりの季節が来た
あの並木道にはもうすぐ桜が咲くだろう
あっちではさよならの声と
涙の落ちる音が
そしてそちらでははじめましての声と
楽しそうな笑い声が聞こえている
同じ世界の出来事
花が咲いて 次の世代に種を残すように
はじまりは終わりを呼ぶけれど
終わりもまたはじまりを呼ぶから
何か終われば何かがはじまってきっとまた新しい花が咲くから
悲しみの涙に暮れるわずかな時間を乗り越えたら
涙をぬぐって
新しい明日の扉開けよう
ほら季節だっていつまでも寒くはないしいつまでもあたたかくはないんだ
それはただ絶え間なく時が流れてるから
君の声が明日を呼ぶ
誰かの声が新しい季節を呼ぶ
少しずつ大人になるたび 何かが僕の中で変わるのを感じるよ
同じ花はまたとない
だけれど花は必ず咲く
君の中にも色は違ってもきっと素敵な花が咲くんだよ
坂道は のぼるためにあるんだということを知りなさい
人生には引き返す道などないんだから
どうせ進むならば
太陽に近い方へ
のぼってゆけばいい
花が咲いて 次の世代に夢を託すように
喜びは悲しみを呼ぶけれど
悲しみもまた喜びを呼ぶから
色あせても何かがはじまればきっとまた新しく生まれ変われる
悲しみの闇に打ち勝つつよい光放てたら
唇かみしめ
投げしたオールを拾い漕ごう
ほら季節は毎年同じ顔じゃなくてよく見れば様々な表情でその美しさの奥行きの深さを僕らに見せる
それが思い出を遠ざけさせても僕らには
悲しみに打ち勝つ光があるから雨などに負けないんだ
繰り返し繰り返し時はめぐり
生死は繰り返され
はじまりは何度でも訪れる
心に春は来る
桜の香りをつれながら
そしてまたとない美しさに何度でも見とれる。
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言葉は色をなくし
言葉は意味さえなくす
君のその愛やぬくもりを前にしたら言葉などでは到底打ち勝てぬ偉大な何かに気づく
ほら言葉などはただのこざかしい飛び道具に過ぎなくなる
だから言葉じゃなくて
僕は真心を伝える
だから理屈じゃなくて
いつも目を見て
形のないものを
感じとるのさ
さあ はじめよう
言葉を使わない
コミュニケーション
目と目でお話
手に手をとりあって
パントマイムしよう
ざらついた
気まずいムード
僕らの間に
壁のように
そびえ立ってるけど
そんな無言にだってちゃんと意味があるから僕らは言葉など使わずとも
心通わすことができること証明するのさ
さあ 心の耳と心の口だけでお話するのさ
君の胸に 僕の耳を押し当てて 本心を感じ取るよ心の糸電話で
老いさらばえて約束の時間が来ちゃってぷっつり
通信が切れるまで
僕らにだけは
互いのいいたいこと
互いの思ってること
言わなくてもわかるから
引き続き 僕らは
言葉を使用しない
不思議なコミュニケーションで会話をとる
不思議なぐらいに成り立ってしまう
この素敵な時間を僕らはこう呼ぶ
『永遠の恍惚』と
だから言葉じゃなくて
僕は真心を伝える
だから理屈じゃなくて
いつも目を見て
形のないものを
感じとるのさ
さあ はじめよう
言葉を使わない
コミュニケーション
目と目でお話
手に手をとりあって
パントマイムしよう
本心と本心で話そう
聞いては話して
話しては聞いて
かわりばんこに
僕らは会話する
言ってばかり
聞いてばかり
それじゃ意味ないから
君も話すし僕も話す
そして僕も聞くし君も聞く
そんなような繰り返しだ
さあ 心の耳と心の口だけでお話するのさ
君の胸に 僕の耳を押し当てて 本心を感じ取るよ心の糸電話で
(心の 心の 糸電話で)。
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こうしてひとり
孤独すぎると
なんだか悲しむのも疲れちゃって
悲しくもなくなる
あがきもがいてたどり着いたこの夜は僕をいやがらず笑顔で受け入れてくれるかな
何も見えないこの夜に僕は何を期待しているのか
自分でもわからなくなるのさ
真っ暗な闇の中に
壮大な宇宙を描く
星ひとつあるくらいならなにもなくていいのさ
余計なものどころか必要なはずのものさえ当たり前にない孤独な僕だから
きっとつよくもなれたんだって本気で思えるから
月よ、僕を避けてもいいんだよ
僕は何ひとつ今さら
悲しんだり 過去を悔やんだりすることなんてアホらしくってする気もないから
僕はキザに
ひとり空にこぼすよ
月よ独りにさせてくれ
僕には孤独が似合うんだ
孤独じゃないほうが悲しいくらいだぜ
やっとたどり着いた夜なんだ
独りでいたほうが気楽なんだ
信じられないなら
信じなくていい
僕は独りだから
そもそも信頼などいらないのさ
嫌うなら嫌え
濁りのない本心を明かしたぞ、お望みどおり
それを、否定するのか肯定するのか
それさえどうでもいいね。
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いつまでもいつまでも
愛しているからね
心配なんかいらないからね
僕が君を嫌いになるわけないからね
不幸が重なっても
悲しみ降り止まなくても
君と一緒ならば僕は平気だからね
昔からずっと積み重ねてきた 悲しみに負けないようになんとか生きてきた
誰かが平気で笑うようなことさえ僕には悲しかったのさ
夢ばかり見ていたけれどきっと大事なものを信じてきた
僕はそう思いたい
どうせなら 優しくしましょう 自分にも君にも 誰にでも
どうせなら あたたかい人になろう 不器用でも愚かでも
涙はいつもそばにいる
でも笑顔もそばにいてくれるから
どこまでもどこまでも
僕は君を愛しているからね
お願いだ ずっと一緒にいてよね
何度言っても
言い足りないけれど
愛さえあればどんな困難でも乗り越えられると信じている
あたりまえに
僕は言うのさ
愛しているからね
永遠にならないはずはないんだと。
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いつまでも
いつまでも
愛しているよ
見上げれば
見えるだろう
幾千億もの
星々の中に
一番を探しても
きっと見つかりやしないだろう
全ての星がそれぞれ輝いているから
みんな綺麗だから
何億光年離れた
惑星にロマンを
抱く宇宙飛行士のように
飛び立つイメージがほらロケットより早く行き着く
そこからは何が見える?
理屈なんてつまらないだけさ
路地裏に立つ長い髪の少女の影がのびる夕暮れにほら僕は口笛を吹き鳴らす
プラネタリウムよりずっと綺麗な星空
どんな嘘さえ見透かす綺麗すぎる夜空
プラネタリウムなんか観に行かなくたって
僕には君と二人眺めるこの星空がプラネタリウムだから
どこまでも
どこまでも
きりもなく
恋人でいよう
そう誓う君の薬指には光るダイヤモンド
でもそんなダイヤさえ色あせてしまう君の美しさに星は少し戸惑っている
君の瞳の中の澄んだ
宇宙の中に広がる
プラネタリウム
僕を包む
そして口づけを交わす君と僕なのさ。
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それは最後にたどり着いた場所
探し続けた言葉なんだ
君を思い続け
いくつもの季節を通り過ぎてきた旅人が探してきたもの
やっぱりどんなに君を思ってもたどり着いてしまうのは
結局『愛してる』の言葉なんだ
僕にもし魔法が使えるならばもっと君を幸せにしてあげられたのにななんてね
バカみたいなこと言うのはやめよう
受け取ってくれるかな
受け入れてくれるかな
僕のこの熱い思い
ラブソングに乗せて
何度言っても
言い足りないね
言葉は君の愛にはあまりに安っぽすぎる
だから僕の残りの時間全てを君に捧げるのさ
それが君へのプレゼント
なんてね
ラブソング奏でる
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長い長い長い夢を見ているよ
いつ覚めるともわからない危うい夢を見ているよ
ここはどこ?
わたしはだれ?
ここは無限の悲しみと喜びが集う場所
そしてあなたは気まぐれな天気にみまわれる人
信号が赤になれば
止まり
信号が青になれば
進む
そんなあたりまえな日常があたりまえに繰り返される世界で
いつか夢から覚めれば
僕は跡形もなくなってしまう
だから
やがて夢から覚めるまえに僕は果たしたい夢を叶えたい
そんな夢の中で見る夢
素敵なロマンあふれる夢
壊れぬように守ってゆく
優しく優しく守ってゆく
長い長い長い夢の中腹で
寒い熱い寒い熱い
季節は回って
僕は時計の中で
生きてゆく
そしていつか
夢から覚めれば
夢とともに
それこそまるで夢のように消える
今までの全て
夢だったように
夢は夢らしく
夢のように
終わるのでしょう
僕はその時
何を思い
何を語るのか。
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孤独な僕に残されたもの
有り余るばかりの時間
そして吐き出しては消えるため息
こんなもののために生きてきたんじゃないのに
いつの間にかそうなってしまったんだ
助けを呼べば誰かが助けてくれる
悲しいよという声に優しい言葉かけてくれる
そんなの 愛される人だけに限られたことだろう
僕は悲しみの中
降り続く雨をよけれずに 心までずぶ濡れさ
僕の悲しみなんて誰にもわからないんだ
理解を求めて同情されても痛みを知ったことにはならない
水面にうつった月
欲しいものは
空に浮かぶ月だ
ラララって 言葉にならない気持ちをごまかしてみても悲しくなるだけなのに日々は無情に過ぎてく
悲しくなるだけのピアノバラッド
適当に弾いていた
あふれる涙と向き合えずに
言いたいことだけを並べていた
そして僕は静かに目を閉じるんだ。