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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1304] 涙を笑うな
詩人:どるとる [投票][編集]


今日もどこかで顔も名前も知らない誰かが心の中で泣いている
きっとひとり泣いている

国籍も歩んできた人生模様も何もかもが違う人たちが
それぞれの悩み抱え
それぞれの今を背負い
その誰もが悲しみの圧力に押しつぶされてる

そのどれもが何ひとつくだらないということはない
全ての涙に意味があり
全ての涙に理由がある
だから誰も笑えないんだ
同情することやともに泣くことはできても
その人が抱える迷いや悩みや悲しみを
歩んできた道を何も知らずに笑うことは
愚かなことだから
同情することさえもしかしたらおこがましいことなのかもしれないんだ
だから僕は何も言わないし何の感情も抱かない 自分のこと以外は

そして今日も涙は流れる
拾われたり そのままだったりする涙に救いがありますように
報われますように
そう願う僕の瞳には涙が光る

ほら、泣いてても
時間が無駄になるだけ
そんなつめたい言葉浴びせてくる世の中など 滅びてしまえ
本気で思うことがある

涙を笑うな 何も知らないくせして
平気で笑い飛ばす 人の波を かき分けて
やがて たどり着いた岬で 僕は何を見るのかな
小さなあかりが歩道を照らしている
後方にも前方にもただ暗く深い夜が広がってるだけ
もう 僕は夜の腹の中
そのうち 溶けてしまうのかな
なんて くだらないこと考えながら
自転車ころがす日々

隠されたドラマなんてない
ただ普通に悲しくて
ただ普通に嬉しくて
そんな毎日があるだけ
モザイクで隠された
心の中の葛藤や叫び
言葉にできぬ思いはらはらとこぼれるよ
今日もほらね

この夜には出口など存在しないから
ずっと 僕は朝日を浴びても 笑うことさえめずらしい
そんな未来を選んだ僕に非があるとするなら僕は何の罪?

ああなすすべもなく夢に素直に落ちてく
僕は 気づかぬ間に朝に行き着く

ただその繰り返しです。

2010/04/14 (Wed)

[1305] ストラックアウトデイズ
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幸せそうで そうでもない日々
楽しそうで そうでもない日々
平気そうで そうでもない日々
気楽そうで そうでもない日々
暇そうで そうでもない日々
静かそうで そうでもない日々

いつだって 太陽は
寄り道せずにまっすぐ家に帰る
決まったルールどおりに動く マニュアルどおりの世界
飽き飽きしてる日常はいつの間にか
手つかずで ほこりかぶっている
何の進展もなく つまらない日々

今日も一日中 家の中にこもりっきり
アンダースローで投げた やる気のない球がかろうじて貫いた
どうでもいいような未来

ああ ストラックアウトデイズ!
あくびひとつで 死にたくなる世界!

あきらめきれないとか過去のなにかを後悔するよりも僕はどうして生まれたんだろうという気持ちでいっぱいだ

夕暮れはこんなにもきれいなのに
僕の心は濁った泥水のよう

道しるべを見失った
旅人は 途方に暮れる
僕に これ以上行き先はない

それでも 歩み続ける日々は 全てにおいてそうでもなくそうでもある日々。

2010/04/14 (Wed)

[1306] 幸せが待つ部屋
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閉ざす カーテン
遮断する 光
光のない部屋には
ただ闇が広がる
孤独もここまで
来たら
これ以上 何もない

目をつぶる 真夜中に
眠れずにいるけど
特には眠れない理由は思いつかないんだ

誰かと話をするとか
仲良く手を繋ぐとか
そんなのしたくないんだよ ひとりのほうが楽だ

息の詰まる仕事場を抜け出して たどり着く 部屋
そこには僕なりの幸せがある

幸せが待つ部屋へ
今日も帰りましょう
真っ白な気持ちで
何ひとつ 持ち帰らず
僕だけの孤独を 独り占めするんだ

カーテンの隙間 ゆるせない
光に当たりたくない
飛び出すのは悲しい言葉 だけれど裏腹に僕は幸せ

見えないけど
笑ってるんだ
わからないだろうけど幸せなんだ

君にはわからないだろう?
だからこそ言わないんだ
悲しみもさびしさも何もかも黙ったまま
暗闇に身をあずけるんだ

頼る先は そこしかない
居場所はここしかない

幸せが待つ部屋
幸せが待つ部屋
幸せが待つ部屋

僕の狂った心がつくり出したこの部屋の闇

ほら 君にはなんのことかさえ わからない

それでも僕は諦めず言う。悲しみなどではないのだよ。

2010/04/14 (Wed)

[1307] 喜怒哀楽
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泣いては笑い
笑ってはまた泣く
そんな日々を生きる僕は幸せといえるのだろうか?

繰り返す毎日は
仕方なくなのに
たまにふと思えば
バカみたいに
笑ってる

窓にうつった
僕の顔が
少し 悲しそうに見えたのはなぜだろう

夜中に目が覚めた
今 何時なのかな
あと 僕 何十年 生きれるのかな
もし 時計 見るように 残りの命 知ることができたら 僕は知りたいのかな

喜怒哀楽でせわしなく コロコロ変わる感情が
ほら 歩いてきた距離や 出会ってきた出来事以上の 何かを残し 僕に 背負わせた

今いちばん大切なもの 指 さしてみれば
いつも、命だから

まだ まともな 生き方 続けられそうだ
たとえ また 悲しみに暮れる日々がやって来ても 死ぬことはないだろう

死にたくはなっても
まだ やりたいことはこの世界にあふれてるかぎり

僕は勝手 気ままに
生きることがしたいから

枕は今宵も濡れる
涙と鼻水で

仕方ない
生きているからこその老廃物だ。

2010/04/14 (Wed)

[1308] 世界一愛してる人へ
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君に言わなきゃいけないことがある
そんなに難しくはない言葉だ
でもかといって簡単でもない言葉だ
言うには骨の折れる言葉だ
呼び止める僕の声がかすかにふるえていたのに君は気づかなかったかな

愛し合えば愛し合うほど
抱きしめ合えば抱きしめ合うほど
愛しさは増してゆくばかり

世界一大好きな人に誇りをもって伝えましょう 届けましょう
今いちばんの愛を伝えましょう 届けましょう
ああ 捧げましょう

精一杯の言葉を
自身をもって
歌うのさ

不器用極まりない愛の歌。

2010/04/15 (Thu)

[1309] 
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退屈な夜に
ため息ひとつこぼせば
目に見えるものが全てなぜだか遠くに感じてしまう
心にぽっかりとあいた穴ぼこが
日に日に大きくなっていくようで心もとない

愛想笑いや その場しのぎの言い訳でごまかせたとしても悲しい気持ちは消えやしないんだ

見上げた空はこんなに暗くてもすてきなのに僕はなんでこうも無色なのかな
ふと気をぬくと
消えてしまうような
曖昧な存在の僕を冷たい夜風が射抜く

この夜はずっと明けない
夜明けにはまだ遠い
あの大きな月までも僕を見放してるような錯覚におちこむ夜だから 今は何を言われても耳には入らない

遠く 揺れる 小さな自販機のあかり
まずはそこから目指していこうかな
小さな目標だけど今はそれが精一杯

少しずつ明けてゆく空を この瞳がとらえたら 目を開けたまま見る夢がはじまる
ほら 時に悪夢のような日も時にはいい夢だから
一時の迷いに 血迷わずに 僕は生き続けることだけはやめてしまわずにとゆっくりでも歩いている

何度でも
何度でも
おとずれる夜が
心にも 瞳にも
おとずれる夜に
何回でも
何回でも
打ちのめされて
それでもそれでも
僕は立ち上がる

夜をのりこえて
どうにかこうにか
僕はもめ事やり過ごすように煙にまくのさ 悲しみを

ああ ほら カーテンから朝がふきこぼれるまで 夢に揺られて
夢枕に意識を あずけて

この夜に身をかたむける そんな僕を支えるものはいつも残酷なようで時におそろしく優しい 運命だよ

ああ時計の上でステップ踏む 僕はめまぐるしさにあえぐ
それでも今を生きなくちゃと立ち上がりまた踊り出す

そして今日も夜にため息と感嘆の声があふれる

悲しみと歓びの狂想曲は回るように頭の中で絶えず流れる
そして僕は夜に跡形もなく 喰われる。

2010/04/15 (Thu)

[1310] 未来
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夢のように終わる一日その帰り道
あのころから歩いてきた
今日二十年目の夕日が落ちる

未来が底抜けに明るく見えるよ
なんのひねりもない歌がほら君を包むだろう

未来をのぞき見るように日々 少しずつ確かになってゆく未来

理想は高すぎた!

2010/04/16 (Fri)

[1311] 小さな光
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わずかな希望抱いて
人は 生きるのさ
今日も小さな光
抱きしめて眠るのさ
光より ずっと 広範囲にわたって広がる闇に負けないように
斜めに走る亀裂をなぞる

小さな光だって
僕は大丈夫だから

2010/04/17 (Sat)

[1312] あの日の君へ
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こんなにも人を好きになるなんて正直思わなかったよ
あれは5月のはじめだったかな
僕の胸に芽吹いた初恋という花
頬をくすぐるそよ風さえなんだか僕を祝福してくれてるような気がしていた

どうにも言葉じゃ言えないから
僕はこの気持ちを唄にして届けるよ、あの日の君へ今の僕から

あの日、
僕のこの胸に咲いた花は初恋という名のかぐわしき花
その匂いでもう僕の全てのは君へと流れていった

言いたくて 言えなくて 思い悩んで
それでもいつまでも気持ちは変わらなくて
君がたまらなく好きでしかたなくて
僕のこの揺れる気持ちを落ち着かせられるのは君しかいなくて

それでも桜が散るころ 時を同じくして
僕の心に咲いた初恋の花も静かに散った
誰にも見送られることもなく 人知れず涙にくれた僕のひそやかな恋は 花びらが地面に落ちるように
当然のように 終わってしまった

ほら、また惜別の春が僕に平和的に微笑む
憎らしいくらい
和やかな街と懐かしい並木道

その全てがあの日の僕には 輝いて見えてた

恋の花 散るまでは。

2010/04/17 (Sat)

[1313] ありがとうのうた
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ねえ お母さん
ねえ お父さん
僕のこのからだにはあなた達の血潮が流れている
それってとても素晴らしくてとても奇跡的なことだって気づいたんだ
何を改まってって思われるかもしれないけど今日という日をむかえて 言うのさ
踏み倒してきたありがとうの数々を
ささやかな歌に込めて

覚えているかな
昔の話だよ
お母さんとお父さんの両方に手を繋がれ 歩いたどこかからの帰り道

一人っ子の僕はいつまでもあなた達の注目を集めてさ
少しずつ僕はそのぬくもりになれすぎてたびたび あなた達を困らせて ひどい言葉もたくさん言ってきた

でもわかってほしいのさ
家族だから心のうちを素直に話せることの真実を
他人だったら 気兼ねして言えないことさえ打ち明けられる
素直さを

ありがとう
ありがとう
何度、言葉にしてみてもいつも足りないんだよ
割に合うわけがないよね
言葉などあなた達からもらったたくさんの愛には代えられないから

でも、今日という日があるのはあなた達のおかげ
でもお父さんは言った
おまえがいることが俺たちのいちばんの幸せだと お母さんはそのとなりで深くうなずいた

僕が思うよりずっと愛されていたんだね
涙でにじむ夕焼け空はとてもきれいだった
阻むものもなにもない空っぽの一日の大半が過ぎ去った時刻に
僕はまたかけがえのない時間と気持ちをあなた達からもらったよ
またかしがひとつできたね

賄いきれないありがとうは増えていく
そしてそれといっしょにあなた達への思いが一層深くなる

あなた達といつまでもいれるじゃない
わかってるよ
わかってるからこそ
限られた時間をともに過ごしたい気持ちなんだ

そばにいたい
あなた達が好きだから

花束でもお金でもない言葉というなんの価値もない見えない贈り物を受け取ったあなた達は言った
ありがとうをありがとうで返すよと優しく微笑んで。

2010/04/17 (Sat)
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