詩人:どるとる | [投票][編集] |
それはとてもシンプルなありふれた幸せ
遠い大昔から続いていた幸せ
よく考えてみたら
わかることなんだよ
僕がここにいるだけでそれは幸せなことなんだ
夕暮れに揺れる影 たまに泣いたりするけれど
明日がある僕には明日がない人の前で長ったらしく泣くことはできないだろう
ああそれはとてもシンプルで当たり前な幸せ
遠い遠い大昔から当たり前だったはずの幸せ
大事にしよう
この時間は
二度とない幸せ
レストランのコーヒーみたいにおかわりできない幸せ
飲みきったら
そこでもう終わり
だからこそ
だからこそ
いつでも
かみしめて
味わって
生きるのさ
何を探してるの?
君が探している
幸せはここにある
何不自由なく
生きれる今が幸せじゃないならば何を幸せというのか?
欲張ってはいけないよ
勘違いしちゃいけないよ
幸せはいつだって
当たり前なもの
だから嬉しいもの
だから見えにくいもの
でもいつもここに
かならずあるもの
それが幸せです
さあ しあわせの一杯をゆっくり時間かけて飲み干しましょう
最後の一滴さえ
味わって 味わって
やがて来る終わりにそなえて 味わって。
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作文や詩を書こうにも言葉がいつも足りない
つかいたいときにかぎって金が足りない
無駄遣いしすぎてしまう
つまり頭が足りない
でもそのぶん愛と優しさに心はあふれてる
おだやかな性格が災いすることで足りないものは足りてるものよりかぎりなく多い
でもそのぶんくだらないようなしあわせは他人より小さい範囲内で満たされる
ただ心はいつもわがままで形があるものを絶え間なく欲するだけ
そしていつも気づけば財布の中身はあぶくと消えた札束のかわりにそのぶんくずされた小銭ばかりが財布を無意味に重くする
今、足りてるもの
今、足りないもの
今、欲しいもの
今、要らないもの
その全てが思うようにいったならきっと僕はお金の価値がわからなくなり見えないものの価値が安っぽくみえてしまうのだろう
それでも僕の欲望はとどまることを知らない暴走列車
荒い鼻息をあげながら本能という名のレールを走り続ける愚かな日常
足りないものより多いものは無意味なものばかり
足りてるものより多いものはあとになって考えれば要らないものばかり
それよりずっと価値のあるものがあとになって出てきてもそれと引き換えにできる金はない
あるべきものなど何もない
あるのはあってもなんの役にも立たない欲望のままに買い込んだ無意味極まりないゴミばかり
電池の入ってない
おもちゃのように
それはなんの意味もなさず部屋の隅っこで
そこにある意味も価値もなく廃れてくだけ
専ら足りないものより多いものはいつだって足りてるものより多いものでもある
あっても無意味な痛手だけ
記憶にもあざやかな
不愉快極まりない
思い出に染みついた
シミのようにそれは
後々の自分の首を締めつけるだけ
大事なものは足りもせず
足りているものは
あっても意味もなく
ここにある全てのものは命やその他もろもろ以外全て無駄に金をつぎ込んだという証だけさ。
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夢のように始まり
夢のように終わる
今日1日もこうして
静かに終わるんだね
遠い空の彼方でお日さまが沈んでいった
あーだこーだ言ったこと
うまくいかないことに苛立ったこと
ものにあたったこと
今なら全てに頭をさげられるから
願わなくとも届く今日の続きの明日が喜びに満ちた日じゃなくても
その明日のどこかで少しでも笑えるようなことがあるなら
ああ 贅沢なことなど望まないから
どうか 今日とおなじようなただどこまでもおだやかで平和な1日でありますように
それだけを望む
頬を伝う悲しみが
涙という名のしょっぱい水滴たちが
心さえも濡らしてふるわせるなら
喜びに出会ったときに見せるだろう笑顔
だけはためらいもなくにこやかに
ゆるめることなく
からだ全体で笑うんだ
そして悲しみに出会ったとき涙するなら
喜びに見せた笑顔がきっとその悲しみを和らげてくれるはず
燃えるような切なさを笑顔に変えてくれ
そんな無理な願いは弱い僕にはできそうにないけど
燃えるような切なさは燃えるような切なさでしかないから
でも僕は思う
また暗い影が顔から遠のき悲しみが降り止めばきっとどんなことがあったって
笑えるから
笑顔なしでは人は生きられない
強い自分を守れないでは明日には踏み出せない
だからこそ出会ってきた悲しみを心に刻み込んで 悲しすぎた過去さえ 今の笑顔で昔話にするんだ
いつまでもうつむいてたって
その悲しみは何遍振り返っても悲しみでしかなく その大きさも変わらない
だったら僕はその悲しみを心のアルバムにしまいつつ今ある喜びにほほえむよ
つよく つよく 笑うよ
悲しみに出会い
喜びに救われ
そしてまた
悲しみに出会い
喜びに救われる
きりもなく
途方もない
その連鎖を断ち切ることはできない
悲しみがあれば
喜びもある
この笑顔は過去の悲しみをあざ笑う笑顔じゃないさ。
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現実の冷たい風にあおられ すっかり立ち上がるのもなんだかばかばかしくなった
二十歳のラインに立つ僕がいる
夢を見ていた
まぶしいくらい
希望と期待に満ちた
未来に
それでも いざ
たどり着いてみれば
うまくいかないことばかり やる気すらない
神様がどうしてこんなにやる気のない
僕を生み出したのかとさえ疑問に思う
でも神様が僕を生み出したわけじゃないことくらいはわかる
ただたとえ話するなら そういうんだろうってだけ
もう夢なんか見るものか
もう希望なんか抱かない
もう期待もされなくていい
重たい荷物はなるべく持ちたくはないから
ねえ 楽しちゃだめですか? 暮れなずむ空の彼方に問いかけた
返事はもちろん永遠に返ってはこないけど
やがて夜にのみこまれた街は夜という魔物の胃液で溶けたように僕の意識は夜が深くなるにつれてとろけてゆく
ああこれから僕はどうしたらいいのか
何かを見直せばいいのか
間違いだらけの現実で間違いさがししても目に見えてわかるよ
間違いが多すぎてきっと間違いは日々増えるからきりがないね
続いてゆく
続いてゆく
これから
いつか終わる
これから
問われる
それから
蒸し返される
あれから
僕はしかるべき運命のつかさどるままに生まれたようにやがて土に還る
降伏の白旗
あげたら
楽に終われる
そんな運命なら
良かったのに
悲しいほどに
無情なまでに続くよ
これからの日々
明日への招待状は
返事を待たず
夢から覚めた僕を
明日へ いざなう
そして何遍でも現実の冷たい風にあおられ
すっかり立ち上がるのもばかばかしくして
そんな卑屈をこぼす今日が何度だって現実なる ちょっとしたフルーツみたいに
添えられて
添えられて。
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悲しみに泣いて
喜びに笑って
たまの奇跡に
めぐまれて
ただどこまでも
変わり映えしない
青い海のように
段差も分かれ道なく
平坦な日常
今日もここにある
喜び そして 悲しみ
たまの奇跡にめぐまれる
それだけの毎日
それを幸せと思うか
思わないかで
毎日は変わる
そして 僕は今日も
敢えて言葉に出す
声も高らかに
誰かに聞こえるようにうたわせて
ベランダに干した
洗濯物がたまに風に揺れる
変化なんてそんなもの
口癖になった言葉さ「今日もああ平和だなあ」
本日も晴天なり
空はいつまでも
青なら青で
橙なら橙で
変わり映えしない
でもその下で起こっている生活はそれぞれがそれぞれに変化のある毎日送ってる
変わり映えしない毎日でも人が変われば
その人だけの幸せと悲しみがあるのさ
だから安易に 評価したり批判したりしたくないんだよ
ああまたとない
一度きりの夢
長い旅のように
晴れるときもありゃ雨降りの日もある
説明は要らないよ
だってありふれてるから
喜び そして 悲しみ
たまの奇跡にめぐまれる
それだけがウリです
それを幸せと思うか
思わないかで
人生が変わる
そして 僕は今日も
敢えて言葉にする
リズムを並べて
誰かに聞こえるようにうたうのさ
ベランダに干した
洗濯物がたまに風に揺れる
変化なんてそんなもの
口癖になった言葉さ「今日もああ暇だなあ」
本日も晴天なり
何気なく繰り返す平凡がどんなに幸せなことなのかをいつか気づくよ 誰も
僕はついさっき気づいた ほんの些細なことから
ああ空は今日もあいかわらず広いなあ
そしてあいかわらず変わらないなあ
生活のリズムも
幸せのカタチも
ものの見方も
だけれどどこか生まれ変わったような
新しい気持ち
殻から抜け出て
這い出てきたのさ
低気圧で雨降りでも
笑っていられるように。
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大好きな君のためにいろいろ僕だって考えてる
君の笑顔引き出すのは容易なことじゃないんだ
泣きやむまで傍にいても ぎゅっと微妙な力加減で抱きしめていないとすぐに君は泣き出すのさ
けんかした夜は
互いに一歩も譲らない
妙に幼い
二人は二人とも
三十路をこえてもこんな調子だろう
でもね 君が好きだという気持ちはけんかして言い争っても
見えない壁の向こう側でも
少しも変わらずに
それどころか
けんかする前より
仲良くなりたい
そんなことまで考えてるよ
ああ抱きしめれば抱きしめるほどに君への愛は増すばかり
今日も昨日より
僕らの心の隙間が狭くなった
人生の完結を待つまでもなく約束された永遠の中ふたりは
いつになっても
他人にはわからないようなふたりだけの世界の中で笑い合う
世界の終わり見届けられなくても
ふたりは永遠にふたりのままさ
永遠のない限りある時間の中でそれを知りながら手を握りあう理由は当たり前すぎてわざわざ言うまでもないこと
このぬくもりは覚めやらぬ夢なんだね
自分と同じいやそれ以上大好きな君のために
僕は一度しかない永遠の時間を君に用意したよ
ほらどうぞ遠慮なく受け取ってほしい
約束された永遠だから 僕たちの愛が死ぬことはない
永遠にふたりは今も何百何千年あとも変わらずふたりのまま隣り合うさだめ
たまのけんかでこじれるような仲ならおこがましく引き裂こうとする輩もこざかしい
ふたりでひとつのベンチに座り
ふたりでひとつの傘をさして
ふたりでひとつのケーキを分け合い遠慮して 互いにどうぞと繰り返すなら
幸せも分け合えばきっと僕らふたりとも幸せになれる
なんだか見えてきたよ
ふたりがずっとなりたかったふたりの姿が
ああ大好きな君は今日もきれいだね
そして世界一愛してる
そんな言葉が絶えず行き交う世界で愛し合う幸せよ。
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ポケットに手を入れ
うつむきながら
歩く 帰り道はとても切ない
手のひらの上ですんでしまう生活
遠くへは行かないし行く必要もない
ポケットの中に広がる闇に似た暗い夜
やがて月明かりが僕の目にも届くだろう
さあ
小さな小さな
ポケットの中に広がる宇宙に吸い込まれて無重力と無酸素の空間をただよう
そんな想像で胸を満たして
僕は今日もポケットに手を入れ 切なさ抱いて 歩く帰り道
今日はやがて過去になり
明日の今日が現実になる
全ては繰り返すこと
誰かのくだらない戯言のようなものだ
ずっとずっと
その闇の中で
居もしない誰かと
見つめ合う
そんな夢に侵されながらまた僕は小さな小さな宇宙に縋り
想像している
あの流れ星は
今流れていない
遠い昔の景色
でもまるで
きれいな幻
僕のこの人生も
同じなのかな
ふと浮かんだ想像はほろ苦くてまともに噛み潰したら 吐いてしまいそう。
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短期ドラマのように
息をのむ暇もなくあっというまに終わる時計仕掛けのストーリー
触れたらふわっと空気をつかむように気づいたときにはもうそこにはない幻
たとえばあの空のようにどこまでも変わらない毎日が平然と続くなら
生きる意味なんてそこにはあるのかな
何もかも 捨て去って
何もかも あきらめて
輝くものの横を素通りしてきた僕には何かを望んだり願ったりする資格さえなく
羨み夢思うことさえできない
これは終わりある
限られたストーリー
砂時計は落ちる
生きる数だけ
1秒ごとに砂の粒は闇へと消えてゆく
最終回へたどり着くための時間なのです
ただそれまでのつかの間の喜びや恍惚にひたるのは僕らの勝手な行い
ルールなんて
人が決めたもので
神様がつくったものではないから
世の中に逆らえば
罰が下るけど
それをおそれないならルールなんてあるようでない 不条理と不調和の混然する世界
海を渡り
まとわりつく風を振り払い
今日もどこに向かうのか
ばかばかしいとは思いながら生真面目にルールを守り
傷つかないように愛想笑いなど浮かべる僕は
信号が赤になれば
本能に従い止まり
信号が青に変われば
同じように進む
そんな僕でも時には思うのだ
縛られていることへのうっとうしさに苛立ちをおぼえるのだ
当然のことながら
これは終わりある
限られたストーリー
砂時計は落ちる
生きる数だけ
1秒ごとに砂の粒は闇へと消えてゆく
最終回へたどり着くための時間なのです
ただそれまでのつかの間の喜びや恍惚にひたるのは僕らの勝手な行い
これは決まりある
摂理の中で続く
ストーリー
ある人はルールを生真面目に守り
ある人はたえられずルールをやぶり立ち入り禁止の柵をこえてゆく
ただそれだけの違い
今日も砂時計は僕の時間を削る 運命の針が進むたび僕は闇に溶けてゆく
そしてやがて最終回へ。
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とある時間の中で今日もまた僕は情けないなと誰かに言われているけど
今この瞬間は
誰にも今しかない時間
同じ時間の中で
人は様々に生きて
この同時刻を無駄にしたりこの同時刻で夢を叶えたりしてる
誰も彼も 同じように与えられてる時間は同じはずなのに
生きる時間の長さは違うとしても
きっとこの時間は無駄に過ごすための時間じゃないはずだ
何かを成し遂げるとかじゃなく 何か満たされる時間にするためにあると思うから
君が今 何をしてても
僕が今 何をしてても
それがあなたにとって意味があるのならばそれだけでその時間はあなたにとってかけがえのない時間になるよ
いくつでもいくつでも重ねていく
同じような時間を同じように
そして積み重ねた時間の意味がやがてわかるとき 夢は君を呼ぶだろう
素敵な未来へ行ける切符握りしめ 今は無駄とも思える努力を重ねるのだ
きれいごとといわれたって構わないさ
今この時間が君にとって意味のある時間ならばそれはきっと何より大事な時間のはずだから
やめず続けなさい
やがて時間が尽きて何もかも終わるその時流れ続ける時間を無意味に使い果たそうとそれがあなたにとって大事だったならそれだけで意味はあるから
今日もとある時間の片隅で僕も君も指先で鍵盤鳴らすように
いたずらに時をむざむざ流そうとそれをゆるせる心が素敵なら
その時間は無意味でも輝くのだろう
いつかわかるときが来るのだろう。
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思いきって歩き出す
その一歩は未来へ続く一歩
どんなに疲れてても平気そうな顔で笑えるなら それはそれで素晴らしい1日
箱を開けたときの感動と
箱を開けるまえの感動の
明らかな違いをまのあたりにしたとき
中身を知らない感動には勝らない中身を知ってしまったときの感動の薄さに少しずつ飽きてくる
だから未来に一歩
また歩き出して
新しい夢を探しに行くのさ
お気に入りのスニーカー履いて
遠回りでも獣道でも
輝く未来にたどり着くために妥協をして
それでも努力は止めないで
また未来に一歩近づいてる そんな予感引き連れて 歩く
意味のある笑顔だけ
カバンに詰めて
意味を成さないこびを売るためだけの愛想笑いは道端に捨てて
さあ からだとも心とも軽くなったところでまた歩き出しますか?自分よ
夢見ていた未来に一歩近づきやがてたどり着くために
また意味のある一歩で力強く踏み出してゆこう
踏み出した地面に
花が咲く
振り返れば
一面の花畑
ほら 綺麗だ 綺麗だ。