詩人:どるとる | [投票][編集] |
こぼれては雪のようにはかなく消えていく命と
手のひらのようなこの世界でいくつもの
生命線のような道を歩く人
今日も何かと楽しくて
明日も何かがきっと楽しくて
だから命を咲かせてゆくよ
手のひらの上に
地球は回るよ
命も回るよ
何度でも何度でも
産声をあげて
新しい命が生まれるよ
愛と優しさにあふれたこの世界の中
単純明快な答に頷いて 僕らは手のひらのような世界で笑いあうよ
迷いながら
悩みながら
命は育つ
手のひらの上。
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幸せってなんだろう
金持ちになることかな
それともお腹いっぱい美味いもの食べることなのかな
時々幸せのなんたるかを見失う
途方に暮れ 黄昏る道の途中 目の前には急な崖
少しのぞき込んだだけでも足がふるえる
幸せの形を忘れてしまったのさ
誰か 知っているならばおしえて
人それぞれその形は違うというけど
僕には幸せがわからないんだ
だから僕は今
生きていることが
はたして幸せなのか
不幸せなのかさえ
わからない
安上がりの愛想やお世辞ばっかじゃわからない
本音を隠して生きている毎日じゃ見失ってもわからないね
だから今日も僕は
見えない壁の向こう
窓にうつる自分自身に問いかける
幸せってなんだろう?
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いつか 誰もしかるべき時の流れの末 その命を空に返す
借り物のからだ燃え尽きるその時 全ての記憶も眠りに着くよ
百年ほどの時間
積み重ねるけど
その全ては死んだなら消えてしまう
それでも積み重ねる意味があるのは
生きている喜びがあるからで いつか消えても生きているあいだ精一杯楽しむために
僕らはいくつもの思い出をつくる
風のように流されていく時間よ
フィナーレはまだ先でもこの流れの先で僕はいつかさよならするのだろう
なんだか悲しいね
なんだか切ないね
それでも僕は生きている今を楽しむのさ
たとえいつか終わりが来ても 後悔が残らないように 少しでもやりたいことするように毎日生きてるよ
ページはめくられる
そのたびに尊くなる時間
お別れに近づく
それでも笑える今を大切にしているよ
さよならしたら
もう 二度とは
来ない時間だから
フィナーレを待たず
さも終わりなどないように振る舞う明るさに 乾杯しよう。
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諸行無常の鳴り響く
世界のとある街の
小さな一戸建て
散らかりっぱなしの部屋
山積みにされてる理想とたまに崩れて垣間見える不安
シャバの空気はよどみによどんで
僕は思わず涙を流してしまうよ
真夜中の零時過ぎ
どこかつめたい月明かりに照らされて
切なさが押し寄せる。
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誰かが今日生まれても変わらない速さで地球はまわる
表情も変えずに
たとえ今日誰かがどこかで死んじまっても地球は速さを変えない
まるで何事もないように
いつもいつもいつも
同じ速さでまわる
仕方ないさと目をつむるように
ただ地球はまわる
それだけが使命であるかのように
くるくるとまわる
悲しみの周りも
喜びの周りも
幸せの周りも
僕らの周りを
くるくるとまわる。
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雨のち晴れを繰り返すあの空のように
僕らの心の中にも天気が在って
入れ替わり立ち替わり悲しみや喜びが僕らをせわしく泣かせたり笑わせたりする
時間の概念に手とも足とも縛られた時計仕掛けの街
誰もが誰もしかるべき時間の線の上をなるべくはみ出さないように歩くよ
愛想笑いという華を見せびらかす人
おだててみたりする人
みょうにお世辞をこぼす人
街を歩いてみるといろんな人がいるね
だけどさ 僕みたいにさ 素直すぎるのかわからないけど他人にそこまでして得るものなどないと思う人だっているんだ
今日もどこかしらきっと悲しかったり楽しかったりして
平穏な日常でも
かならず どこかには探せば 見過ごせないシミのような苦い記憶が点在するんだな
だから 僕は不必要な言葉をひそめて
だから 君も不必要な感情をかくして
そして隠すものがなくなったときだんだん世の中が求める形から 大きくずれた人だけ 疎外されてく
そんな思い全て
風に流されるように
何ひとつ 叫べずに
日々こもごも 独り言のようにして 打ち消される
夕暮れの歩道
舗装された道
夕日が彼方に見える
カラスが鳴いて
僕も泣きそうになった
得意だったはずの強がりさえ 最早 役立たず
景色の画面の端で人知れず泣く僕を 置いてゆく 川の流れ。
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歩いても歩かなくても行ける未来(あす)に行くのに予定なんか組まない
旅は気まぐれ 風まかせ 相場は決まってる
リュックには少なめの荷物 未来に持ってゆくのはもったいぶった知識よりもありとあらゆる想像力もしくは妄想力
時計ばっか気にしてるさえない日常からひとたび解き放たれて自由を手にしたら たまに長い休みならば僕なら小旅行にでも行く感じで光るもの探しに行くよ
未来という名の
輝けるあすのために
今はただ無益な努力を重ねてさ
いくら忙しかろうとむりのないように
一歩ずつ一歩ずつを
至極慎重に 悩み迷いながらもたしかな足どりで歩んでく
1秒さえも過ぎ去ったならその瞬間からご立派な未来なのさ
駆け抜けてゆく いくつもの時間のトンネルくぐり抜けて
悲しみや喜び 腐るほど見てきた自分をたまには省みたりして
未来という名の
距離のつかめない場所
近づこうとすればするほど遠くなる気がしてやっとつかんだのもつかの間未来の影だけ
追いすがる 日々にあわよくば栄えあれ
ふいに見上げた夜空に流星が走り 僕は子供みたいに追いかけた
未来のしっぽ
いつか消えた ほうき星
尾を引いて走る
まだ つかめないあすを ただ 今も 追いかけてる
遠ざかるばかりで
いつまでもつかめない実体のないあした
机の引き出しから
ベロンとはみ出た
いつか夢見た
未来へ 抱いた 想像図
見れば見るほど似てない現在地
自棄になって見失う
冷静さ
(でも)未来という名の
輝けるあすのために
今はただ無益な努力を重ねてさ
いくら忙しかろうとむりのないように
一歩ずつ一歩ずつを
至極慎重に 悩み迷いながらもたしかな足どりで歩んでく
わがままな言い訳さえもなんだか孤独になったらけなげに見えてきた
そんな未来小旅行
この世界から完全にチェックアウトするまでには 幾分か輝けるかな。
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むりのないように
生きてきたよ
今までずっと
こわれないように
歩いてきたよ
これまでずっと
なるべく 人と関わらないでいられる生き方をしてきたよ
気づくといつも
狭くて 薄暗い
路地裏に座ってた
僕はある日あの時
出会ったのさ
素敵な1日に
なんとなくだけど
久しぶりに窓を開けて
空を見上げた
そこには大きな
満月が浮かんでいた
まるで 僕を慰めるように 優しい月明かりを部屋に届けた
明日からなんとなく
何かが変わりそうな気がするよ
少しずつ少しずつ
記憶の浜辺に
刻まれた記憶が
押し寄せる時の波に
さらわれていきそうで
真夜中のお散歩
目的はないけど
ただ口実でジュースを買いに
影が揺れている
僕の影が揺れている
ぼんやりと眺めてる
街路灯の下
泣いているいつかの僕を後ろから抱きしめる
そんな夢を見ていたんだ いつも
孤独な旅はまだ続いてゆくよ
日々ページは
刻々めくられて
この瞳がうつしだす景色はただ平凡な真夜中なれど
どこか特別な景色
僕が月を見ているようにあの月も僕を見ている
そんな 視点の真夜中ぼくは遠出する
ちょっとそこまで
これでも勇気が入り用さ。
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偶然なのか運命なのか
わからないけれど
とにかくふしぎな力で
導かれて引き寄せられて
僕はあの日あの時
あの笑顔に
魅せられて酔わされて
吸い込まれるように
澄んだ瞳の君に恋をしたのです
季節がどれだけ変わっても
科学がいくら進歩しても
君への思いだけはずっと変わらないままだよ
時が経つのは悲しいものだけど
歳をとるのも切ないことばかりじゃないんだ
君が傍にいればどんなことがあったって
平気に笑えるから
ずっと傍にいてね
いつまでもその笑顔でこの僕を見守っててね
太陽みたいな君よ
いつも感謝してるのさ
それでもそれでもね
恥ずかしくって
なんとなく言えなくて
ごまかしてしまうのさ
そんな気持ちさえも
君は愛してくれるから
僕は君が好きなんだ
だから君が隣にいる今日も幸せさ
お日さまが 夕日が
沈む頃合いを見計らって 君に言うのさ
ほら 僕は君が大好きさ
黄昏に染まる心とキザなセリフだけここに置いてゆこう
いつかまたこんな気持ちに帰れますように
傍にいてね
傍にいるよ
そんなふうに
言葉を言い交わすだけの毎日がどんなにか幸せなのかを知る日はとうに過ぎたよ
ただ今はそんな幸せをじっくり味わうだけ
時にはケンカもするけど少しずつ少しずつ 本物になるのさ
僕らの愛はね
永遠のものになるのさ
暮らしはつづく
あの世の三丁目までも
さあ今日も僕らは
あいかわらずのラブラブ振りで君を愛すのさ
ずっと傍にいてね
いつまでもその優しさでこの僕を包んでね
太陽みたいな君よ
いつも感謝してるのさ
それでもそれでもね
恥ずかしくって
なんとなく言えなくて
ごまかしてしまうのさ
そんな気持ちさえも
君は愛してくれるから
僕は君が好きなんだ
だから君が隣にいる明日も幸せさ
不安と期待 渦巻く
明日への扉を開こう
愛を知ってる僕らなら無敵さ。
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見つめれば見つめるほどにその瞳に吸い込まれてゆくよ
なぜか嘘がつけなくなった
君と出会ってから
雨が降る日も
晴れた日も
君が傍にいれば
天気なんかどうでもいい
君が傍にいれば
オレはとても
君に似つかわしい
愚かで不器用なやつさ
それでも君が愛してくれるならそれは光栄なことなんだろう
僕は小説家でも作詞家でもないから
かっこいい言葉など言えないけれどね
オレに言えるのは
何より君が好きだってことくらいさ
さあ 目の前の扉を開いてみよう
その先にある明日に何を求めても
叶う保証などみじんもないけど
君が傍にいれさえすれば
どうでもいいから
真っ白な日記帳には
いつかたくさんの思い出が刻まれて
はじめてつけたあの7月の夏は覚えてないけど
僕は宇宙の中に 生まれた小さな原石
さあ どうでもいいような扉を開けてみよう
ふざけたような言葉でも腹の足しにはなるだろう
さあ うたうのさ
ふざけたこの僕が
ナマケモノの優しい笑顔の裏に隠れた鋭い爪みたいな邪心が時々顔を出して君を傷つけるけど
オレの女に手を出すな
君を傷つけられるのはこの僕だけ
そして僕を傷つけていいのも君だけ
愛はゆがんでこそいるもののどこか限りない愛に満ちてる
虹が架かった雨上がりの土曜日
心は日本晴れ。