詩人:どるとる | [投票][編集] |
オレンジ色の空を背景にズボンのポッケに手を突っ込んで
ちょっとだけ黄昏ていたんだ
今日も言葉には出さなくてもさよならの時はやっぱりおとずれて 太陽はいつものようにいつもの顔して沈んでゆく
走ったり歩いてみたり 何かと忙しい毎日を僕は今日もため息ばかりついて過ごした
熱いコーヒーも気づけば冷める
そのように時間はその時は長く感じても「あっ」という間に過ぎる
口笛を 吹き鳴らす
カラスが頭の上で僕を追い越す
五時のチャイムが遠くで鳴り出す
僕の心は今 切ない気持ちであふれてるんだけどなぜだか どこか優しい気持ち
感情的なこの僕の胸が熱くなるよ
センチメンタルというほどのことじゃないけれど
大げさにいうならばもしかしたらそんな感じかもしれない
夕暮れになって
五時のチャイム
聞くとなぜか
そんな気持ちになるのさ
だから、涙が しぜんとこぼれちゃうのかな
暗くなるまえに
さあ お家に帰ろう
街の灯をつれて
ポッケから手を出して 明日をつかもう
悲しみなど 目じゃないぜ
強がりとはちょっと違うぜ
最後の捨てぜりふも素敵に輝く夜
何も特別なことなんか望まないから
明日もまた今日みたいな日であれと願うばかりさ
なんてね 言ってみただけ。
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何もない街の中で
今日もたくさんの悲しみや喜びに出会いました
そのたびに涙を流したり嘘でも笑ってみたりしていました
でもなんだかそれも疲れてきたので
そろそろお家に帰ろうと思いました
予定も目的もなにもない1日だから
すんなりと 家路は遮るものもなく スムーズにまっすぐ歩ける
目の前に揺れてる
かすかな光
寄り添うのは希望に甘んじる僕を見張るような影
後方から走ってきた車にふいに追い抜かれただけで なんだか切なさがたまらなくなって
思わず涙もあふれてしまう夜だから
浮かび上がるは月の影
全ての人に輝きを注ぐ
そして僕が生まれたその意味を曖昧にさせる
どうして僕はここにいるんだろう
それがずっと不思議で どこか納得のいかないからくりだ
過去 未来 現在
行き交う 思考
イメージばかりに
支配された脳内
絡まり合って
やがて ちぎれる記憶
さあ 僕の影よ
夜になれば 眠くなるからさよならね
切なさは夢の中に置いていこうかな
それでも嫌なことほど大切で 忘れられなくて なんだか悲しくて
そんな気持ち 語り合う愛しい人の影はない
冷めたようなリアルに侵されたなら
ロマンスをおひとつ味気ない 現実にまぶして
たまには子供みたいに統一性の無い 夢を見ましょう
何もない街の中で
何もない1日の中で
何もない僕が描く小さな小さな仮想世界
心の中だけでその存在を許される「夢」。
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シャットダウンしたあとのパソコン画面みたいな真っ暗な窓の外の景色
見つめて 見つめていた零時ちょっと過ぎ
わざと開けた窓からは心地いい風が吹き込む
ラジオの音が小さく
明日の天気を報じる
さあ 旅立ちは今
リュックに詰めた
黄昏は孤独でも
ひとり踏み出す
明日への翼
広げて 広げてみる
その勢いだけで
何か 成し遂げられたなら 輝く鍵は次の扉を開けるだろう
いつもの夜なんだ
だけど特別で
ぜんぶ素敵で前途多難の毎日だけど僕に流れ込むたまの幸せ
心の中で奏でるメロディはたとえるなら静かな夜の森
誰かの不協和音をかき消す 大好きなあの唄
僕は見えないピアノで弾いてみる
声にも言葉にもならない 複雑な思いを
心の中できこえてるあのメロディと重なり合わせ 唄にする
夜の森と題された
素敵な素敵なあの唄
思い出を綴じたような 記憶のアルバム集。
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追いかけても追いかけても追いつけず
追いついたと思えばすでにもうそこにはなく
立ち止まって眺めているならば突き放されるばかりで
形もなく 色もない
名ばかり ばかり
見えもしないくせにこれでもかって位きらめく ロマンスさ
そして、訪れた夜を飾るでしょう。
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夜は静かなほうがいいかい?
それとも頗る賑やかなほうがいい?
思考の道行きはいつも決まって夜のど真ん中
ナイトライダー
走り去ってゆく
切なさもむなしさも
ぜんぶ乗せて
夜明けを駆ける
ナイトライダー
走り抜けてゆく
夜明けにはまだ遠く
朝というには暗すぎる ころに僕らは何をしている?
なにをしてても変わらない切なさやむなしさは変わらない
今も深い闇に沈んだような思いさ
ナイトライダー
また走り出す
夜明けへと向かって
ささやかな星明かりに見送られて朝がやって来る。
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まるでむき出しの切なさ ぶら下げて声を押し殺して泣いた夕暮れ
帰り道は果てしなくどこまでも続きそうで
出口のない迷路のようにこの僕を迷わせる
言葉にもならぬ思い
それは本当は一番
誰かに伝えたい言葉なのに言葉にならないから黙ったまま
僕は何もかも納得したような顔でうなずくのさ
心の中はどしゃ降りだとしても
涙を流す僕を外側から他人事みたいに眺めて見ているその僕の目にも涙が光る
悲しいよって言葉にしてみても
助けてよって救いを求めても
僕は空っ風に吹かれているしかない かかしのような孤独な人だから
この心に降る雨もやまないのもうかがえるだろう。
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人の言葉なんかじゃ動かない 硬い石のような意思をもって生きていたい
未来に期待なんかしていなかったし
期待するほど頑張ってもいなかったから
生きていられればとりあえずいいと思っていたんだ
夜はいつも僕をひとりぼっちにさせるけど
僕は夜がいちばん楽しい
心に浮かんだイメージを 灰皿に押しつけた短くなったタバコのようにもみ消して
誰かの引いた線どおりに 歩くなんて僕にはどうやら昔から似合わないらしい
さあ 旅立ちの朝まで夢のゆりかごに揺られて
ひとりぼっちだけで夢の最果てへ旅立つのさ
宇宙みたいな閉鎖された 空間にひとり
僕はかすかな呼吸とかすかな心音 刻みながら 立ちつくす
さあ 朝はまだ来ぬ
夜はまだ長い
だから 僕は夢のゆりかごに乗って 眠るよ
いやなこと 悲しかったことぜんぶ 忘れられないならば せめてつかの間の安らぎに身をあずけたい
そう思うのはあたりまえだろう
だってこの世界は生きてるだけで十分悲しすぎるから
でもこぼれる涙さえ
抱きしめてしまう
この不思議さに惑う。
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キミに出会えて
僕は幸せさ
とても大切な
ものを見つけたから
これからはもっと強くたくましくなれる
その人のために
キミにおしえてもらったことは
とても大切なことばかりで
出会いがなければきっとわからなかったことばかり
優しくなりたい
大好きなキミのために
雨が降る街の中でも笑えるのさ
キミがいれば
時が経つことの切なさに 焦がれても
きっと僕は人を愛することの素晴らしさを知っているから
僕は強くなれるんだ
キミはこの世界で誰より大切な人だから
ずっと ずっと 見守っていたい 見つめていたいんだ
人を愛することの喜びと痛みは いつもいっしょに襲ってくるから
キミに出会えたことのキセキにも似た運命を僕は今抱きしめて 宝物だと云おう
幸せだよ キミに出会えて キミと愛し合えて
これ以上 望むものは無いのさ
これから先も ずっとキミさえいればそれでいいよ。
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ずっと 変わらないでいたい
弱虫でも優しくて
ずっと 変わらないでいたい
残酷な現実でも
取り巻くもの全て
今は無視して
大切だと思うものだけ見つめよう
土曜日の窓辺から
見つめる 景色は
何処かしら切なくて 泣きたくなる
その刹那 僕の頬をこぼれる涙
やっぱり変わらないでいたい
変わってしまう世界でも
ずっと変わらないでいよう
弱虫で優しい僕でいよう
残酷な現実でもそれを言い訳にはしないで
弱虫で優しくて 心があたたかいような
そんな人ならばきっと誰かを幸せにできると信じているから
計算なんて必要ない
カンタンな答をいつでも僕は知っているから
そうさ 変わらないでいたい
誰かの言葉なんてまるで無視して
今、開かない筈のドアを開ける
光があふれ まぶしい世界に目がなれたら
きっと素敵な景色に出会えるはずなんだ。
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夜空に夢見る ロマンスが降る夜
音もなげに 夜空に引かれた天の川を線路がわりに 走る銀河鉄道
キミは切符を握りしめて 夢の駅から 乗り込んでゆく
まどろみながら
扉を開ける
さあ 夢はここからはじまるよ
ドリームエクスプレス。