詩人:どるとる | [投票][編集] |
まばたきするその一瞬で命は終わりまた始まる
僕という人がここにいるけど 死んだらまた僕は生まれるのかな
そしたら僕はまた同じように生まれ変わった君と出会いたいな
目配せする君と口笛も吹けない僕と二人並ぶ縁側で日向ぼっこ
立ち上がらないか立ち上がるかのその一瞬で中腰の姿勢のまま僕は君にそっけなく口づけする
言葉を紡ぐ時
絡まる思考に惑い
投げ出してみては
また 恋しくなるような日々を生きてる
僕が生まれたその一瞬
いつか
僕が死ぬその一瞬
同じようで違う
違うようで同じ
不思議な時間のズレ
いつか死ぬならば
ここにいる僕は
幻なのでしょうか
まばたきするその一瞬で
目を開いた途端に
消えてしまう
こぼれてしまう
はかなく散りゆく
花びら如き 時よ
愛しい 母の土手っ腹から
我を解き放ったその日から 僕は知っていた気がする この世の基本原理
全てはその一瞬その一瞬で 終わり始まる
懐かしいような
久しいような
古ぼけた時計の中で
ページはおごそかなまでに捲られてそして。
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雪のように はらはらと 目の前をかすめてゆく
遠いような 近いような 時間の不思議 その距離感 時々 わからなくなる
気づいたら 終わっていた映画のように
悲しいような切ないようなエンドロールが 花びらのように
下へ下へ向かって
落ちてゆくだけ
眠りの扉
開けようかな
開けまいかな
今日はなんだか
切ない夜だから
明日の準備だけしたら早く寝ちゃおうかな
安息を枕に 幸せ惚けの日々
戦いはとうに終わり
僕らは 仲のよい友達同士
今日も 明日も
流れゆく時はまるで雪のように
ただつまらない1日さえ
ほら たしかなまでにさよならを言うよ
聞こえない声で
ただそのたしかな冷たさだけが手のひらに残る
まさに雪のよう
まさに雪のよう
溶けては咲くような感触が 肌を離れては よみがえる
流れゆく時はまるで雪のように いつも
このまま 歩いてゆけばたどり着く 門番もいやしない明日に僕は踏み込むよ
夢から 現実へ 舞い戻ったら。
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言葉は今は必要ない
きっと形あるものじゃなく 形のない見えない糸でつながれた
永遠の友だち
喧嘩の数だけ
傷跡もあるけど
それだけ二人の思い出が深くなるよ
着ていくうちになじんでくるジーンズみたいに
二人の関係はただの友だちだけど
それ以上でもそれ以下でもない今の関係がもしかしたら
幸せなのかもね
これ以上近づいてしまったら心を重ねてしまったら
きっと今のような仲のいい関係には戻れない気がする
だから友だちのまま笑いあって友だちのまま泣きあって日々を暮らそうね
明日も 変わらず
ただの友だちでいよう
テイのいい友だちになろうよ
窓の外の景色はまるで漫画みたいに移り変わりも早く
僕の瞳に夏を映すよ
仲のいい二人でもこれ以上踏み込めない領域が二人をすんでで隔てている
「愛」
「素直な気持ち」
隠したままで
時を流すのさ
君が僕のことを忘れてしまうくらい誰がかを愛すその時まで
二人の関係はただの友だちだから
それ以上でもそれ以下でもない今の関係がもしかしたら
一番幸せなのかな
これ以上近づいてしまったら心を重ねてしまったら
きっと今のような仲のいい関係には戻れない気がする
だから友だちのまま笑いあって友だちのまま泣きあって日々を暮らそうね
明日も 変わらず
ただの友だちでいよう
皮一枚でつながれた友だちになろうよ
窓の外の景色はまるで早送りみたいに後片付けも早く
涙さえ簡単に乾かすよ
影絵みたいに
真っ黒い輪郭だけ
浮き出た アスファルト
気さくに君が肩を並べ
それでも友だちと君は思ってる
唇ももうこんなに
近いのに
二人の心の距離は果てしない
こんなに肩も触れるくらい近くにいるのに 君は誰より遠い人
誰よりもかけがえのない親愛なるただの友だち
だけれどそれ以上でもそれ以下でもない
悲しすぎるくらい
友だちにとどまった
大切な大切な友だち。
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大切なものは今も変わらず 君だけだよ
そういえる僕は君の中で一体何番目に大切な宝物なんだろう
愛してるだけじゃ
満たされないなら
一体どんな言葉を伝えたらいいと思う?
こんなにも近くで
あんなにも遠くて
まるで寄せては返す波のように
心は君から離れたり
近づいたりする
本当の気持ち
巧く隠しながら
都合がわるくなると
いつもキスで
ごまかせばいいと思っている
でもわかってほしい
僕には君が一番の宝物だってこと
キラキラ 輝いて
受話器の向こうで
はずむ 君の声
聞くそのたびに
僕は
一番とか何番とかそんなの本当はどうでもよくて
ただの君の中の宝物のひとつに加わりたくて
僕は走りつづけていた
君の大きな背中にひたすら向かって
おざなりの言葉を
あたりに撒き散らしながら
世界で一番の宝物は
手に入れにくいからこそ宝物なんだよ
君は
僕の勝手に描いてる
頭の中のラブストーリーのヒロインさ
誰より 愛してるよ
簡単だけど
伝えたい 届けたい
できれば手渡しで
一番とか何番とかそんなの本当はどうでもよくて
ただの君の中の宝物のひとつに加わりたくて
僕は走りつづけていた
君の大きな背中にひたすら向かって
そしてやがて君に追いついて肩をポンとたたくとき
君は振り返って
わかってたように
僕に甘い口づけを
くれるのさ
そんなストーリー
宝物のように
心の隅 輝いてる
何万カラットの
光を あちこちに
解き放ちながら。
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嫌に静かな夜だ
妙に切ない気持ちだ
落ち着きのない素振りでつかみやすい取っ手のついたコップさえ落としてしまう
嫌なことがあった日には心に雨が降る
それもちょっとやそっとでは止まない雨が
真夜中に沈んでゆく意識
夢も見れずに安らぎも何もなく
ただ真っ白な夢の中
僕は 全ての責任を世の中に押しつけたくなる
今、僕がこうなのは世の中のせいだ
暗示をかけるようにとりあえずそういうことにしたくなる
大人でもそういうときがある
罪なことじゃない筈と。
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目の前を行き過ぎる
時のかけら
時たま 心に突き刺さる
微弱な痛みをはらみながら それは残る
近場の花火を見に行こう
なんとなくつぶやいた声が 誰もいない部屋に恥ずかしいくらいひびいた夏の夜
結局花火なんか見に行かずにずっといつまでも テレビと夜中までにらめっこ
よくある話
でも切ない話
庭の隅で バケツに水ためて ひとり花火大会
線香花火が夏の終わりを早くも告げるように落ちていった
ひゅるり
時は金なり
そんなことさえ
忘れてしまいそうな
狂った暑さに参る日々
粘ついた風に吹かれて。
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結局 僕は僕だ
無理に変わらなくていい
死ぬまで僕でいよう
そのために傷ついたって
バカにされたっていい
優しすぎるくらいが人間ならちょうどいい
汗だくで自転車で坂をのぼる
そんな毎日が僕の全てです
それがずっと変わらない答だ
だから繰り返す自問自答は意味はない
いつも同じ答に行き着くから。
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嫌なものは嫌だ
良いものは良い
その人の人生に
口をだしたり
加担できるのは
その人自身だけ
だから僕は僕の道を
僕の歩き方で行く
たとえこの先どんな困難が待ってても
僕は変わらずマイペースで歩いてゆく
無理に歩きたくない道を歩むなら
それは意味のない道だ
だから道を進みし者は進みたい道をゆく
遠回りをしてでも
ロマンを 大事にする。
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誰かの声が聞こえる
優しい人の声が
僕の耳がその声を確かに受け止める
雨が降り続いても
道がぬかるんでも
変わらず毎日毎日
君は歩いて行くんだね
僕も連れて行ってよ
その手を握らせてよ
素直な気持ちひとつだけで 君と僕は恋人
夜空に見える月ほどは近づけたかな
僕は今 君を 抱きしめてる
朝も夜も そこにある愛
僕はいつも 感じてるその愛
僕も連れて行ってよ
その手を握らせてよ
素直な気持ちひとつだけで 君と僕は恋人
夜空に見える月ほどは近づけたかな
僕は今 君を 抱きしめてる
僕は今誰より 君を世界一 求めてる
君は月の恋人
誰より 輝いてるから。
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真夜中に沈んでく
声をすくい上げて
僕はそれを詩に変える
言葉はいつも不器用で均一性もなくて
誰かのブーイングが飛び交う
舞台上にさめた笑いが咲いている日々
ピエロみたいに嘘っぱちの笑顔で 愛想振りまいて
悲しいのに悲しい気持ちさえ偽って それでも平気な顔をして
僕は 壊れてしまいそう
君に伝えた言葉が 時々 薄っぺらくなる
死んだ魚みたいな目をして 見つめてる明日に希望は見えない
ピエロの気持ちを代弁する 僕は ピエロの中のピエロです
ゆがんだ笑いでゆがんだ拍手を巻き起こす。