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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1534] アーミーアント〜兵隊蟻
詩人:どるとる [投票][編集]


空を地面に見立てて
重力なんか無視して歩こう 空を歩こう
現実はいつも鳥かごの中で 餌をねだる日々
空を見上げることも深く息を吸い込むことも忘れそうになるよ
心はいつも卑屈と言い訳に 支配されてる
眺めは良好 どこまでも わかりきった未来
単調なリズムで 守備よく陣地をとり 植民地みたいに テリトリーを築く 人たちの傍らで 口笛をふく
BGMみたいに 世の中のいちばん下から 持ち上げて
サラリーマンは今日も少ない賃金のため働きに働くよ

空を歩くなんて
くだらないイメージも大事にしたい
そんなような壊れた日々の中
僕はきょうもあしたも一般ピープル
働いてるというよりは働かされてるといったほうが正しい
夢もロマンのない
枯渇した日々
きょうもあしたも変わらずそんな思い
僕はきょうもあしたも働きづめの兵隊蟻

世の中の底辺であえぐだけのいちばんの働き者 いちばんえらいのは そんな人たち。

2010/06/26 (Sat)

[1535] 楽しい土曜日になりますように
詩人:どるとる [投票][編集]


君に会いたいな
今すぐ会いたいな
会いたい気持ちがあまりにも強すぎて
どうにかなってしまいそうだよ

今週の土曜日
つまり今日
会える日取りだったのに君は予定を変えて来週の土曜日にのばした
別にね君をうらむ道理なんて少しもないけれど
会いたかった会いたかった
君に会えない一週間の長さは君が思うよりずっと辛いから

君に会いたい
今すぐ会いたい
流れ星に願う
来週こそは
君に会えますように
楽しい土曜日になりますように
カレンダーにしるしをつけたら
だんだん近づいてゆく土曜日に僕は胸を膨らませる

そんな土曜日です。

2010/06/26 (Sat)

[1536] 宝物
詩人:どるとる [投票][編集]


手先は不器用で
話をするのも得意じゃない
友達はいないし
趣味もこれといってないし
夢も知識もないのに
君は僕の何を好きになって 今 隣にいるのだろう
いつも考えてる
不思議がりながら
なにもない空っぽの僕なのに
この痩せぎすのからだに 何を見てるんだろう
いつだって僕には君が大切で 君だけが僕の宝物で
大げさな話をするなら 君がいなくなったら僕は生きてゆけないほどだよ

ふと気づいたら
君を見失いそうで
不安になってしまった 人ごみの中
君の小さくてあたたかい手が僕の手を握って導いてくれたとき僕の中で答えともいえるあるひとつの確信が生まれたよ
それが 愛というものなのかはわからないけど とても輝いてるから 大切にしなきゃね
枯らさないように育ててゆくよ
毎日 水じゃなくて愛を注いでね

僕は君のなんなんだろう?
その疑問は今じゃ
すっかり愚問になってしまったね
だって君はまぎれもなく僕がこの世界で誰より愛してる
この世界でただひとりの人だから愛しているのはあたりまえなことさ

それ以外に答えはないんだ
言葉なんかへたくそでも
『僕は君を愛してる』
それだけ言えるならあとは簡単だよ

永遠という終わらない時間の中で君を愛し続ければいいだけ

記憶の中に消えない
名前を刻むよ
今日も明日も何年何十年先でも僕の隣にあるひとつだけの指定席に座ることゆるされた君の名前を

そして今日も
夕日が落ちたら
不器用な僕は
たどたどしい
口調で愛を語る
それを君が本気で聞いてくれる
たとえばそんなことなんだよ愛なんて
どんなくだらない話でもいちばんおもしろい話に変わる
愛し合う二人にだけわかる 世界さ

だからね 僕は君の
そして 君は僕の
世界でたったひとりの光り輝く宝物。

2010/06/26 (Sat)

[1537] 約束は空に
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君と歩く 土手沿いの道
いつもとは違って
今日は少し遠回り
ちょっと 君ともう少し居たいから

君がさりげなく 僕のほっぺたに キスをしてきた
僕は口笛で恥ずかしさをごまかした
僕のほっぺたは夕日に負けないくらい赤くなっていた

君と柄にもなく
手をつなぎながら
誰もいない
土手を歩いてる
何よりも幸せな時さ
クールによそおうのも限界みたいさ

僕の調子はずれなへたくそな口笛と君の愛のある笑い声がひびく土手沿いという名の天国

君が僕のからだに手をふれることもなく
一瞬のうちに盗んでしまったハートは今も君の手の内さ

返さなくてもいいよ
君にずっと持っていてほしい
その思いが意味するのはたったひとつだ

それはある種の永遠を描く言葉
永久にもつづくはるかな約束さ

今結ぶ心
ほどけないように
ぎゅっと結んだよ
ああ約束は空にいる神様に届いたかな
幸せよ 降り注げ
心を洗う見えない雨となって僕らを濡らしてね

笑顔も涙も ケンカもいろんなドラマがあるバラエティーに富んだ未来の
今、僕は1ページを捲るよ

君と二人。

2010/06/26 (Sat)

[1538] 僕がついた嘘のすべて
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僕がついた嘘で君の心を傷つけた
本当は君をまもるためについた嘘だったのに
君をまもれずに君の心を傷つけた
僕のついた嘘のすべては君を傷つけただけで 被害の爪痕残したまま 涙がほおを伝うだけ
わたしのほうが泣きたいくらいという君のつめたい言葉が聞こえただけ

気の強い君は涙ひとつ見せず 僕に同じ深さの傷をつけて
風のように姿を消しただけ

さよならの言葉もめんどうとばかりに置き手紙も残さないで
行方を 絶った君。

2010/06/26 (Sat)

[1539] 引き出しの中の22世紀
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のび太くんみたいにいじめられっ子だった
僕の少年時代は今も思い出せばまるで昨日のように思い出せる
僕にもしずかちゃんみたいなかわいい女友達がきっといて
未来はのぞけないけどその子はさりげなく僕の未来のお嫁さんだったりして

押し入れの中に隠した秘密基地で眠った
思えば僕も昼寝の天才だった
あやとりは苦手だったけど射的は得意だった
そんないくつかの類似点見受けられるから
のび太くんみたいな僕がここにいるのさ

思えばね テストも
0点とはいかなくてもひと桁ばかりだったね
ママに叱られてばっかだったね

引き出しの中の22世紀まで時間なんて関係なく一週間ばかり ちょっと未来旅行に行こう
ネコ型ロボットの四次元ポケットのふしぎな道具で困難乗り越えたりして
ふしぎな夢を見ているよいつも

でも、気づけば
僕はのび太じゃなくてただのどこにでもいるただの少年で
いじめられっ子をぶちのめす道具も空をとぶタケコプターもなにもなくて
しずかちゃんみたいなガールフレンドもいなくて
ドラえもんならそこにいるよねって探してみるけどどこにもいなくて
なんだか夢なのに泣けてきたんだ
引き出しあけたら
そこはただの引き出しだったよ

22世紀の未来へつづくタイムマシーンまで夢だったなら
僕ののび太じゃなくてただの少年なのかな
でも夢見る誰もがのび太くんなんだね

こころ優しいその瞳にうつる世界はいつでも七色に輝いて
僕をふしぎな世界に連れて行ってくれる

引き出しの中の22世紀
真っ暗闇 何も見えない
飛び込めば 摩訶不思議な物語のはじまり

裸眼で 空を眺め
先生に廊下に立たされて それでもにやける
突然のテストに目を回し その結果に激怒するママにお説教されている
そんな日々の繰り返しさ

見えない未来に僕らは夢を見てる
覗き見できないから楽しい
この足で歩くから意味があるんだ。

2010/06/27 (Sun)

[1540] お母さんのうた
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いつも優しくて
いつでも大きくて
あなたの存在は絶大で

時々嫌いになることもあるけど やっぱり僕にはあなたしかいないと思うから
いつまでも
迷惑かけても
あなたはこの世界でたったひとりのお母さん
いつまでも傍にいてね

繰り返し 繰り返す
感謝の言葉をどれだけ繰り返しても足りないよ 追いつけないよ

あなたがいなくなったなら 僕なんて何もできない ぬけがらになってしまう
悲しすぎるから

その優しさは
その厳しさは
僕の心をまもるように
あたたかく包み込んでたしかな熱をくれるから

お母さんは僕のお母さんは いなくちゃならない人だけど
いつかいなくなっても僕がちゃんとしなきゃいけないこと見せてあげなきゃいけない人だから

もう少し時間がかかるよ
けれど見ていてね
僕が自分の力だけで
歩いてゆけるまで
自分の力だけで立ち上がれるその日まで

ふわっと風のようにつかの間生まれるうた

今の精いっぱいの気持ちこめたうた

僕はアカペラで響かせる
心に届け 伝われ 僕のこの無音の歌声よ。

2010/06/27 (Sun)

[1541] 題して愛のうた
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楽器なんかいらないよ
アカペラでいいんだよ
どうせ弾けないんだよ
アカペラなら簡単だよ

ギターもピアノもいらないよ
僕は自分の声と言葉で伝えるよ
不器用だよ ひとりぼっちだよ
年がら年中 ソロだよ
舞台上には 観客ひとり いないよ 呼んでもいないよ

僕はひとり 夜空を背景にして思いを星のように 並べるよ
不規則な 順番で

アカペラの歌声が
君の心にもしも届くならばそれは幸せなことだよね
アカペラの歌声に
君の心の中に広がる雨雲が少しでも消えたなら それは思ってもみない収穫だよね

だからうたうんだ
アカペラで

題するなら
『愛』と名付けてね
うたうんだ

今、ひだまりに寄りかかって
うたうんだ。

2010/06/27 (Sun)

[1542] 四畳半夢見日和
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宛ても目的も何もない気まぐれな旅だけど
このままホームレスみたいにぷらぷら生きていくよ
心の中に夢を描いて
日々なるべく笑っているのさ

今日はあいにくの雨だけど
明日になればまた晴れるらしいから
僕は希望をむやみに捨てない

さあ 歩いて行こう
雲のように流されて行こう
遠く揺れてる街の明かりを 眺めながら
スタンドの小さな明かりだけ 揺れてる
四畳半の部屋で
僕はひとり夢見る夢見人

麦茶をいっきに飲み干して
帽子を目深にかぶったら宛てなく行こう
気まぐれな旅へ 出かけよう

四畳半夢見日和
いつでも僕の心はトランス夢の中
楽しいことだけ見ているよ

さまよい歩く真夜中
冴えた空気が包む遊歩道
声を押し殺して 言葉を紡ぐ僕は詩人です

心の中を走る記憶の最終列車は新しい思い出をまた乗せて走り出す 今

悲しいことは悲しいまんまで
好きなことは好きなまんまで
何一つ偽らない
心が素直でいちばん正しいこと
知ってるから
つまらない常識は
とっくにくずかごの中さ

さあ 僕は行く ひとりでも行く
宛てなんかなくていい
そこに道があれば
かならずどこかには繋がってる

僕の未来は星ひとつないただ暗いだけの空だけど
信じているんだ
かたちのない見えないなにかを いつも

さあ 歩いて行こう
雲のように流されて行こう
遠く揺れてる街の明かりを 眺めながら
スタンドの小さな明かりだけ 揺れてる
四畳半の部屋で
僕はひとり夢見る夢見人

麦茶をいっきに飲み干して
帽子を目深にかぶったら宛てなく行こう
気まぐれな旅へ 出かけよう

四畳半夢見日和
いつでも僕の心はドリーム中毒
最先端とにらめっこしてるよ

マウスをせわしなく動かして
設立するのさ
マイホームじゃなくてホームページ
くだらない欲望の遊園地

何もない四畳半で今日もたばこぷかぷか。

2010/06/27 (Sun)

[1543] 記憶列車
詩人:どるとる [投票][編集]


思い出の列車の自動ドアが静かに開く
僕は誰もが乗り込む列車をひとつ遅れて誰も乗らない最終列車に乗り込む

記憶の列車が走り出せば きっとまた思い出はまわるよ
万華鏡 キラキラと光り輝くように記憶の列車は
誰もが乗り込む

窓をあけて 夜風が吹き込んで ドアが開いて 月明かりがさしこむ夜。

2010/06/27 (Sun)
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