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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1624] 明日という夜明け
詩人:どるとる [投票][編集]


今日はこんなことがあったけど
明日はどんなことがあるのかな

何気ない瞬間に何もないところから生まれた僕という命はやがて土に還るだろう
だからそれまでの時間を精一杯生きよう

咲き続けること
それは
生き続けること

明日より明日へ
未来から未来へ
舟を出そう
港へと
希望を乗せて

明日という夜明けへ
輝ける朝へ
帆を揚げよう
風向きは追い風だ

楽しいことにあふれてる笑いの絶えぬ日になるだろう
自分が思わなくてどうするんだ
旅人よ 今やめるのは簡単だが
残された明日で待ってる希望を 可能性を信じてみるのもわるくはないはずだ
わるくはないはずだ。

2010/07/17 (Sat)

[1625] 有限のひと時
詩人:どるとる [投票][編集]


それは偶然に始まり
偶然に終わる
つかの間の安らぎと
つかの間の幸せを想わせる不可思議なまぶたの裏の夜明け

時間は冷酷に
今日も秒を刻み
分を切り刻み
僕の中の時間を少しずつ奪い取る

僕の時間は僕だけの時間だ
誰のものでもない
だが僕の親の時間でもある
だから僕の時間は僕だけの時間ではない
だからわがままはほどほどに生きる

そして今日も朝が来れば鞄を肩に下げ
僕は出かけるべき場所に出かける
そして日が暮れれば
家へ帰る
そんな繰り返し

そしてまた朝が来れば
僕は時間どおりに過ごすだろう

時計の上を時計の針と同じ速さで進むだろう
どんなに急いでも僕の時間は世界の時間に支配された
僕の時間という
それぞれに割り振られたタイムリミットを指し示す爆弾を抱えながら
ひたすらその目覚ましの鳴き声を恐れ
今日も生きる

そんな僕の時間はまさしく有限のひと時。

2010/07/17 (Sat)

[1626] 週末の窓から
詩人:どるとる [投票][編集]


週末の窓から見える景色は思うより普通で
ふだんとあまり何も変わらない
ただいつもより心がおだやかってだけで
あとは何も変わらない
ただの青空がのぞいてるだけ

だけどなんか不思議なくらい 安らぎに満ち溢れた心の中
言葉にならない幸せが僕の隙間を埋め尽くす

さあ 眠ってるあいだに終わってゆくよ
本を読むのもいいな
テレビもいいな
ゲームもしたいな
買い物にも行きたいな
悲しいほど
楽しければ楽しい時間ほど経つのが早いから
やれないこともあるけどそれはまた次の週末にやればいいことさ

週末の窓から見える青空はいつもとちょっと違うよ
嘘でも いいから
そう言えたなら
不思議に幸せになれる

白い雲 青い空
空っぽの胸の中
それだけで
ただそれだけで
満たされてしまう心

平和だな、平穏だな
日常からひとたび解き放されれば不安なんて一片もない晴天の心地さ

だから窓からの景色はただの青空じゃなく
幸せという名の一枚の風景画なのさ

ここからの眺めは僕がひとりじめするのさ。

2010/07/18 (Sun)

[1627] 黄昏
詩人:どるとる [投票][編集]


影が揺れている
僕のすぐ横で
それは君の影だ
君の生きる証だよ
僕の影も揺れている
僕はまだ生きているからなんて大げさなこと言いながらたかが影だとあざ笑う人たち

黄昏時の切なさよ
このまま何も変わらずに舟は川を渡るもの
途中で沈んでしまえばただの沈没船だ
だから僕は岸をひたすらめざす

黄昏時の切なさは
なにものにも代え難い心地よい美しさを僕の中に刻むように残してゆくから
涙は流れる
流れるままに

黄昏ている 僕の影が少し小さくなったら
それは閉じられる
まぶたのせいさ

夢の中へ
途切れる意識
完全に
まぶたのシャッターがおりきったら
そこはただの暗闇さ
イメージだけが住まう世界

ああ おやすみ
夜が明けるまで
繰り返される寝返りとたまの寝言

どんな夢見てるのかい?
楽しい夢ならいいのに
目覚めたら何ひとつ覚えてないよ
覚えてないよ。

2010/07/18 (Sun)

[1628] スローモーション
詩人:どるとる [投票][編集]


何気ない景色の中に
咲く何気ない幸せ
それは部屋に差し込む西日のよう
カーテンをすり抜けて僕に降り注ぐ光
僕を包んでゆく

雨の日のモノクロの空
浮き沈みを繰り返す太陽にそろそろ飽きを感じている

スローモーションで
過ぎて行くまたとない景色を今日も眺めながら僕はつかの間の永遠を感じている

悲しみと喜びを
秤にかけたような
世界の中で。

2010/07/18 (Sun)

[1629] だいじょうぶ
詩人:どるとる [投票][編集]


だいじょうぶだよ
平気な顔して
微笑む君は
まるで天使のようだ
ほんとうは辛いくせして強がる君を
見たとき守らなくちゃと思ったんだ

花はどんなに
美しくても
いつかは枯れるのが運命だけど
君はずっと美しいだろう

だいじょうぶって
言ってくれる君の言葉だけでなんだか不思議に不安なんて消えているんだ
だからまた聞きたい
何度でも聞きたいよ
だいじょうぶって
だいじょうぶって
言ってほしいんだ。

2010/07/18 (Sun)

[1630] 生きる翼
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生きるということはただ地面に足をつけていることだけでいいのか
それが生きることなのか
少しずつ少しずつ
生きるということがわからなくなってくる

生きるということの意味や生きる理由を探しても
いつもくだらない意味や理由で生きるというほんとうの答えを汚している

生きることを
生きてゆくことを
あきらめたなら
僕はきっと
悲しいだけ

生きるということは
笑ったり泣いたり
失敗したり転んだりするそのすべてが生きることなのさ

地面に立っているだけならかかしにだってできることだから
生きる人ならば
歩き出すんだ
そして笑うんだ
たまに泣くんだ
思いを叫ぶんだ

心の底から生きるんだ
誰の言葉にも
誰の嫌みにも
答えはない
僕が生きるから
明日へ続く物語は続く

生きるということは
生きるということは
きっとそういうこと

それがより高い場所へ飛ぶための生きる翼。

2010/07/18 (Sun)

[1631] 夢見人
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夢のような人生だから
夢か幻のように終わればいい
夢のような人生だけど
この世界でいちばん長い夢だから
覚めるまで笑ったり泣いたりしたいな

毎日 朝と夜をどうしょうもないくらい繰り返して
やがて終わる長い夢を見続ける
僕は夢見人
僕は夢見人

いつかこの長い夢の終わりに立ち会う人。

2010/07/18 (Sun)

[1632] 恋遙か
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心から愛してる
言葉ならなんだって言えるけどほんとうなんだ

悲しいほど この世界には雨が降っていて
僕らはいつもそれに濡れてしまうね

愛という光を授かったその日から
僕の人生はあざやかに見違えたはずだった

はじめての恋だから
どんなこと話していいかもキスの仕方さえわからない
すべてがはじめてのことだらけだった

今も変わらないと
言えない理由は
僕のせいだとわかってる
でも今さら何も言えない

波音遠くききながら
まどろむ 僕は
遠い日の恋を一気に飲み干した 何も残ってないワイングラスを恋しそうにのぞいた グラスの底に君の笑顔が光った気がした

その時 目の前の景色がにじんでぼやけた
思いがあふれた

ごめんね
今になって言えたよ

今は遠く何十年も昔の恋は遙かに離れていても光は絶えず輝いてる
悲しいほど つよくまぶしく君の笑顔が。

2010/07/18 (Sun)

[1633] 積み木
詩人:どるとる [投票][編集]


積み上げた日々はいつか積み木のように崩れる
だが積み上げたことの達成感だけは崩れたあともなくならない

人はきっとその達成感のために生きている
積み上げた日々がやがて崩れることもわかっている

だからこそその時を精一杯生きその瞬間を思いきり生きる

積み木のような
幾重にも積み上げられた日々が崩れるその時まで積み上げては崩れる時間を
階段のぼるように
積み上げてゆく
積み木のような人生
今日も積み重ねる
明日のために
明日は明後日のために果ては未来のために

幾重にも 幾重にも
積み上げる見えない積み木

悲しい思い出さえ
はさみこんで
人生の一部にして
積み上げる見えない積み木。

2010/07/18 (Sun)
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