詩人:どるとる | [投票][編集] |
窓の外を眺めたら
なんだか切なくなる
目を閉じたときに広がる暗闇よりちょっとだけ明るい夜空
ライトアップするように月明かりがほら
星空の下でステップを踏む誰かの足元を照らしているよ
なんだかちょっとだけさみしいから
泣いてもいいかな
弱みなんかありすぎてさ 力を抜いてしまえば空気のように涙が溢れ出すから
あんまり厳しいのは好きじゃない人だから
なるべくなら笑っていたいから
窓の外に浮かぶ月など
たとえば話題にして
朝が来るまで話すなんていかがですか?
お茶をのみながら
つまみ食いながら
くだらないことを話そうよ 話そうよ
踊りたくなるような素晴らしい1日に乾杯する夜は全然知らない他人の幸せさえ願えてしまう
誰かのさびしい帰り道に月よあたたかい光を注いであげてね
四角い窓の外に月がある景色はまるで一枚の風景画のようだよ
君にも届けたいな
この思いを。
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この世界でいちばん大好きな人に何ができるかな
いつもいつでも考えているんだ
人を愛すことより
人に愛される人がいいと思っていた僕はばかだったね
人を愛すことも知らないのに人に愛されるわけもないね
すみれのような可憐な君が笑うたび
僕の胸の中に綺麗な綺麗な花が咲く
この世界は果てしなくどんなに人生が長いといっても百年でも回りきれないくらい広いけど
その中で君を見つけたときから始まった
純白のストーリー
悲しみは眠れ静かに
またページは先に送られ 今日は過去になり明日の今日が今になる
心に咲いた花は
日を追うたび
鮮やかに咲いて
昨日よりもっと
君を好きになり
明日はもっと
君を好きになる
単純な話じゃないんだ
人を愛するということは
複雑に絡み合うストーリー
絶え間ない日々に埋もれながら
何か探している旅人よ
宛のない旅の終わり告げる永遠の暗闇が視界を覆うまで
僕は君と踊り続けよう
それが僕のできること
特別なことなんて何もいらないんだ
ただそばにいておもしろい話をするだけ
それだけで花を咲かせる花
その名前は幸せという花
今も揺れています
ふいの悲しみで
笑顔はたやすく
消えてしまう
キャンドルの炎が消えてゆくように
つかの間に
訪れる
喜劇から悲劇への
舞台移行
単純な話じゃない
人に愛されるということも
白み灰色がかったストーリー
絶え間ない日々に埋もれながら
失ったもの探す旅人よ
それを見つけるまで旅は終わらない
僕と君で描くたったひとつの最高傑作
いつの日か完成させてやる
それが僕のできること
特別なことなんて何もいらないんだ
ただそばにいておもしろい話をするだけ
それだけで花を咲かせる花
その名前は幸せという花
明日も揺れています
愛はずっとここで
咲き続けて そして。
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人を愛すことの難しさを僕はまだ知らない
だって今まで人を愛したことなんて一度も無いから
僕は誰かをたとえばこれからもしも愛すとしても
多分それはずっと先のことだから考えることさえ今は面倒だ
愛されて愛して
何が楽しいのかな
そう思う気持ちは
人を愛したことがないからこそいえる言葉なのかもしれないけど人を愛したことがない僕にはあたりまえともいえる言葉さ
愛されて愛して
死ぬほど誰かに恋をして
何も言えなくなる
僕はもう大人だ
人を愛することの喜びを知ってしまっている
誰かを愛して
誰かに愛されたい
せめて誰かを心の底から抱きしめたい
さみしくて
悲しくて仕方ないよ
それは歳を重ねるにつれてどんどんわかってくるんだ
だから めぐり逢いたい
こんな僕にもあたりまえに愛をくれる誰かを
愛を知る権利が
誰にも違えなく
あるのなら
愛の難しさってのも
知りたいな
雨にも降られてみたい
人に愛されて人を愛してゆくことの素晴らしさを人は形にする
それは小さな笑顔だったり
プレゼントだったり
日曜日のドライブだったりするんだね
僕もそんな愛を知りたい
何もない僕だけど
きっと愛されるより
憎まれることのほうが多いけど
愛するということが誰にもゆるされた権利ならそれを掲げて誰かを愛し
そして誰かに愛されたい
そう思うのはなぜかなあ
不思議な風がどこからか吹いてきた
二十歳を過ぎたころから
すこし遅咲きの初恋の甘酸っぱさを知ったころから。
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合い言葉は大丈夫
どんなときでも
へっちゃらだよ
なんの確証も自信もないけど
大丈夫っていったら大丈夫なんだよ
1日という賑やかな劇が閉幕を迎えるころには
ピエロだった人たちも化粧を落として
素顔で大事な人の前
素直に笑うだろう
嘘なんかで本音を
隠さなくてすむだろう
世の中はどうやら
嘘やお世辞なしでは
愛想笑いなしでは
生き残れぬ場所らしい
『大丈夫だよ』まあそーいうことにしておくんなさいよ
ひとりで見るにはむなしい花火の音がドカンと鳴る夏の夜に
僕は思った
あたりまえなことだけど
嘘をつくのも
他人に合わせて笑う会話もすべては誰のため?
せっかくあたたかい
コーヒーなのに
冷えたころに飲む
ような意味のない
人生なんて早く終わってしまえ
愛想笑いやお世辞なんてまったくもって不味いんだよ
反吐が出るぜ
早生まれの愚か者たちよ
愛と優しさをもて!
地球の温度が内側では冷えていくのは人の心が冷たいからかな
僕はいつだって
冷えたコーヒーをいやいや飲んでる
筆記具より
財布より
プライドより
大事にしろと
うざったい
世の中に君は何を思う?
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眠れない夜に何をする
たとえば昨夜眠れなかったなら
何をしていた?
たとえば今夜眠れずにいるなら
何をしている?
僕は何もしない
何かをする気もない
それくらい悲しい夜だから
何をするにも悲しみが視界をちらつき
何をしてもそれどころじゃない気持ちに陥ってしまうから
眠れない夜は
眠らずに朝を迎え
朝食もそこそこに
出かけてゆく
眠気があろうとなかろうと
僕は変わらない
規則の上を歩く人
みんな変えられない
規則の中で生きる人
眠れない夜も
眠れる夜も
時間という姫は
キスも待たずに
起き上がる
夜明けという
始まりを告げる
おきまりの言葉を言わせる
どんなに眠たかろうとおはようと。
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何か悲しいことが
あったとしたら
それは嫌な記憶に分類される記憶だろう
だから
忘れられずずっと覚えてる
虚しいネットサーフィンする真夜中
高波注意報も何もない
ウィルスが侵す
予測不可能なタイミングで悲しみはぐっと心を締めつける
悲しい気持ちはいっそのこと
ポケットに無理やり押し込んでしまって
忘れたふり貫き通せばそれでいい
忘れられないのなんてさいしょからわかってるんだから
ふりだけして
あとは隠れた場所で泣くぐらい
それくらいで上出来さ
眠れない夜に揺れるため息が窓硝子を曇らせるなら
強引なつよがりもひつようだよ。
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ため息に曇る帰り道
雨降りの胸の中
心の天気は近頃
雨マークばかり
特に理由はない
けどどこかが悲しいはずなんだ
言葉にもならないくらいだから
この悲しみを蹴散らすにはまだまだ長い闘いになりそうな予感がしているよ
あいかわらずのだらしない生活
心にかびでも生えたように
ほらね青臭い青春がまだエンドレスで続いている さなか
悲しいよって言っただけで
救われるなら
僕は今頃なんのためらいもなく笑えているよ、元気に
誰も観やしないのに消し忘れたのか無意味に点いてるテレビのように
誰かが知らないところでひっそりと生きる僕だよ
雨はずっと降り続く
どうして どうして
たまに雷も落ちる
山の天気によく似たあの人の気まぐれにつきあわせられながら今日も宛のない旅の中 何かも知らない何かを探している
その さなかだ
めぐる明日も
きっと同じ調子で
雨降り 心はびしょぬれ
ため息に曇る帰り道
雨降りの胸の中
心の天気は近頃
雨マークばかり
特に理由はない
けどどこかが悲しいはずなんだ
流さなくてもいい涙になんの価値がある?価値があるから涙は流れると信じてる
自分で自分に同情しても虚しいだけなのに今だけは違うんだ
雨降りの帰り道
ため息に曇る並木道
ひたすら
自分の影を見つめ続けた
ここにいていいものか
迷っていた
了解もなく生まれ
死んでく誰かの
思いはやっぱり僕にはわからぬ気持ちだったね
なんてほざくだけほざいたならララバイ
世話になった今日1日へ さようなら
手を振る 黄昏帰り道
孤独が僕のすこし前をつねに一定の間をあけて歩く
それが気になる近頃。
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べつに夢もやりたいこともなかったから
届いた未来になんの反論もありません
僕が招いた結末です
というか望んだものは何もないから
これが僕の期待通りの未来です
ほら 見事なくらいの殺風景
ほら 死にたくなるほどの同じことの繰り返し
ほら 安月給 ボロいアパート住まい
親の泣き顔
期待の残骸
それは親の呆れ顔
開いた口がふさがらないかい?
だってこれは僕の人生だ
望んだ人生だ
何もしたくない
やりたいこともない
夢などない
だからこその未来
正しい判断
導かれた未来
たどり着いたら
すべての荷はおりた
すべて諦められた
楽園は言わずもがな
この未来であります
そんなに悪い未来ではないはずだ。
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片時も目が離せない
片時も君から
はじめての恋は
下り坂のよう
終わるのも早く
さよならの時は
すぐに訪れた
僕が探してるのは
君が探していたのは
なんなんだろう
季節が足踏みする
華麗なステップ
ルッタッタ
雨が降ってきても
ルッタッタ
僕は季節を旅する。
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お互いにわがままを言い合いながら
どちらとも一歩も引かない終わらないゲーム
白黒つかないしたしてないの繰り返し
コーヒーも空気も冷めた
優勢な立場になると
君はいつだって
僕を泣き落としで打ち負かす
裏表のあるオセロのような人
気まぐれな態度で僕を振り回す
オセロってゲームは白と黒のコマをただ盤上に置いていくだけの単純なゲームじゃない
油断してると逆転されてひっくり返される
僕らの関係もそんな単純なものじゃない
コーヒーなんて飲んでいる暇はない
お互いに真剣な顔で未来を語り合う
せめぎ合う理想と理想
愛し合ってるからこそ譲れないゲーム
矛盾は必須
仕方ないや
ひとつ机をはさんで
遠いとこからものをいう日々
たまには机をどかしてキスなどしてみたりフレンドシップしてみよう
お互い勝つともなく
負けるともない
いつまでも
いつまでも
足並みそろったゲーム
オセロの意味がなくてもどちらかが負けるような結末ならば
どちらの意見も前に出して そして
埋めるマスがなくなるまで
取れなくなるまで
二人はなんとか
引き分けに持ち込むよ。