詩人:どるとる | [投票][編集] |
ため息つくと
メガネが曇って
せっかくの綺麗な夜景も見えない
でも見えないほうがいい夜もあるから
見えても見えなくても変わらない夜もあるから
働く人は今日も
おなじみの悲しみ 背負ったまま
足取りもおぼつかず 家路までふらふらで向かう
誰も味方などしてくれない
わかってるよ
ただそれが
ただそれが
ひたすら悲しいことも
それでも
頑張ってるんだ
生きているんだ
何があっても
これだけはと
これだけはと
いつも
どんなに転んでも
立ち上がって
涙押し殺して
歯を食いしばって
働く人は今日も働く
帰り道
何者かが
僕の背中に
たくさんの
悲しみを
背負わせるよ
僕を見る人の目が冷たいことも
僕の心が貧しいことも全部
わかってるよ
ああ それでも
愛想だらけ
嘘ばかり
あふれるこの世界で汚れずにいるのは難しいだろう
だから時には
ピエロの化粧を落として
そのふざけた笑い顔を取り去って
働く人の苦悩を怒りに変えて
理不尽に立ち向かう
そんなこともひつようなんだぜ
働く人よ おまえが背負う悲しみ
それは誰にも嘲られない悲しみだから
ずっと強がりでも
仕方ないとあきらめることは全然ない
めぐる明日に希望をもっていてももっていなくても
働く人にはどんな希望も小さなものに見えてしまうから
つかの間の安らぎの中にある永遠に消えない愛に語りかける幸せがなんとももどかしい気持ち
夜空を見上げて
ポッケに手を入れて
よくある構図の中
切なさだけは
リアルに際立つ
そんな夜の途中
目をつむると
もう朝だった
そんな時間の速さにおびえる真夜中
枕を抱いたまま
働く人は明日も
ただ働く人
平凡に身を置く人。
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幸せについて何かと考えれば
何かなと首をひねる僕がいるだろう
幸せは人それぞれ
大きさも形も違う
だけれど共通するのは笑えているときが幸せだということ
幸せには笑顔がつきものだということ
幸せだから微笑む
微笑むから幸せ
僕には今不安もある
だけれどそれを忘れてしまうくらい幸せの光に照らされている
幸せなことばかりじゃない
帰り道はあいかわらずさびしい
手をつなぐ人もいやしないけど
だけどひとたび天気にめぐまれたら涙は乾いて笑顔が幸せを呼ぶだろう
幸せだから微笑む
微笑むから幸せ
微笑みが幸せを呼び
幸せが微笑むを呼ぶ
微笑みがなくても
幸せがなくても
幸せになれず
微笑めはしない
ほら 今 君はほほえんでる
そして僕もほほえんでる
最高に幸せな時なんだろう
微笑みがすぐ傍にあるから
微笑みが顔に咲いてるから
明日もその余韻が続くこと願いながら
今夜は眠ります
幸せが咲くときを
夜明けをいっしょに
ただ待ちながら。
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たとえば世界でいちばん大好きな人と手を繋ぐ
それは最高に幸せなことでしょう
けれど大嫌いな人とも手を繋がなくてはならない時もあるね
それは仕方ないね
悲しいことも免れないね
切ないことも免れないね
悲しみに触れてこそわかるものがある
切なさに触れてこそ見えるものがある
そう思ったのは
つい最近さ
だからすべての人と手を繋ぐ
ぼくはすべての人と手を繋ぐ
すべては手を繋ぐことから始めよう。
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今我は静かなる雄叫びをあげる
夜の最果てから
少しも響かない
小石さえ動かせない
静かな雄叫びをあげるのです
20年の歳月を過ごしてきたぼくという人にはこれからさてさてどんなことが待っているのでしょうか
予想するのは簡単だけど的外れなイメージなら無意味だね
未来に希望を持ちましょう
何かをひたすら信じましょう
すべての人を愛しましょう
ルールや決まり事を守りましょう
きれい事をいえばきりがないけど
汚れたからこそ見えた何かもあるのだから
きれいなだけではわからない喜びがあるのは確かだね
不確かなのはぼくや君がこの世界に生まれた理由だけさ
そうそれだけさ
窓を開けてみてごらん
きっとそこには素敵な星空が…
もうやめよう
信じることでは救われない夜もある
この傷は深いから
治らないのはもう
ずっと前から
知っているのさ
記念すべき20回目の雄叫びは
ブラックホールに
吸い込まれる
無声無音の世界に
こだまする
静寂の中に咲く言葉
我はそんな言葉たちを生むいわば詩人の名をかりた愚か者
戯れ言さえきれいに見えるよ
おかしな具合に世界が輝くよ
ああ輝くよ
まさに今。
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大好きな人の横顔に
つかの間 かげりがさす時は
ぼくの出番さ
さあ慰めてやりなさい
努々ひとりで悩ませるな
孤独なその丸まった背中に
不安げにかける大丈夫?の声にだって
確かな温度があるならそれはきっと君とぼくを繋ぐ最も丈夫な糸になるのだろう
君の横顔が悲しく見えた日は君がもうこれ以上悲しくならないようにつとめるべきだろう
君の横顔が正面を向く前にぼくはその横顔から見て取れるだけの涙を乾かしておくひつようがある
濡れたほほに
あふれる涙
それは音もなく
黙ったまま
地面に落ちるから
気づきづらいのさ
だからこそ君の横顔にぼくはすべての神経をそそぐ
今日も君の横顔から目が離せない
今日も君の横顔にはどこかかげりがあるようでならない
変な癖がついたようさ
やっぱり君は
横顔よりも
正面を向いて
笑った顔が
いちばん誰だって
素敵さ
だからこそ
だからこそ
ぼくは君を悲しみからも守らなくちゃいけないんだね
この世界でいちばん
誰より 愛する人だから
この地球でいちばん誰より 大好きな人だから
君の横顔にそんなこと思う今日もぼくはささいな君のしぐさに変に神経質になってしまうよ。
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ねぇ 誰にいうわけでもないけどひとりごとと受け取ってね
いつもより切ない夜さ
いつもより悲しい気持ちさ
ほんのちょっとなんだ
そのちょっとで心はふるえたりふるえなかったりするんだ
たしかなことはそれだけ
たしかなことはそれだけさ
ぼくがいつしか産まれたように
ぼくがいつかは死んでゆくように
形あるものすべてにある始まりと終わり
それだけさ
わかってることは
無知なぼくに唯一
知らされてることは
それを前提にいつも生きるんだ
仕方ない
仕方ないと
あきらめたりしながら
運命と割りきる
だから切ない夜は
だから悲しい夜は
訪れる
疲れ果てた人の心に。
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素っ気ない顔でいつのまにやら訪れた夜に君は何をする?
ただかかしのように突っ立っているだけじゃ暇だろう?
だから悲しいことはあるのです
ほら涙がほほを流れたら
そろそろ笑う番でしょう?
準備はいいかい?
まずは後片付け
散らかった心を
整理しまして
それから笑う
真っ白にしたら
さあ笑います
どんなふうに?と聞くならば
君の好きなように笑えばいいさ
笑うのにいちいち決まりなんてない
好きに笑えばいいさ
タイミングなんてない
君の心がふるえたなら笑えばいい
簡単なルールだよ
綱渡りするように危うい朝をわたりきったなら
さあ涙を拭いて
涙がほほを流れたら
それは笑顔が起こる合図だよ
訪れた夜に何をする?
訪れた悲しみにどう立ち向かう?
すべては君が決めること
逃げてもいい
言い訳しても構わない
ただひとつだけ
アドバイス
涙がほほを流れたら
悲しんだぶん笑いなさい
ただそれだけ心に留めておいてくれたなら嬉しいんだけどな
涙が笑顔より
悲しみが喜びより
多いなんてそのほうが悲しすぎるから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
閉じたまぶたの裏
暗闇なのに
はっきりと鮮やかに
涙する君が見える
大好きだよ
愛してるよ
言葉だけなら
なんとでもいえるんだ
そんな簡単なことさえ忘れていた
大事なのは言葉じゃなくいつでもそばにいること
簡単なのに
難しくなんか
まるでないのに
なんでかな
なんでかな
ひねくれる心
ひん曲がる愛
あいかわらず
暗闇の中
まぶた閉じれば
君は泣いてる
君の涙
止めるすべを探して
立ち止まる夜明け
瑠璃色の空
影は寄り添う
素敵な鍵を昨日手にしたから。
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たとえばあなたが悲しいとき
たとえばあなたが切ないとき
そばにいられたなら
それは何よりの力になるね
あたりまえなことをいちいち話すのは
面倒だなんて言わないで話してみよう
移ろいゆく季節の中でぼくらは今この瞬間をただ精一杯生きてる
ぼくもわたしも。
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心の中に雨が降っても
君がいればぼくは悲しくても切なくても笑えるよ
たったひとつの出会いが変えるものは思ったよりずっとたくさんあったね
いやに暑い日々を
乗り越えたら
やがて訪れる
秋の涼しさに
めいっぱい微笑もう
風の中に立つように
なんの心構えもなく
真っ白な気持ちでもってぼくは言うよ
君が好きさ
なくしちゃいけない
愛を今 見つけた
かくれんぼうはもう終わりにして
君とぼくは追いかけたり逃げ回ったりする役目を捨てて
二人 肩をそろえて
同じ足並みで生きていこう
大好きだというその思いだけでおそれるものなど何もないぜ
そしてまたためらうことなくぼくは言うだろう
君が好きだ
たしかなことは
それだけで
幸せだってこと
わかるかな?