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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1724] ユーモアとパントマイム
詩人:どるとる [投票][編集]


笑えない出来事が
たくさんありすぎる
毎日ならば
無理に笑わなくても構わないと思うけど
たまには晴れる日もかならずあるはずだからそん時にはどうぞ笑いなさい

本のページをろくに読みもせず
飛ばし読みするように
生きてるとそのうち泥沼にはまるぞ
そう言う誰かの声をよけいなお世話だと制止している

おかしなおかしなパントマイムでユーモアをぶち壊して
ただ笑うために
ただ生きるため
わがままさえゆるしてしまうぼくなのに
そばにいてくれるぬくもりは今も消えないまま
ぼくにユーモアあふれる素敵な話を聞かせてくれる
一生懸命にパントマイムで

南向きの窓から
見える景色は
変わらないよずっと
ここにある愛さえも
風が吹けば
はじまる夏の物語

微笑みが消えないように
優しさがなくならないように

塩コショウはひかえめに
ぼくは少しのユーモア交えて君と終わらないガイダンスはつづく

夜明けが来ても
結論は出ず
二人は永遠に
長い時間の中
愛を求めていく
真を究めてゆく

この物語が燃え尽きたとしてもそれさえきっとユーモアが笑い話に変えてしまうだろう。

2010/08/14 (Sat)

[1725] 沈みゆく日
詩人:どるとる [投票][編集]


沈む夕日
やがて夜に包まれる街
まるで深い海の底
夜の空に浮かぶ雲は
大きなクジラで
輝く星はヒトデ
そしてぼくらは仲良く泳ぐ二匹のイルカ
そんな夢の中

枕に沈む本を読む
何をしている
それは人それぞれ
窓を開ければ
満天の星空
やっぱり
ぼくには
深海に見えるよ
あの雲はクジラで
あの星はヒトデで
そしてぼくらは仲良く泳ぐ二匹のイルカ

さあ さまよいながら
ただよいながら
気持ちよさそうに泳ぐ
ぼくらは深い夢の中
このまま覚めないといいな

沈むゆく日
目覚めたらすべて幻
はかない夢のあとさき

花火が散るように
振り返ったら
もうそこにはない幻
ただ音だけが
聞こえるだけの幻影が揺れてるだけ

夜の向こう側
光る記憶
それは
過ぎ去れば
たちまち幻

沈みゆく日
立ち尽くす人とそれを眺める人
月と太陽のように

交差する朝と夜
マントをひるがえす空
光差すその時
沈んだ太陽は
また昇る

ここに
そこに
君の目に。

2010/08/15 (Sun)

[1726] 愛が咲く場所
詩人:どるとる [投票][編集]


ねぇ 少しだけ優しいだけでぼくらは愛し合うことができる
特別なものなんか何ひとついらないから

ほら、素直に微笑んでごらん 君に

愛が咲く場所には笑顔が咲いている
愛が咲く場所はきまっているのさ
優しさが咲いていて
あたたかいぬくもりが咲く場所なんだよ

ほら、胸の中が空っぽになったら
愛が咲く場所を探しに行こうよ。

2010/08/15 (Sun)

[1727] 
詩人:どるとる [投票][編集]


世の中にはぼくなんてちっぽけなほど
たくさん不幸抱えてる人がいるのにね
人はいつもふつう以上の幸せをかぎりなく求める

悲劇の舞台上
自分だけが悲しいように振る舞いながら
涙を流す
演技で拍手をもらってもうれしくなんかないんだ

雨が降る 心に降る
冷たい雨が ほら
言葉なんかじゃ言えないから 悲しくて悲しくて仕方ないよ
雨は降る 心に降る
やまない雨が ほら
ゆっくりゆっくり純粋をおかすように壊していくよ

あの人より
あの人よりも
幸せがほしい
欲望が汚す心
かぎりなく
ぼくを汚してく

雨よ やんでくれ
ぼくはもう濡れすぎた
心まで びしょぬれさ

どれだけ今が幸せなのかはわかっていたよ
ただそれがぼくには物足りなかっただけさ
だからそれ以上を求める心を捨てさえすればまたあの頃の純粋な笑顔でいれるだろう

そして誰かを愛すこともできるだろう
心から

雨は一時やんだ
つかの間の晴れ間に
傘を折りたたむ
ぼくは不安がりながらも君のやわいからだを抱きしめる。

2010/08/15 (Sun)

[1728] うそつきの国
詩人:どるとる [投票][編集]


愛想笑いなんて
したくないのに
なぜだかぼくは
ピエロになってしまう

よくできた
作り笑いが
並ぶ街並み

あれもフェイク
これもフェイク
本当の心なんて
どこにもないし
本当のこと言ってる人は少ないくらいの世の中さ

政治家も 有名人も
テレビのキャスターも
みんなみんなうそつきばかりさ
本当のことを隠してばかりさ

あれもフェイク
これもフェイク
よくできたフェイク
危うくごまかされそうなフェイク
本当のことなんて少しもないフェイク
あなたまで疑ってしまいそうになるよ
嘘ばかりの世の中じゃ心は疑心暗鬼さ

ピエロみたいに
作り笑いぶら下げた
あの日もこの日も
明日もきっと
フェイクで繕われた
まがい物の王国

愛想笑いがまるで
あたりまえのように咲いている
お世辞があちこちで聞こえてくるよ
本心は口が裂けても闇の中
本心はなにがあっても闇の中

嘘ばかりで出来上がった王国
嘘なしでは仲間外れにされてしまう

ここはうそつきばかりがはびこるうそつきの国

うそさえつけば
傷つくことさえ
めずらしい国。

2010/08/15 (Sun)

[1729] 悲しみポケット
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悲しみはポッケに押し込んで すぐさま忘れたいな
だけれど忘れたい記憶ほど忘れがたいね
悲しみなんて覚えてても悲しいだけなのに

悲しみを入れるだけの大きなポッケはどこにもないのかな
喜びはいくらでも入るのに
押し込めないから
忘れられないのかな

なんてこと考えながら
夢に吸い込まれていく

してやられている
してやられている
とめどなく降り止まぬ時間という雪に埋もれている遠い過去が未来のぼくを笑ってる
他人事のように

悲しみはポケットに押し込んで
そして 忘れたふりでさよならさ

傷跡はそのままに
風の中を突き進む
そんな日々。

2010/08/15 (Sun)

[1730] 背中で語らいあう日々
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不器用で何もできやしないけど
そばにいるくらいならお手のものだよ

どんなふうに
愛せばいいかな
目を見て話すのは苦手だから
背中で語らいあう日々

伝わる確かなぬくもりがこのぼくに光をくれる

この世界ではじめてにして永遠を感じたたったひとつの出会いがぼくの心に虹を架けたよ

あいかわらずぼくは不器用で
あいかわらず会話もあまりなく
ぎこちない恋だけど
そばにいる時間が
ぼくらにはきらめく宝石の時間だから
本当のことは背中をとおしてわかるよ

だから背中で語らいあう日々は続くよ
このまま 果てしなく

たまに目が合ったら
恥ずかしくなって
口づけしてごまかすぼくはまだ夢の途中

覚める気配はみじんもないよ。

2010/08/16 (Mon)

[1731] 月のゆりかご
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月のゆりかごに揺られている夜
静かな闇の中
安らえる心地
月のゆりかごは程よく揺れる
華やかな町を外れ
ちっぽけな団地さえ照らす月明かり

誰も居ない公園
風に揺れるブランコ
そして舞い上がる落ち葉

月の光に照らされて
包まれて
君が隣に居れば
完璧なのにね
ぼくにはそんな人はいやしないよ
でもどこか
優しい気持ち
おだやかな夜、零時

月のゆりかごは止まらない
一定の速さで揺られている
ぼくはすやすや夢の中
どんな夢見てるのかな

朝目覚めたら全部
忘れているだろう

月の光が雲に遮られ
闇が深くなったら
もう寝る頃合いさ

月よ おやすみ
ぼくは寝るとするよ
明日もこの窓辺に
顔を出しておくれ
月よ おやすみ
今夜もありがとう
明日もこの窓辺で
お話をしよう
お話をしよう

閉じるまぶたと
途切れる意識
優しい闇の中
夢が遊び出す

太陽が昇る
夜明けまで
ゆりかごは
ぼくをのせて揺れる。

2010/08/16 (Mon)

[1732] 幸福という名の絶望
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確かなものなんて
数えるほどしかなく
不確かなものばかり
沢山あふれてる

今日も空は晴れてはいたけど
ぼくの心は人知れず
雨が降り続いていた

ああ
平凡という幸せに
すべてごまかされてしまうよ
これ以上ないようなおだやかな波にはこばれる
貝殻のようにゆらゆら揺られて
何も言えずにいる
ぼくは誰から見てもきっと幸せなのに
それでもまだ
どこかが満足できないよ
こんな気持ちは贅沢なのかな

でもそれは確かなことなんだ

幸せすぎて戦う必要がなくなっていつしか戦い方忘れた戦士のように
刃は意味のない
ただの刃物になってしまった

プライドなどという言葉は最早暗い海の底

幸福というのも
行き過ぎれば
絶望にも思えるね
沈んでく心
青 一色に染まる
日が傾けば
太陽は夜の腹の中

夜の胃液で溶けた意識の中で見た夢はただおぼろげにぼくを間違えなく朝へ連れて行く

そして目覚めるころにはまた幸福があたりまえな顔をして微笑むでしょう

そして争いのない
平和な生活は続く
優しさだけ
カバンに詰めて
出かけてゆくよ今日も。

2010/08/17 (Tue)

[1733] 旅立ちはそこから
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夜明けが訪れ
また騒がしくなる街
人の波ももどり
また誰かの足音が絶え間なくアスファルトを行き交う
混雑する道路
アリみたいに十字路を埋め尽くす人 人

ぼくはというとあいかわらずで
肩から夢をぶら下げて 歩いている日々

道はまだまだ続くよ
このままどこまでだって太陽が沈まないかぎりは

旅立ちはいつも
立ち止まったそこからはじまる
昨日の続きで
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ほらねまた
夜が明ければ
いつものぼくが
いつもの場所で
変わらない営み繰り返す

夜明けが訪れ
また人でごった返す
そして日が暮れれば
また人影すら消えて
ただ闇がどこまでも終わらない夜がやってきて
夢の中へぼくを導く
星がキラキラ光る

切なさは変わらないね
何歳になっても
あとどれくらい
あとどのくらい
生きれるかな
こんなこと
繰り返せるかな

なんてこと考えながら
歩いている日々

今日も不安の真っ只中
十字路のように混雑しせめぎ合う心の中葛藤

朝が深い霧の中からあらわれ
太陽が輝き出すころ
おじぎする人 人

打ち水がアスファルトの温度を下げる
なんてことのない1日が浮かんでは沈む日々
ただそれだけの毎日

旅立ちを繰り返す日々
帰る場所はいつも
昨日立ち止まった場所
そして目覚めたらまたそこから旅ははじまる

消えない記憶がよみがえる様に。

2010/08/17 (Tue)
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