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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1784] 街の夜
詩人:どるとる [投票][編集]


ああ 地球が目を閉じるように 暗闇に閉ざされた夜
月明かりが誰かの帰り道を照らす夜

足元をちゃんと確かめてこの街のありふれた夜から目をそらさないで歩こう

自販機に並ぶ
缶ジュースとコーヒー
どれも飲み飽きた
ものばかり
それでも買ってしまうのは心に潤いを求めたい気持ちがそうさせてるのかな

ずっと探してた
答は気づくと
忘れていて
それでも
ふと気づくと
また思い出して
その繰り返しの中で思うよ

どうして僕は生きてるんだろう?
どうして僕は生きていくんだろう?

きれいごとは蚊帳の外
ほんとうの気持ちだけ沈まずに浮かんだ
みょうに素直になれてしまう
いつもとは違う
街の夜
だけれどどこにでもある街の夜

吐き出すため息さえ
愛しくてしかたないよ。

2010/09/01 (Wed)

[1785] どうして自分を好きになれないんだろう
詩人:どるとる [投票][編集]


自分を好きになれないのは
失敗ばかりしてるからかな
でも他人は一生嫌いになれるけど
自分を一生嫌いになるのはできないようさ

ランプをともしたようなかすかな光の中で
揺れる月明かり
僕は目を閉じて
朝が来るまで
おやすみ

自分を好きになれないのは自分のせいだって
思うのはおやめなさい
自分を好きになるためには少しずつ少しずつ自分の中の気づける範囲のずるいところを消してゆく努力をすればいい
難しいけど
繰り返すしかない

自分を好きになるために
嫌いな自分の中の好きなところを見つけるために

きっとあるさ
いつか見つかるさ

だって自分だから
たったひとりの自分だから
他人よりたやすく愛せる自分だから。

2010/09/01 (Wed)

[1786] やさしいうた
詩人:どるとる [投票][編集]


どこまでも
優しい人だから
だれにでも
優しい人だから

僕も君に優しくしたい

とてもありふれた気持ちを今言葉にして
目の前で微笑む君に伝えたい
この胸の痛みも

広い海のように
青い空のように
あたりまえにそこにあるようでどこか特別な存在だから

優しいうたに包まれて
優しい気持ちで君を愛したい

優しいうたを聴きながら
優しい気持ちになれるまで

優しい君の隣で
優しい朝を待つ
優しい夜がふたたび
訪れるそのときまで

優しい君の笑顔を
いつまでも見ていたい
どんなに悲しい日も救われるから
傷ついて帰った
1日も君の笑顔が傷口を癒してくれる

優しいうたを聴いているみたいに
まるでそれは魔法のように僕の心を包むんだ

君の声が 君のまなざしが 君の仕草が
君のすべてが
僕の宝物さ

優しいうたの聴こえるところに優しさは咲く
色とりどりの優しさが僕の帰りをいつでも待ってくれている
君だけは 君だけは

僕を愛してくれるよ。

2010/09/02 (Thu)

[1787] 道化師は死んだ
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は悲しくなんてないさ
本当を隠す嘘で
また素直になれずに強がってしまった

僕はまるでピエロのように
悲しくてもひたすら笑ってる
おかしいね
おかしいね
こんなに傷だらけなのにね

夕日が落ちても
夜を月が照らしても
誰かが笑いあっていても僕の中にはまだ
許されざる気持ちが
残ってるから
素直にはなれない

誰かのために
世の中のために
自分のために
何を費やす?
何ができる?

たとえば
何十年も
考えても
答が出ないなら
僕のいる意味はありますか?

僕の中の道化師は死んだ
もう愛想笑いはできない
つきたくない嘘もつけない
お世辞も吐けない
そういうことにはならないでしょうか

涙が化粧を落とし
本当の素顔が出て
心が裸になった時
僕は何を思う?
誰に何を言える?

道化師は死んだ
道化師は死んだ
道化師は死んだ
そんなことばかり
繰り返しながら
つくため息ゆらゆら

切なさが表立つ帰り道は切ないばかりでつらい
それでも僕の帰る場所はきっとあそこしかない

ただなんとなく
空を睨んで
誰かのせいにしたくなってしまう
たとえば
フェードアウトするようにさよなら
もう明日に持ち越しってな感じで僕は目を閉じる

いつも
そうやって
気づくと
黄昏
涙がピエロから
本当の僕に戻すよ

道化師は死んだ
僕の中で 僕の中で
僕だけが知ってる
嘘で本当の真実さ

街中にあふれる
ため息がゆらゆら
油断のならない
切なさがちらほら
フェードアウトするように今日もやっぱり締めくくりはさよなら

そしておきまりの台詞
道化師は
道化師は
死んだよ。

2010/09/02 (Thu)

[1788] 君が好きな理由
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笑いあって 泣きあって 怒りあって
ああ 今日もここにいる

何ひとつ不思議なんかないよ
僕らが出会ったことに
ただ何かの偶然とか
運命づけられた奇跡とか そんなんじゃないと思う

ロマンのかけらもない僕だけど
君のこと いつも思ってる

たとえば なんの変哲もないいつもの1日の中で離れ離れの時
互いを心配しあう
その気持ちが
つながる時
愛は輝く

僕が君を好きなことにいちいち説明づけなくても
好きなものは好きなんだから
どんな哲学もいらない お呼びじゃない

僕は今日も明日も
変わらず君が好き
理由なんてくそくらいさ

だけど敢えて
言葉にするなら
僕の中のこの思いが答だと思う

それだけ

だから君が好きな理由なんて いつだってあたりまえすぎてつまらないんだ

だけどその思いは限りなく絶大なんだ

簡単なようで
難解なようでもある
愛が今日も僕の中であふれてるよ

言葉にならない
思いが輝きながら

君のすべてを
ただ好きでいたいと思う
この気持ちを生み出すんだ

君が好きな理由を探すことさえばかばかしくなるよ

だって好きなものは好きでしかないから
理由なんてくそくらいだ。

2010/09/02 (Thu)

[1789] ヌード
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切なさを半ばむりやりポケットに押し込めて
たまには路地裏の猫に申し訳程度あいさつをして
友達のいない人は
ひとりぼっちで空を見上げてわけもなく微笑む
読みたい本もない
行きたい場所もない
会いたい人もいない
したいことはない
だからといって生きたくないということじゃないけど
ただなんとなく
思い出したように
ふと気づけば
泣きたくなるだけ

真っ赤な夕日が今にも落ちそうだから
さみしくなるのはあたりまえなのさ
切なくなるのも悲しくなるのもあたりまえなのさ
二度と戻らない時間を名残惜しく思うほど今日に未練があるわけじゃないけど
ただなんとなく
ただなんとなく
胸のあたりがズキンと痛むだけ

ピュアな気持ち
それはいつでも
ヌードだから
隠しようもない
ごまかしようもない

だからこそ
涙は僕のいうとおりにはならない
ほらまたあふれ出す
抑えようもないほど

悲しさ
切なさ
わびしさ
ちょっとのさびしさ
そんな気持ちがSOS信号出してる

僕がどんなに
強がっても
そこには
いつでも素直な気持ちが涙になって
胸の奥深くに隠した悲しみを引っ張り出すよ

心に雨が降り出したら
目に見える世界は一面群青色。

2010/09/03 (Fri)

[1790] 月とランプ
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ただそばにいるだけ
それだけしかできない僕なのに
君はただそれだけで満足だと言うけど
僕はそんな素敵な言葉が出来すぎてて疑ってしまった

僕を照らしてるランプ
君にはあたらない
僕だけを悲しく照らしたまま
君の座ってたイスに残るぬくもりは
まるで月明かりのように今でもかすかな淡い光を心に届ける

君は空の上
背の低かった君は今や僕より高い空の上

会いたい
会えない
月明かりは
君を照らすには
遠すぎて届かない

生ある僕は素直に笑うことさえできないまま
虚しさに涙さえ枯れ果て

思い出の重さに
押しつぶされてる
素敵な思い出であればあるほど君のいない今が悲しくて悲しくてしかたないよ。

2010/09/03 (Fri)

[1791] 凡人
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今僕ができる精一杯のことはなにがあるだろう
どこまでも面倒くさがり屋の僕でもできることは何があるかな

このままずっと時間の海の水面をただようように
死という岸にたどり着くまでここにいるのかな
明日もずっと
同じ事を繰り返すのかな

何も頑張れないこの僕をとりまく時間はけっして無意味じゃない証に僕がこの世界に生まれたんだよ

道は果てしなく
まだまだ続くよ
砂時計のように
やがて終わるけど

まだまだそんな時間は来ない
時の波間に押し流されても前に進もうとする貝のように
僕は生きる
明日も生きる

ふらふら
ゆらゆら
のんびり
のらりくらり

気の向くまま
気の赴くまま

僕は笑いそして泣く
凡人の中の凡人。

2010/09/04 (Sat)

[1792] 風に吹かれて
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ねえ僕は生まれて
よかったのかな
悪かったのかな
そんなこと誰かに聞いてもしかたないのに
思わず聞きたくなるほど自分の存在がたまに消えそうになる

でも自分は誰かと比べたなら
やっぱりいちばん
大切で大事でかわいいもんだよね

黄昏る中で
電柱の細長い影の下で
明かりがつくまで
立ちつくす僕は
こんな僕でも
照らしてくれる
街灯の光が灯るのを待つ

ポッケにつめ込んだ
切なさは言い知れないむなしさと痛みをはらんで僕を悩ませる

夜が来たから
見られたくない
心の中 隠そう
さみしい気持ちも
切ない気持ちも
風に流して
忘れてしまおう

並木道に落ちてる
葉っぱが風に舞い上がるように
僕も風に吹かれて
カレンダーの数字を飛び越えてやっとたどり着いた9月に栞をはさんで

明日も今日の続きから 物語ははじまる
中途半端のストーリー 死ぬまでずっと

時間は僕を離さない

嫌みなヤツらは嘲笑い
優しい人たちは気遣い

そこにある日常を食らう獣のように日々を食いつぶして

さも楽しいように笑う嘘っぱちの僕の中のやましさを呪いながら

広がる涙ににじむ景色に夜空に浮かぶ月は静かに溶ける

純白のストーリー
汚れのない日々
少しずつひずむ心

感動することさえできなくなった
たまらずあふれる涙
この気持ちの正体がわからない

立ち止まっては
また歩き出すけど
いつになれば
たどり着けるだろう
夢見た場所に
描いてた未来に。

2010/09/04 (Sat)

[1793] 脱サラからはじまる第二の人生
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僕はもう愛想笑いなんてしたくない
お世辞もつまらない気遣いもしたくない
もう上も下もない
サラリーマンなんて
体のいい奴隷だろう
やめてやるんだ

脱サラリーマン
略して脱サラ
脱サラからはじまる第二の人生
これから僕に何が待つ?
これからどんなことがある?
苦労は覚悟してるぜ
涙も流す準備できてるぜ
だけれど不安は消えないんだぜ

新しい季節の中で
カレンダーは日々めくられていくのに
何ひとつ変わらない自分に嫌気がさしたからここにいる
風に誘われて

脱サラこそが僕のいちばんしたかったこと
夢見たあの場所に今からでも間に合うなら行くんだ 行くのさ 行くぜ

第二の人生ははじまる
脱皮したのさ 僕は
明日からは 新しい僕が
味方なんだ 大丈夫

道はひとつじゃない
悩めば 悩むほど
つまらないことが気を散らせる
だからいっそ気楽に
僕は歩いていこう

青空に浮かぶ雲のようにふわふわした気持ちで
明日もよろしく

スニーカーが
たどる夢への路

さあ ここからが勝負!

2010/09/04 (Sat)
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