詩人:どるとる | [投票][編集] |
いくつもついてきた 嘘や言い訳の数ほど
僕が歩いてきた道には涙がいくつもこぼれてる
振り返ればほらね
今日も夕陽が
ちょうど沈む
夕闇がせまる
夜にのみこまれた街に明かりがともり
夜空を流れる星が尾を引いて 瞳の中で流れてゆく
願い事はとくになにもないけど
生きていく意味や
生きている理由を
誰かのせいとか適当な言葉で片づけたくはないから
流れ星が流れるように多分僕がここにいることはたとえ解き明かされても無い頭じゃわからない
だから自分が思った理由でいいじゃないか
流れ星のように
流れるから流れ
またたくからまたたく
だから僕も生きるから生きる
ここにいたい。
生きていたい。
そう思うから
僕は流れる星になる。
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何があっても
ひとりぼっちでも
僕は生きていくよ
明日が雨でも
僕は泣かないよ
生きて生きて生きるのだ
それだけはやめないよ
自分との誓いさ
ほら今日も夜の片隅
窓にうつる自分に誓うよ
生きることは試練じゃないんだ
気楽な気持ちで挑め
うまく生きようとしないでいつも笑って笑って笑って生きていこう
生きて生きて生きていくのだ
それだけはやめないよ。
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出会いは簡単
別れは複雑
言い訳や屁理屈
並べたらきりがないね
それこそ夜通しかかるよ
闇に巧く隠れ
僕をあざ笑う
名前のない幽霊が
僕を見て何事かをつぶやいてるけどきこえない
感情のない
言葉の羅列が星のようにちらちら輝く
ただただ
どこまでも
長い鉄塔のように
空に向かいのびた
体裁繕った幻影が見せしタワー
そこを動かないで
今から行くから
幽霊みたいに
正体のつかめない
君を抱きしめに
今、行くから
心の扉を開けてて
鍵はいつも
この手の中にある
僕だけのゴースト
君の中にある
ほんとうの君は
僕しか知らない
君の悲しみは
僕にしか見えない
ほら僕の胸の中で
成仏すればいい
全て 受け入れるから
全て 受け止めるから
わがままも言い訳も語り尽くしてしまえばいい
夜は長いさ
いつまでもつきあうさ
おかしなたとえをしてしまったように
君がかわいく笑う
君は浮かばれたかな
僕の胸で眠ったかな
ほら 話してごらん
その涙のわけを
出会いは簡単
別れは複雑
跡形もなく消えた
影はまるでゴースト
小指と小指で誓ったあの約束を守れたかどうかは夜が明けてから解る
僕の胸の中には
ただ君への愛だけ
それだけが消えないで残った 残った
ページはひたすら
進んで 進んで
やがて 大げさに
過去を祭り上げる。
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どこにいても
人の目からは
逃れられない
おきにいりの
あの場所にさえ
もはや安らぎはない
いっそ こんな毎日から抜け出して
そして ひとりになりたい 宇宙の端っこで意地をまだ張っていたい
孤独な自分に酔っていたい
黄昏ていつづけたい
そう思うことはおかしいかなあ?
この世界 どこへ逃げても楽園なんかない
だからせめてひとりになれる場所を見つけたい
雑音さ 耳に入る
誰かの声は
出来損ないの汚い幻さ 目に見えてる景色は
深い闇に沈んだ思い
夜の水底へと沈む
思春期は入り口に過ぎなかったよ 僕には
まだ 暗闇から出られずにいるから
明けない夜なら
ここにあるのさ
やまない雨なら
降っているよ
そっと目を伏せて
優しい暗闇に身を投げ打つ。
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『常識』を振りかざし
堪えて傷つけという
光に身をあずけるくらいなら
なにもしないで
ただ死ぬのを待てという優しいだけの影に僕は身を寄せるよ
星が夜空に輝いていても濁りきった瞳には何も映らない
まだ僕には美しいものを見れる目があったらしい
今夜も星は輝いてる
色を変え 形を変え
僕の心におだやかな波紋を広げる
さよならも言えないまま
さよならも言われないまま
ひそやかにただひそやかに
終わってく今日というショートストーリー
覚めない夢に沈みたい
やまない雨に濡れたい
明けない夜を待ってる
絶望こそが僕の居場所
頼れるのは悪しき感情
一体何が僕を変えた?
どんな服なら
僕には似合う?
サイズの合わない
履きづらい靴を履いてても仕方ない
靴擦れを起こすだけだ
それなら
『常識』を振りかざし
堪えて傷つけという
光に身をあずけるくらいなら
なにもしないで
ただ死ぬのを待てという優しいだけの影に僕は身を寄せるよ
逃げるくらい
ゆるしてよ
ふるえるくらい
見過ごしてよ
見てよ 世界はこんなに汚れてる
見てよ 人の心はこんなに荒れている
そんな世界に信じる余地は無い
そんな人の心を信じる気持ちは無い
光と影のどちらを選ぶのには迷う時間など必要無いさ
躊躇わず言える
僕は影だ
光などもはや
見えなくても構わない
優しさの無い光なら
優しすぎる影がいい
正論を並べ立てた
人こそが一番汚れてる
きれいごとは聞き飽きたんだ
心にできた影は
僕の分身
たどり着いた真夜中で朽ちる時間を弔って
僕は影と歩く
冷たいアスファルトの上で冷たい雨に降られそれでも笑うしかないなら
常識など通じない
影に寄りかかり
生きるさ
泣いて
笑って
いつか来る
朝も夜もない終焉に備えるさ。
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夜は来ているのか
まだ来ないのか
わからないほど
はじめから暗い世界
それとも夜しか
来ないのか
朝は来ない世界なのか
白いものさえ
黒く見える
この世界では
人の顔さえ
判断がつかず
誰が誰だか
わからない
夜明けのない世界
青空も夕陽も
色という色は全て
黒にのみこまれてしまうから色など存在しない世界
ただひたすらに
声だけが
聞こえるだけの
暗い暗い世界
あなたは誰ですか?
笑ってますか?
泣いていますか?
男ですか?女ですか?
もはや誰でもいいですか?
僕が嫌いですか?
独創性も独自性も養われない世界
何色でも関係ない世界
夜明けのない世界
夜は多分来ている
多分何度でも来ている
ただ朝はまだ来ない
永久に来ないかもしれない
月さえあるのかわからない
小さな星の光さえ届かない
ただただ暗い暗い世界
夜明けのない世界
僕はそんな世界に
連れ去られた過去を持つ
孤独という化け物が固唾をのんで口を開けて
全ての光ごと僕をのみこんだから
目覚めても見えているはずの世界は全て一面暗闇でした。
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命にも影があって
存在することを示している
ほら君の足元に揺れてる黒い影が
何よりの証さ
疑う気持ちがあるなら
見てごらん
あるはずだ
君の存在を確かにしている
命の影が。
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時々幸せについて考えてみるけど
幸せってなんだろう
今でもよくわからない
でも多分僕の毎日は
なんだかんだで幸せなんだろう
それだけはわかるんだ
悲しいことや嬉しいこと
気が遠くなるくらい繰り返して
たまに笑って
たまに泣いて
たまに怒って
たまに嘘ついて
たまに誰かを愛して
たまに誰かに愛されて
この地球の中で
この家の中で
このぬくもりの中で
僕は暮らしていく
今日も見上げたら
青空がただ当たり前にそこにあって
ゆっくりと白い雲が流れているのを見ている 曇りのない窓から 幸せが見えるよ
平凡なだけの人生だからこそ手に入れられる幸せがある
ありふれてはいてもそれに気づくことで心満たされている自分がいる
ただきりもなく泣いたり笑ったりするだけなのにね 不思議と欲しいものはなにもないのさ
心から望むのは
こんな幸せな日々がつづいていってくれることだけ
平凡な土地の上に
平凡な家が立ち
平凡な家族が住み
平凡な毎日を送り
やがて平凡に死んでゆく
平凡なだけで幸せになれる人生の見取り図の片隅で僕は夢を見ている途中
明日も明後日も
同じようで違う今日の中で僕は暮らす
どこかおだやかな
どこか素晴らしい
そんな毎日を
窓の外には
青い空と白い雲
そしていつもの街
幸せという名の風景。
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睡魔も眠らせられない
僕は十二時を過ぎたというのに
まだ夢の扉を開けないで本を読んでる
頭の中に絵が浮かぶ
楽しそうな夢の世界
理想と現実 混ざり合わない水と油のように 別世界
僕はきっと夢の世界ではヒーローなのに
現実では ただお金のために働く労働者です
夜の片隅 どこかでまたひとつ部屋の明かりが消え
闇が闇が闇が深くなる
僕はなぜだか泣きたくなってしまうよ
しおりを挟んで本を閉じて コーヒーも飲み干すころには
もう明暗の境目さえわからなくなるほど
夜という化け物の腹の中にこの街はおさまっているだろう
星ひとつ見えない
明日は雨なのかな
しずかに僕は目を閉じて 夢の扉を開けるための鍵を探す
何がきっかけで今日は眠れるんだろうね
気づけば 太陽は街を照らして そして
早起きの誰かがまだ少し暗い道を犬連れて歩いてる
そしてまた現実の物語は本を開くようにはじまり
お涙ちょうだいとばかりに僕は悲しみと哀しみの渦の中へと吸い込まれてゆく
そうしてまた夜が来ればいっときの安らぎが訪れる
それはやにわに繰り返される事さ。
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哀しみよ 切なさよ
死んでくれたまえ
上司に同僚よ
死んでくれたまえ
闇に沈んだ
僕の心が
ついに
悪魔に魅入られて
魅入られてしまった
抜け出せない
孤独のトンネル
どこまで行けども
出口は見えない
誰ともすれ違わない
ダガーナイフで夜空に切り目を入れて斜めに切り裂いたような細い月が浮かぶ夜
握り拳つくった
胸の中が燃えている
冷静な自分が
憤怒する自分を
見つめてる
僕は遠い過去へと走り出す
遠い未来へも走り出す
やがて夜も明け
太陽が昇れば
何もかも
無かったかのように
片づけられた心
むなしさはつづくが
安らぎは終わらない
僕はただしずかに目を閉じる
やさしい暗闇の中で。