詩人:どるとる | [投票][編集] |
生まれ変わっても
多分僕は君と
こうして生きたい
毎日植木鉢で
育ててる
トマトやインゲンを生まれ変わっても
君と育てていたい
同じように生まれ変わっても僕はやっぱり懲りなく不器用で
君に迷惑ばかりかけてしまうかな
何度、失敗しちゃっても
何度、転んじゃっても
君は僕を責めるばかりか
いつも心配してくれて
優しい言葉で僕の欠点さえ補うように愛してくれる
そんな君に何ができるだろう
そんな君は僕に何を望んでるだろうか
愛して 愛されて
ふたりは少しずつ
絆を深めていって
やがて ひとつになるんだね
こんな僕で ごめんなさいと言ったら君はきっと怒るだろう
だっていつかの夜わたしが愛してるのは
不器用でも頑張ってるあなただから
そのままが一番
素敵と言っていたから
自信を持ってさ
君と二人三脚
これからもよろしくね
僕はいつも君を愛してるよ
悲しくなったら
目いっぱい甘えさせてね
僕には君しかいないから
この瞳に何も見えなくなるその日まで
この瞳に朝も夜も来なくなるその日まで
君を愛して君に愛されて
まわる世界の中で生きていく
平凡でも満ち足りた幸福が何よりの宝物
君に愛されてる
それだけで僕の中の欲望は死んだね。
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君が遠い昔を思い出すときは僕は少し悲しい
だって遠い昔には
君と僕がまだ出会うまえの知らない世界が広がってるから
そこには僕の記憶は何もないから
君に遠い昔の話を聞くときはおとぎ話みたいで楽しい
だけれど本当は見たこともない世界に苛立ちさえ感じてしまう僕がいるのさ
まるでそれは長い時をかけて僕の目にうつる流れ星のように
はるかなはるかな
物語を秘めた
君の歩いてきた足跡ともいうべき軌跡
褒め称えてもいいくらいの君の努力がたくさんの輝きを生んだ
僕の知らない昔話
でもね 聞かせてよ
僕は知りたいよ
そして 君の歩いてきた道を思い浮かべたいよ
どんな景色だったの?
どんな匂いだったの?
どんな気持ちだったの?
全て知りたいよ
僕が君と
君が僕と
出会うずっとまえの昔々の長い長い話
鬼も王子様もお姫様も何も出てこないけど
幸せにあふれた昔話。
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僕は嘘吐き
愛想笑いなんて
したくもないけど
お世辞なんて
言いたくもないけど
社会を笑わせるため
笑われ役になる
まるでピエロさ
ただのピエロさ
涙を流したくても
叫びたくなっても
悲しみさえ
笑い話にしなきゃ
僕は生きていけない
社会というサーカスじゃそれがルールさ
泣いていたって
誰も喜ばない
だから僕は
愛想笑いを浮かべる
だから僕は
お世辞を言う
まるでピエロさ
ただのピエロさ
笑ってればいいだけ
ただそれだけ
でもそれが一番難しい
ピエロも楽じゃない。
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今日も僕は嘘を吐いたよ
小さな嘘も大きな嘘も吐いたよ
今日も僕はほんとは悲しいのにね
ばかみたいに笑っていたんだよ
言いたくもないお世辞をばらまいて
誰かのお褒めの言葉をもらったよ
僕はまるで人形のようにね
感情もなくただだらんとしていたよ
拍手も何もいらないから
歓声も何もほしくないから
クラウンみたいな
立場から抜け出したい
とんだピエロだね
派手な色した
服を着させられて
テイのいい
雑用みたいだね
綱渡りも 火の輪くぐりも何もないけど
僕は繰り返し自分に嘘を吐きつづける
いつになったらやめられるかな
ほんとの心で
素直な気持ちで
泣きたいときに泣いて
笑いたいときに笑えるかな
それが普通なのにね
不自然な毎日さ
こぼれた涙が
消えないあとになってほほに残ってる
まるでピエロの化粧みたいさ
おちゃらけはそろそろやめたい
僕は何を笑ってるんだろう
みんなは何を笑ってるんだろう
嘘を吐くたびに
巻き起こる拍手が
わざとらしい笑みが
僕を狂わせるよ。
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君と僕には解けない謎も隠し事もない
ふたりなら
答はいつも単純さ
一緒にいたいから一緒にいるだけ
好きっていう気持ちを言葉にしなくても
通じ合う心の糸と糸同士がふるえる毎日
難しい理屈はいらないよ 愛は計算できない
だから素敵なんだ
だからここにいるんだ
僕らは僕らでそれなりにやっていければいい
誰がなんていおうと僕らの暮らしはつづくから
君と僕の方程式にのっとりまして今日も2234 暮らすのさ
迷ったときは深呼吸
急がず焦らず
走らないで 歩こう
不動なる答を抱きしめて 僕は君に誓う
愛の全て この世の全て 天の神様にも
僕は君が好きなんだと
君は僕が好きなんだと
それがふたりの方程式なら答はいつも一緒さ。
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キレイゴトがみょうに耳につく世の中ですね
あいつは言いたくもないのにね
つまらぬお世辞を言ってやがるとか
あいつは見せたくもないのにね
愛想笑いしてるとか
いやに考えてしまう
嘘ときれい事だらけのこの世界では
どこへ逃げても
待ってるのは
誰かに従わなければ生きれない現状
ルールを破ってでも
自分だけの世界を貫き通そうと思ったら完全なる自由はこの街には無いね
今日も社会という傘下で
懐をあたためてるのに悲しみの雨に降られてはこっそり 泣いている僕がいます
空はもう黄昏時
僕は帰り道の途中
夜の冴えた空気が
心をさみしくさせる
飲み屋の提灯が
僕に手招きする
僕の居場所はどこですか?
物言わぬ月さえあんなに輝いてるのに
僕はなに、しょぼくれてるんだろうね
まったくねばかばかしくなるよね
でもねこのせつなさはいつまでもぬぐえそうにないよ
涙を風に流しても
明日には涙はもどるから
言い訳で理屈をその場しのぎ ねじ伏せても現実は厳しい
今日も僕の心はさみしさでいっぱいさ
帰り道すれ違う人も同じような顔してた
みょうな親近感がぎゃくにせつないよ
赤提灯にさそわれて
立ち寄った飲み屋のいちばん奥の椅子で背中をまるめ
焼酎をちびちびするような毎日が日常さ
大人ってあの頃こんなにつまらなく見えたでしょうか?
嘘をついて逃げようとする自分も
愛想笑いやお世辞でヨイショしようとする自分もキライさ
願うなら早く 長生きせずに 死んでくれといいたい
これ以上 恥をかかぬよう。
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一般人の幸せなんて
辞書にも載らないくらい
ありふれてていい
大切な誰かがいて
大切な家があって
それなりに飯も食えれば それで幸せ
何を望むわけでも
何を欲するわけでも
ない日々はただ
順調に過ぎる
そして一般人の夜は今日も地味に明るく
かすかな灯火たたえた部屋で 微笑むふたりの瞳に揺らめく月明かり
口のさみしさまぎらす安いお酒とつまみ
それだけで幸せ
反論も異論も無いさ
平和的光景がなんのためらいもなくここにある
幸せという景色。
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二股の分かれ道に立って
どちらの道を選ぶとしても
正解などなく間違いなんかない
どちらの道を選んだとしても
成功と失敗の確率は変わらない
その道にはその道なりの成功と失敗があり
その道なりの幸福と悲しみがある
どの道を選んだとしてもそれは素晴らしい人生へとつづく道
だから進む
選んだ道を
ただまっしぐら。
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確かなはずの天気予報をうのみにしたどこかの誰かさんは
予報にもない雨に降られてずぶ濡れ
いいさ、濡れて帰るさ
傘なんかなくても
みっともない涙なんか流さない
君が慰めてくれるから 僕は大丈夫さ
見るからに悲しい色で揺れてる街並みが雨雲で覆われている
この雨が通り過ぎたらまた笑えるかな
目には見えない翼で
どこへ飛んでいこうかな
ぬかるみにはまったように動けない僕のうたれ弱い心が動き始めたら
この雨もやむかな
たとえば僕は旅人で
たとえばこの世界がその舞台で
やがて終わりがくればそこが旅の終わり
違うさ 旅は死んでからでも永遠につづくよ
太陽が今日も沈んでいくよ せつなさはしかたないさ
涙をポロポロこぼして ため息ついて
ズタボロになって
君が慰めてくれて
繰り返すそんな毎日がくれる幸せ
まるい光の中で
あたたかいぬくもりを感じながら
僕は見えない翼で
どこまでだって行ける
イメージから抜け出して 夢は現実になる
きっと いつの日か。
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こんな気持ちは
はじめてなんだ
これが恋という
気持ちなのかな
ときどき痛くて
胸が張り裂けそうになるけれど
あなたを思うと
なぜか優しくなれる
不思議だね 生まれてはじめて恋をしたのにさ
なんだかはじめてじゃない気がするよ
君と居ても君と話しててもこれがふつうって感じがするから
運命っていう言葉を信じたくなる
君に惚れてるのさ
ただこうして
寄り添ってるだけで
幸せが心に満ちる
夜空に散りばめられた星なんて目じゃないほど 君を思う気持ちは言葉じゃあらわせない
愛しているよ
心から好きだよ
今日はどんな
話をしようかな
週末にはどこへ
出掛けようかな
理想ばかり高い傾向にあるけど
それはそれでいいと思うから
メロメロなこの気持ちで明日も君とただこうして
寄り添って
きりもなくお話ししたいんだ
不器用で 頭もわるくて暗い僕だけど
ただひとつ 誇りに思うのは 君に愛されているという絶対の自信だよ
ありがとう
君にもらった
この勇気で
この力で
僕はまたひとつ
今日という
山をこえていくよ
君とふたりで
頂上をめざして
途中で仲間が増えて
いつか家族になって
当たり前にお互いを名前で呼んで。