詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕らの過ごす
この時間は
やがて跡形もなくなってしまうね
儚い時間
だけれど
同時に
この冷たい世界で唯一ふたりが優しくなれる
不思議な時間
大切なあなたと過ごす時間はやさしい時間
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僕たちの時間は神様がかけた目覚ましが鳴ったら
唐突に終わってしまう
悲しみも喜びも全て
もとの暗闇の中へと消える
誰かが残した
思いだけが
そこに残るだけ
幽霊のように
目には見えない
影だけが
そこにあるだけ
駆け抜けた日々は
頑張りや努力もろとも
まぼろしに変わり
死んだそのあとは
誰もいない部屋があるだけ
悲しいような
嬉しいような
不思議な気持ちで
見つめた世界を
少しずつ
好きになれるまで
傷つけあう喜び
醜い誰かを愛するように 愛がそこにあればそれは素晴らしい
血と欲にまみれた日々もまた素晴らしい
まぼろしだとばかり思われていた夜明けがやってきた
僕はまた君と笑う
感応式の時限爆弾
抱えて歩く毎日よ
時が来るまで
僕は沈んでは昇る
太陽を見つめてる
さいしょから意味なんか無いのさ
この人生はよくできたまぼろし。
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世知辛い世の中ですね
なかなか思うようにはいかないね
毎日それぞれ苦労しますね
大人も子供もお年寄りも
進化していく情報社会とは裏腹なまでに
退化していく頭の中
アナログで生きてきたお古い人間は
デジタル社会になじめずに置いてゆかれる現状
今日も誰かが
この街のどこかで
なくしたんだ
あのころの情熱を
夢を追いかけてた
あのころの自分は
もうどこにもいない
いるのはその抜け殻だけだ
まあ なんにしても
抜け出さなきゃ
仕方ないのもまた事実
悲しくても
切なくても
朝が絶えず来て
お日さまが昇る
そしてまた
夜が訪れて
僕はつまらないことで泣いてるでしょう
だけれど僕にはそれがとてつもなく悲しく見えるのさ
少しずつ秋めいてゆく街と並木道の木々をあざやかな色をした葉っぱがかざる
つめたい夜風を蹴飛ばすように走るバスが目的地をしらせたら 僕はボタンを押して そこから少し歩くよ
僕もつめたい夜風を蹴飛ばして 生きなきゃ倒れてしまうね
花だって雑草だって
つよく つよく
毎日 咲いてるのさ
だから僕も生きるよ
つめたい夜風を蹴飛ばして
ちっちゃなプライドでも抱きしめて
旅立ちののろしをあげる 夜明けを合図に。
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ファインダーからのぞく四角い世界
レンズ越しに閉じこめられた景色
悲しくても
嬉しくても
そこにある日常
箱を開ければ
単純なストーリー
目を開いたら
そこにはもう
無いまぼろし
見えない汽車が
汽笛をあげて
空へとのびた
レールを音もなく駆け上がる
これは摩訶不思議な
終わることのないストーリー
始まりもなかったように思うのは
勘違いなんかじゃない
あなたがいて
僕がいて
ここにある幸せ
変わらない平凡
汽車は今日も走る
僕たちを無意識のうちに乗せて
ふるさとという名の
空へと還る鳥たち
その羽音だけがひびく とある土曜日。
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今日も僕は眠れずに
君の笑顔を頭の中に思い浮かべながら
泣いているでしょう
窓の外では 星が輝く
でも僕の心には雨が降ってる
僕が君を思う時は
君も僕を思う時で
きっと そうだと
信じよう
泣きたくなるから
きっと今夜も眠れずに
君のことばかり考えてるだろう
そうに違いないよ
君を思うことしか
できない僕には。
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ひら ひらり
舞い落ちる
花びらが
心の水面に波紋を広げて乱す
振り返れば
ずいぶん
歩いてきたんだな
足跡は彼方まで
つづいてる
白い季節はもうすぐでしょうか
待ち遠しくなる
恋いこがれてしまう
この手のひらに
はらはら落ちた
雪の結晶
しずかに消えたね
ひら ひらり
ひらひらと
舞い落ちる
時の花びらが
心に広げる水面を乱す
並木道は朱に 黄色に染まり
やがて 懐かしいあの落ち葉踏む音が聞こえる
木枯らしにマフラーがなびくような
忘れていた景色はもうすぐ
白い季節はもう目と鼻の先
ため息さえ白く煙る
冬の魔法が街を白く染めるころ
僕はもう少し大人になる
時の花びらが
地面にたどり着いたら
僕はもう少し大人になれる
大人になれる。
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悲しいことがあったって全て笑い話にしてしまえ
誰かさんはそれをあーだこーだ言うけど
僕には関係ないね
そうさ 関係ないね
何が起きたって
取り返しつかないなら
いつまでも泣いたって時間の無駄さ
そうさ 無駄なんだ
笑顔が世界を救う
笑顔が心を救う
笑顔が誰かを救う
きっとそうバカみたいに信じていれば
踏み出せる
新しい明日へ
悲しいことがあったって全て笑い話にしてしまえ
誰かさんはそれを愚かなことだと言うけど僕にはそうは思えないね
そうだ 思えないね
さあ 進みましょうか
道がつづくかぎり
人生は終わらない
雨はいつか止むさ
明けない夜はないさ
さあ 思い出したら
簡単だよ 歩き出せばいいだけ
全て 全て 全て
笑い話にしてしまえ
少し泣いたら
少し落ち込んだら
大丈夫
歩き出せる
新しい明日へ
地図にない
未来へ。
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僕はピエロだよ
笑うのが仕事だよ
でもね時にはね
泣きたくなるんだよ
ピエロは今日も
同じ窓から
月を眺めては
涙を流してる
嘘つきと呼ばれても
悲しくないけれど
弱虫といわれたって
構わないけれど
ただ悲しいのは
イヤだとわかってても抜け出せないこのやりきれなさだよ
ピエロになるために生まれたわけじゃないのにね
いつの間にか
拍手と歓声を得るために嘘の笑顔で偽りの自分演じていた
サーカス小屋のような社会の低層で
僕はひとり
鏡の前
笑顔の練習さ
そしてまた
夜が来れば
もうお決まりさ
この窓から眺めてる
月を眺めてる
仕方ないさ
僕はピエロだよ
でもどうせなら
やさしいピエロになりたいな
誰かをこの笑顔で
幸せにできるような
ピエロになりたいな
笑うのが
笑うのが
こんなに
大変なんて
思いもしなかったよ
でも
君に浮かべる
笑顔だけは
本物の笑顔だよ
嘘偽りのない
本物の笑顔だよ
ピエロは世の中には
楽しそうには笑わない
形だけ 形だけさ
でも君には
最高の笑顔を届けるよ
この涙をわかってくれるのは君だけだから
今夜もまた抱きしめてね
ピエロが人にもどれる瞬間に僕の心に明かりがともるよ
やさしさという名の
明かりがゆれるんだよ
僕にだって誰かを
こんなに
愛せるんだ
僕だって誰かに
こんなに
愛されるんだ。
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本当の悲しみとはなんだろう
本当の喜びとはなんだろう
この頃生きていることに自信が持てない
ずいぶん前から自分自身に誇りが持てない
きっと誰にだって
大切な誰かがいて
その大切な誰かを
死ぬ気で愛して
そして
暗闇の中 目を開けてもそこには絶え間ない闇が終わりなく
広がっているだけ
そんな悪夢の中で
どんな希望が見えるというのでしょうか?
心に流れ星ひとつでも落ちてこないかな
そしたら少しは
誰かを信じてみる気にもなれるのにね
今はまだ何も見えない
願い事だけが積み重なってさ
叶わない夢がゴミの山のように増えてゆく
明日はどちらでしょうか?
道案内もいない
ひとりきりの人生で
地図さえなく
入り口も出口もなく
僕は何が正しくて
何が間違いなのか
そんな概念さえ
いまいちわからないままでたどり着いこの夜に沈むように憐れみを抱きしめて眠る
本当のぬくもりとはなんだろう
本当のやさしさとはなんだろう
ただいつまでも見えない何かにおびえながら
時にはすがりながら
祈りつづける
人の群に早くなじめるよう 思うだけ
たくさんの星の中に
自分に合った星を探しているんだ
だけれどいつも見つからないよ
贅沢をいえばきりがないし理想ならいくらでも高くなるし
今日もつまらない欲に負けて ありもしない幸せに手を伸ばしてその挙げ句ひどく傷ついて
雲のない空に
届かない願いをかけた
早く 晴れろと…
明日はどちらでしょうか?
道案内もいない
ひとりきりの人生で
地図さえなく
入り口も出口もなく
僕は何が正しくて
何が間違いなのか
そんな概念さえ
いまいちわからないままでたどり着いこの夜に沈むように憐れみを抱きしめて眠る
届かない願い
それは全てまぼろし
この夜もまぼろし
だから僕もまぼろし
流れ星は心の中じゃなく夜空に流れるもの
本当の喜びは自分で追いかけるもの。
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アンダーグラウンドから見上げる空に
美しい星が嫌みなくらい輝く
安っぽいプライドなどは捨てて
やせ細ったこの身もろとも
この世の全てに
さよならをいおうか
ありもしない希望にすがって
手に入れたのは
半ば理不尽なギャンブル
確率の見えない明日
それでも僕はサイコロを投げた
新しい道を開こうと
息を荒らげて
リアルから逃げても見えるのは絶望だけ
賽を投げるよ
ここからがスタートだ
終わりのないレースのはじまり
勝率の見えない勝負のはじまり
デンジャラスな未来が僕らを待ってる
さあ 席に着け
そして賽を投げろ
運命が分かつ世界では己だけが武器さ
希望は闇の向こう
先ずは悪魔と戦争
切り札は誰かがバカにし尽くした僕のプライド。