詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜の片隅で
僕はひとりきり
空を眺めては
ため息をついてる
ぼんやりとした
街灯の明かりの下で
何やら
ぼそぼそ独り言こぼしてる
もしも今日どこかで誰かが生まれても
もしも明日どこかで誰かが死んでも
僕には多分それは関係ないことだ
少しずつ複雑になってゆく現実が目の前に見えない壁をつくるから他人のことまで心配する余裕はもはやない
もうほどけないくらいに結ばれた絆と同じくらい現実はこんがらがってもはやアトノマツリ
悲しいのは僕ひとりだけじゃない
そんなことわかってるけれど
そんなことわかっていたところでなんの慰めにも救いにもならないさ
考えれば考えるほど悲しみが深くなるだけ
背中を押してくれる人を求めて
誰かを待ってても
誰も来ない
これはひとりきりで旅するためにあてがわれた時間だから
歩き出さなければ
何も見えない
どこへも行けない
だから勇気を出して
弱気を振り払って
覚悟決めたなら
旅立とう
新しい明日へ
つぎなる未来へ
どうせ待つのなら
夜明けを待って
旅立とう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かの真似事じゃ
つまらない
オリジナリティを
人生に求めるならば
自分自身でスタイルを決めなさい
真似するじゃ
そりゃパントマイムだよ
自分の目の前に見えない壁をつくって
ごまかすのはそろそろやめなさい
張りぼての世界に
生まれた僕ら
みんな似たり寄ったりさ
まるでパントマイムしているよう
吐き気さえもよおすぜ
人なら声と声で
人なら目と目で
人なら心と心で
体全部で会話をしよう
パントマイムだけじゃ悲しいだけさ
心に塗りたくった化粧を落としたら
素顔で笑ってごらん
絶対 素敵なはずさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰に嫌われても
誰に愛想つかされても
僕は僕自身を嫌いになることはできない
だからもっと自分を好きになれるように
自分のいいところ
見つけて 伸ばそう
裏切ってきた人たちへの罪の意識と申し訳なさは
確かにあるけど
今はもうどうやったって返せない
だからせめてもう二度と裏切らないように永遠にさよならさ
ふと人ごみの中で
気づくと消えてしまいそうになる
迷子のように
不安抱えながら
いつしかはぐれた自分自身を探してしまう
夜は予定どおりに今日もやってきて
雨は予報どおりに少しだけ降ってやんだ
何もかもが規則正しく動く中で僕だけがいつまでも不器用で
全てから遅れをとっている気がしてる
ふいに頬を伝う
あたたかい涙
ああ それは
悲しいときに降る雨
きれいごとで傷跡を隠すようにその場しのぎの嘘はいつも
僕から笑顔を奪うよ
孤独なんて全然悲しくなかったのに
なぜ今になって
こたえてくるんだろう
この胸の中に芽生えた切なさは偽ることのできない気持ち
救いの手を
誰かのまなざしを
優しい言葉を
本当は求めてる
冷たい瞳の奥に
素直な気持ちが
沈んでるだけなんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
神様がつくった
料理は数えきれないドラマを生んだ
地球という名前の
お鍋の中で
ぐつぐつ世界が湯気を立てて
やがて僕らができた
それぞれ感情や
それぞれ得意分野や
それぞれ好きなもの
それぞれ嫌いなもの
多種多様にあるけど
同じなのは心がだれにもあるってこと
美味しくできた料理もきびしい評価をつければ
満点ではないだろう
だからどんな優秀な人にもかならず欠点があるんだね
だけれどわかってほしいのはまずい料理なんてないこと
きっと不器用でも
きっと勉強苦手でも
きっと性格暗くても
きっとほかのことでは誰にも負けない
何かがあるはず
それが世の中でつかえるかつかえないかは別として素晴らしいものだよ
その人にしかない味だよ
僕らが生まれたのは
始まりも終わりもこの地球の中
ストーリーはいつも描かれてる
日めくりカレンダーパッパッパめくるように
次々に過ぎていく
あわただしい日々もまた楽しからずや
悲しいこと
嬉しいこと
楽しいこと
苦手なこと
得意なこと
参っちまうとき
はっとするとき
立ち止まるとき
誰かに感謝するとき
誰かに感謝されるとき
誰かを好きになるとき
誰かに愛されるとき
生まれた喜び
生まれた悲しみ
感じるけれど
いつも思うのは生まれて良かったと思う
その瞬間感じる気持ち
どんなに悲しくてもね前に進める
励みになるね
雨のち晴れの毎日
あたりまえといえばあたりまえ
文句いうより進め
だから迷っても
悩んでも
あまり深く考えすぎなければきっと多分楽チンだよ
いい人生送れるよ
たぶんね
僕は所詮家庭料理
ひねりのある味なんか最初からないから
きっと万人の舌には受け入れられない
でもこんな僕を美味しいと言ってくれる人もいる
やがて僕という料理の賞味期限を僕自身が完食した時
この物語は終わる
その時僕は何を感じるのだろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
不完璧こそ完璧です
不完全こそ完全です
ただそれは
この世界には完璧も完全も無いから
不完璧でいることが
不完全でいることが
もうそれは
完璧であることで
完全であることの
証なのだから
不完璧で不完全な中で成長すればいいのです。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
自分は誰でしょう
自分は自分でしょう
だけれど自分というだけで正体のない
得体のしれない
自分です
だからこそ
得体のしれない自分の正体を決めるのが自分の役目です
さあ ご決断を
正体を明かしなさい。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
この世に不条理はない
条理が死んだ躯が
不条理と呼ばれるようになっただけ
だからこの世には条理しかない
ただ条理が死ねばその躯が転がり出て
不条理と勝手に人が呼ぶだけ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
君のママとパパから
やがて小さな命が生まれ
今日の今日まで少しずつ三人が三人育てあってきた
よちよち歩きの子供時代から
やんちゃな時を過ぎて 大人になっても
親から見る僕はやっぱり僕でしかなくて
変わらないことがとても心配で
また幸せでもあって
何日も何日もかかってきめた名前で
君を呼ぶたびに
僕の胸は熱くなる
君が僕にくれたたくさんの思い出は
今も心のアルバムの中で輝いている
この世界でいちばん
大切なものはきっと
人のすぐそばにある
たとえばいっしょに泣いたり 笑ったりする毎日がそうだったりするんだよね
君が小さいころから
見てきた僕だから
ママとよくケンカした時 君が泣くのを合図に僕はママに謝ったね
僕が積み重ねてきた
人生などは君がこれから積み重ねる
人生と比べれば
たいした人生じゃなかったと思えるくらい
君の人生が輝くものであることを願う
おしえたことよりもおしえてもらったことのほうが多い気がするよ
パパから君へおしえてあげられることは
きっとたいしたことじゃないけどさ
つよく思うのは
君が歩んでくこれからを僕はいつまでも応援してるってこと
君がパパに似たなら
不器用なとこかな
ママに似てるとこは
優しいとこかな
いくつもの夜を
いくつもの朝を
超えたその先で
いつの日か
君はこの家を出るだろう
そして誰かを愛するのだろう
夢を追いかけていくのだろう
僕はただそれを見守ってるよ
悩みがあるなら聞くよ
いつでも帰っておいで
君の帰る場所はここにあるから
君が僕にくれたたくさんの見えない
プレゼントはいつまでも心の宝箱にしまってあるさ
いつまでもこんなパパだけど
君のこと世界でいちばん愛してるよ
そしたらママを愛してあげてなんて言うかな
こんな僕がつくった唄だから
へたくそだけど
思いは本当だよ
題名は君とパパとママの唄。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
そろそろ白い雪が
降りますでしょうか
窓辺の椅子に
座って少し眠りましょうか
カレンダーはあの暑い夏から何枚か捲られて
やがて寒い冬がやってくるんだね
並木道に吹く風が冷たくなったら
きっと僕はコートの襟ばかりか心の襟があったら立てなくなるほど心まで寒い季節
ポケットに手を入れても
独り言でつよい自分を装ってみても
全然 あたたまらないよ
全然 さびしさ抜けないよ
ため息が白く煙り
窓を曇らせたら
曇り窓に指で記す
祈りの言葉
今年の冬はどうか
よい冬になりますように
僕は何も言わずそれだけ願ったらしずかに目を閉じる
近づく一年の終わり
時間の経つことの早さ
その切なさ
ひしひしと胸を打つ
言葉にならぬ切なさ
心を吹き抜けてゆく。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
どんなに悲しくても
どんなに切なくても
明日は誰にでもやってくるからね
卑屈になって
文句をこぼして
愚痴ってみても
構わないけど
明日はやってくる
朝だと思ったら
もうそうこうしているうちに夜になって
空に星が輝いていた
不思議なくらい
疑っちまうくらい
リアルから抜け出た
非日常の物語
規則正しく
時をきざむ
時計に振り回されて
お疲れモードの帰り道
少しだけ重たいため息があふれたよ
なんだかんだ言っても
たどり着いた安らぎの中で
何が幸せ?
何が不幸せ?
今それらを
心の中で考えながら
途切れそうな意識を無意識になんとかたもってる
そら耳かな
聞き間違いかな
どこからか
かすかな声で
ささやくように
僕を呼んでる
明日が呼んでる
行かなくちゃ
行かなくちゃ
やっぱり生きていれば生きていたでいいことがある
だから僕はそんな期待に胸膨らませて生きていこう
そう思うこの頃の僕。