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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1974] 空き缶の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


常識なんて 僕には
道端に落ちてる
空き缶も同然さ

そりゃ良心があるから良い悪いの区別はそれなりに心得ているけど
なんだかかったるい
常識っていうのは

あれを守れ
これを守れ
言われたとおりに動け
もうそんなセリフは聞き飽きたのさ
自由はどこだい?
縛られた社会生活

空き缶みたいに
僕も蹴られて
あちこち
凹んでる
ああ心は重傷です
いたわってください
なぐさめてください
口が裂けても言えるもんか

弱いくせに強がって
意地を張るのは僕の悪いクセ

涙がポロポロ
ほほを伝う日には
きっと
心に傷を抱えるだろう
でも負けないぜ
でも負けないぜ

空き缶の唄
歌いながら
僕は歩いていく

なし崩しに崩れていく 常識の崩壊
著しいこの世の中
誰が悪い?
何が悪い?
違うよ
たぶん
それぞれの心がけ
しだいでどうにでもなるんだよ
僕の良心がそう叫ぶ

空き缶みたいに
あちこち
蹴られて
やがて
利用価値が
なくなったら
ポイ捨てされてもおかしくないくらい
危うい世の中だから
覚悟を決めて
働く
今日もなるべく生真面目に生きてはいるのさ

愛想笑いなんて
本当は嫌いさ
お世辞も
嫌いさ
おだて役なんて
もっと嫌いさ

自分隠さず
もっと本当は
自分をさらけ出して
暴れたい 暴れたい
壊れたい 壊れたい
壊したい 壊したい
常識の中にひそむ
不条理を暴きたい

空き缶みたいに
僕も蹴られて
あちこち
凹んでる
ああ心は重傷です
いたわってください
なぐさめてください
口が裂けても言えるもんか

弱いくせに強がって
意地を張るのは僕の悪いクセ

常識なんて 僕には
道端に落ちてる
空き缶も同然さ

場合によっちゃ蹴り飛ばしてやる
でも何年先
何十年になるものか…

風当たりばかり気にしてしまう弱気な僕じゃ追い風は期待できないね

でも負けたくない
いつまでも空き缶じゃ哀しい。

2010/10/27 (Wed)

[1975] 再生のきざし
詩人:どるとる [投票][編集]


今日もどこかで誰かが生まれて
きっとどこかで誰かが死んでいるだろう
あたりまえな事のように繰り返す命の生と死は誰も笑い話になんかできやしないんだ

なんでもない景色の中で立ち止まったり
急に急いでみたり
再生ボタンを押すように立ち止まっていた影がまた動き出したり
まるでリモコンで操られてるみたいだね
でも僕は僕自身の意思で動いている

今日もやっぱり
何かが悲しくて
何かが嬉しくて
死にたいなんて
こぼしていたけど
気持ちが変わるのは簡単だったね

夢の中から
目覚めた僕は
夜になるまで
せっせ働き続けて
ようやく
ベッドの上
眠りに着ける

1日の中で
その繰り返しの中で
時に曖昧に
時に正確に
僕は僕自身の存在の意味を守り続ける

今まで失ってきたもの
これから失うもの
今まで得てきたもの
これから得るもの
その全てを
大事にできたら
きっと何度だって
素敵に笑えるんだ
素敵に泣けるんだ

暮れゆく街
長くのびた
遊歩道を歩く人々を
きつく締め付けるような日の短さ
誰かの忘れ物のようにそこら中転がってる 燃えるような切なさ

なんとなく
泣きたくなった
なんとなく
走りたくなった

だから僕はいつも
この胸に芽生える
再生のきざしが
こみ上げてきたときにこの上ない
喜びを感じるのです

生きていて良かった
様々な喜び
様々な悲しみ
泣いて笑って
今日もごくろうさま
きりもなく
始まる1日に
おはよう さよなら

絶えることのない
水の流れ
尽きることのない
血の流れ

感じながら
思いながら
今日も
僕はまたひとつ
死んで
また生まれ変わる。

2010/10/28 (Thu)

[1976] 終わらないストーリー
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キャンバスに描かれた題名のない1日
様々な出来事がその絵の中で繰り広げられる

ドラマチックじゃないけど
それに似た日もある

真っ白な紙の上に
描かれる1日は
どんなふうに
今日は僕を楽しませてくれる?
どんなふうに
今日は僕をドキドキさせてくれますか?

最初から最後まで終わりも始まりもないストーリー
僕はずっと死なないからいつまでもここでこうして
キャンバスの絵の中で笑ったり泣いたりしていくんだ

そうさ僕には
限りなんて無いさ
だから
さよならなんて
有り得ない話なんだよ

これは終わらないストーリー
ずっと終わらないストーリー
誰かがさよならと手を振っても
僕の写真に手をあわせてきても知らんぷりさ

「僕はここにいるよ
見えないだろうけど
透明なからだで
聞こえない声で
君に話しかけてる」

そんな絵の中じゃ
涙で何も見えない
全ての色がにじんでしまうから

さあ はじめよう
筋書きの無い
開け放された
窓の向こう側に広がる自由と精一杯あがいた跡

見えない爪痕が
君の中で
永遠に
忘れられない
記憶として残る

そして 繰り返す
夜と朝
そして 回る
月と太陽

今日も青い地球に
神秘的な夜がくる
そして ほら
飽くなき旅がしずかにはじまる。

2010/10/28 (Thu)

[1977] 窓のふしぎ
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あなたの家の窓からは何が見えますか?
たとえば家族の団欒の風景
たとえば図書館の本を読む人たち

いろんな窓から
何が見えますか?
何がありますか?

そこには幸せが
きっとあってさ
そこには悲しみだってたくさんあってさ

小さな窓からの景色
大きな窓からの景色

今日もそこからは
誰かの笑顔がのぞき
誰かの涙がのぞく

そこには
きっとそれぞれの生活がある
そこには
きっとさまざまな苦労がある

内側から見た景色
外側から見た景色
昨日と今日で違う景色
今日と明日で違う景色

窓は見えないものまでうつすよ

飽くことのない
窓のふしぎにときめく僕たちのオールデイズ。

2010/10/28 (Thu)

[1978] 悪循環進化説
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日々進化していく世界はその進化とともに大切な何かが忘れ去られていくような気がしている

進歩する事が必ずしも良い世界への入り口では無い

この世界には
進化しなくても
素晴らしいものは
たくさんある

進化しているようで
人間の心までデジタル化したような世界では大切なものは廃れていくだけだ

だから僕らは進化しているようで本当は大切な部分が退化している気がしている。

2010/10/28 (Thu)

[1979] NO adult NO lady
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その喜びは狂気にも似た至福の絶頂

まさに悦楽ともいうべき艶めかしい快楽への入り口

吐き気さえもよおすようなエロチックな世界への入り口

官能小説の目次で
もう ギブアップ

僕にはヤッパリ
不向きな世界

背中を向けて
さよならだ

僕は、
NO adult
NO ladyの精神で生きる。

2010/10/28 (Thu)

[1980] 非官能小説第一章
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僕は永遠に童貞で
君は永遠に処女で
ただ白すぎる
愛に生きて

非官能小説の中で
ただ純粋に
ただ物静かに

古本屋の片隅に
追いやられた
忘れ去られた
つまらない
恋愛小説の中の
一冊の中の
愛を受け継いで
生きていく

ここから第一章は
はじまる

間違いかも知れない
過ってるかも知れない

だけどこれが僕らの愛に違いない

だから

僕は永遠に童貞で
君は永遠に処女で
ただ美しすぎる
愛に生きる

卑猥な汚れなど
入りようのない
非官能小説の中で
僕らなりの
接触を試みる

ここから第一章ははじまる

狂ってるかも知れない
愚かかも知れない

だけどこれは僕らの意向に相違ない

だから

僕は永遠に童貞で
君は永遠に処女で
ただ白すぎる
愛に生きて

ただ美しすぎる
愛に生きる。

2010/10/28 (Thu)

[1981] 泡沫クラッシック
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眠れない夜に
心地よいメロディ

鼓膜を撫でる
優しい天使の羽

それはまるで
物静かな楽器たちが奏でるクラッシック

泡沫のような
はじけるような
音色で
そして
波のように
押し寄せるような
感覚で

聴く者を
精神から昏睡させてしまうような
心地よく甘美なり禁断症状

気持ち良い気持ち

僕はまた眠れない

その音色がいまだ心地よくて。

2010/10/28 (Thu)

[1982] 黄昏ブランコ
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日も落ちて
かげる遊歩道
電信柱の長い影が動く

あいかわらず
僕はいまだに
思春期から
引きずってる
悲壮感にも似た
孤独を抱えてる

小さな公園の
ブランコが風に揺れ
肌寒くなったからと
マフラーを巻いて出かける我が子にかける言葉
風邪牽くなよ

夜の片隅で
今日もどこかで
誰かが笑い
誰かは泣いて
その瞬間その瞬間を
誰もが精一杯
生きているんだろう

黄昏ている場合じゃ本当はないんだろう
だけれど
じっくり考える
時間もひつようさ

だから僕はまるで揺れるあのブランコのように
いつまでもいつまでも
同じことに悩みながら迷いながら
生きていくよ

軋んだような
声を必死に
押し殺して
立ちつくす
風の中
しずかに
目を閉じれば
心の中に
さざ波がひろがる

繰り返される
幻の日々

灰となり
消えるまで
僕はここで
強く 強く
風に立ち向かう

私鉄バスの窓から
見える景色のような
変わり映えのない
ふつうの世界で
僕は今日も
ふつうに生きて。

2010/10/29 (Fri)

[1983] なすべきこと
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どこまで続いていくのだろう
流れはいつ止まってしまうんだろう
今はまだ遠い先のことといつまで言えるかな
ただ、今はこの川のせせらぎに耳をすます

悲しいときも
うれしいときも
まるであたりまえのように僕は涙を流す
その涙が行き着く先も知ることもなく

時の川がさらさら
流れてゆくよ
道の途中
立ち止まって
その流れを見つめてる

明日は僕にとって
どんな日になるかな
先ずはそれを第一に考えよう

未来はどうなるとか
先のことばかり
気にしてても仕方ないね
先ずは目の前を流れる川の中に光る今を見つめよう

それが今
僕がなすべきこと
ほかには
きっと何もないさ。

2010/10/30 (Sat)
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