詩人:どるとる | [投票][編集] |
数え切れないほどの
星が流れる夜に
見上げた夜空
遠い惑星に想い馳せる
銀河に広がる たくさんの惑星には
僕らのまだ知らない物語があるのでしょう
干し草の上
天窓から眺める
空には
自然のプラネタリウム
様々な星座が輝く
忘れかけていたロマンを思い出した僕ら
大人の瞳に映るのはリアルな世界
でも見てごらん
リアルだけでは語れない物語が宇宙にはあるだろう
今も時々
子供みたいに
望遠鏡持ち出しては
星を眺めてる
リアルな世界の中で
唯一夢あふれる時間
真夜中の天体観測
東の空に星が流れる
はるかな時間を想うような夜だ
真っ白な気持ちで宇宙を望む夜だ。
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同時刻の外側で
今日も誰かが泣いている
同時刻の外側で
どこかで誰かが笑ってる
同時刻の外側で
今日も誰かが生まれてる
同時刻の外側で
どこかで誰かが死んでいる
すべて同じ世界の出来事
残酷なほど悲しみ喜び混ざり合う世界
誰かの涙
誰かの笑顔
身勝手なほど
入れ違う
同時刻の外側で
精一杯に悲しんで
精一杯に喜んで
誰も自分の今を
見えている
現実そのままに
感情を変える。
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ある人にとっては
今日はとても悲しい
でも
ある人にとっては
今日はとても喜ばしい
ただそれはその人の瞳に映る現実が綺麗か汚いかで違ってくる
あなたの今日は
綺麗でしたか?
汚れてましたか?
光を抱き
影を振り払えぬ
毎日に
運命という名前の
宿命を背負って
あなたは今
何に泣き
何に笑うのか?
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おわりがあるからはじまりがある
はじまりがあるからおわりがある
それは対になっているから
どちらがあってどちらがないということはない
両方あって人生で
両方あって幸福なのだ。
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疲れて帰ってきた僕に浴びせる言葉はそれですか
ほんの小さな過ちさえ
ゆるさないその心が憎い
夜の空は月の光で満たされてるからいくらかは見ようによれば明るいね
本当の幸せというものをずっと探してきた
本当の悲しみからずっと逃げてきたつもりでいた
でも本当の幸せなんてかけらも見えないし本当の悲しみには傷つけられてばかりだ
気づけばいつも
泣きそうな時
口ずさんでいる
ありもしない
天の国に救いの唄を
僕には居場所なんて本当はどこにも無いのかもね
きっとあるようで
ただそこにいるだけでみんなには邪魔なのかな
僕は信じたいよ
本当の優しさを
僕はまだ疑いたくない
この世界にあふれている愛を
僕は今日もひとりぼっちだ
帰り道の途中で
言葉をなくして
すっかり暗くなった空にどこもかしこも壁だらけの街
希望を遮るかのように無意識に僕の心を押しつぶす
信じられる何かを
そんなきっかけを
探す日々
裏切られてばかりの毎日に嫌気がさすけどきっと僕には
この場所しか
寄りかかれる
ところはない
無常ってこのことなのかな
なんてため息ついてもきりがなさそうだね
でも切なさは隠せない
はみ出した心
慌てて隠しても
もう遅いらしいね
笑いたくもないけど
愛想笑いをおひとつ
差し出すよ
本当は泣きたい
でも流れるのは
無駄な時間だけ
ピエロみたいだね
こんな自分はさ
涙のひとつでもためらいもなく流せたら
もっと楽になれるのになぜ気持ちを隠さなければうまく生きれないのかな
ピエロの涙は汚い笑顔で心までお化粧しなきゃ駄目なのかな?
遠くで僕を照らす
星の光さえ優しく見える
そんな夜は泣かないはずのピエロでさえも涙を抑えきれないよね。
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誰かの決めたルールに縛られるのなんて僕はごめんだね
生きるならばやっぱり自分のルールで生きてみたいもんだ
そりゃ法律とか規則とかいろいろ守らなければいけないと思うことも考えないこともないけど
それを破りさえしなければきっと誰かのルールになんて従わなくたって生きられるはずだぜ
僕は自由を手に入れた
想像でしかなかった世界が未来を瞬く間に塗り替えたよ
今
さあ そうだよ
肩の荷をおろすのはタイミングなんかはからなくたって好きなときでいいじゃないか
愛想笑いはいつもカバンの中にいやいや詰め込んで出かけるけどそうじゃない笑顔だって持って行くんだろう?
だからほどほどのわがままで自分のルールで生きていこう
これは競争じゃありません
タイムも測っておりません
だから自分のペースで歩いていけばいい
急がず 慌てず
ほがらかに
ゆっくりゆっくり
のんびりのんびり
自分ってものを
見つけだすための
旅を続けようね。
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雨の匂いが鼻を突いた
かすかな風の音
はずむような
跳ねるような
気持ちは瞬間的な輝きだったね
通り雨がこの街を去るのはまだ先になりそうだ
雨降りの街
灰色の道
分厚い壁
無表情の人だかり
この街には
優しさとか愛は
数えるほどしか
ないなんて
思っていたよ
絶望的な物語は君に出会えたことで
一変 素敵な物語になったよ
雨降りの街
やがて雨上がり
虹が架かってさ
笑顔咲く
ボロアパートの一室で僕らはトランプの神経衰弱
なかなかそろわないね 二人とも
君に出逢えて良かったなんて今更何?なんて想うようなことさえ君にとってはどうやらこの上ない言葉だったようで
嬉しそうに
笑ったよ
その時心の中にも
虹が架かったような気になったんだ
さあ 雨上がりにはさ
出かけよう
水色の自転車で
水たまりなんて
かるく飛び越えて
まだ行ったことのない道を通って素敵な景色に会いに行こう
君との思い出が増えてくたびに僕の中の本当の世界は広がってゆくよ
君と僕がいるこの世界こそが本当で君と出会う前の悲しい雨降りの世界は嘘ってことでよろしくね
神様
そして今日も
君と僕の日々は
順調に 平坦に
流れていく
意味深なストーリー
秘密の未来へ
二人が知る未来へ。
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少し子供じみた物語
恋する男の子がいて
恋する女の子がいる
ふつうの世界の物語
好みとか 趣味の一致とかいろいろあるけどいちばん大切なのはやっぱり心の問題だと思うのさ
いや、本当に
わたしを見送ったら
後悔するわよ
なんて言われてみたいな
そして甘い甘い口づけをそのほほに捧げたいな
笑ったり泣いたり
たまに喧嘩したり
僕が望んでるのは
特別なものじゃなくてそんなふつうの毎日です
そして顔はイマイチでもね とても優しくて愛のある人ならばきっと素敵な毎日になるでしょう
だから 僕の彼女はどこにでもいるふつうの女の子
それで十分さ
ねえ キスして!
世界が終わるまで
ねえ 抱きしめて!
涙に濡れた僕を。
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今日の僕は一度消滅し
明日またここに再生される
昨日と違う部分はまるで無い
昨日とまったく同じ僕が再生される
そうして死ぬまで
消滅と再生を繰り返す
時間の概念の中で
いつか自分に訪れる
死を認識しながら
日々暮らす
なんだか不思議な気持ちだ
死ぬことをわかっていながら生きることを楽しもうとしたり
時には死ぬのがこわいはずなのに生きることを放棄しようとしたりする
まるで少しずつ再生と消滅を繰り返すうち僕が僕じゃなくなるように。