詩人:どるとる | [投票][編集] |
背の高いビル群と
極端に緑の少ない
排気ガスに包まれた
僕の住む街 ザ・都会
車が僕の真横を通り過ぎるだけで肺がむしばまれてるような気がするよ
灰色ばかりがやたら目につく街
カラフルなのは
人の心の中だけ
九官鳥みたいにうるさい上司に
愛想の無い後輩に
神経質な先輩に
給料の少ない
最悪な環境の中
今日も憂鬱な気分で
雑踏にのみこまれていく 帰りの電車の中で眠りこける日々
窓の外はもう真っ暗で
改札を出たときには街灯のあかりだけが闇を照らす世界
入り口も出口もない
ただ途方もなく
長ったらしい人生に
嫌気がさして
それでも
生きてる不思議
きっと多分
それは永遠の迷い
きっと多分
それは永遠の課題
都会の憂鬱の中にもある密やかな楽しみ
奥まったところにある隠れ家みたいな店
きっと あるから
まだまだ捨てたもんじゃないね ザ・都会。
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とあるなんでもないいつもの夜なのに
僕はいつになく悲しくなって涙をいっぱい流した
何がこんなに悲しいというのかな
何が僕をここまで追いつめたのかな
そして何が僕をこんなに泣かせるのだろう
どうせ僕の人生なんてまるで失敗ばかりで
駄目な人生なんだろう
悪いのはだいたい僕だってわかってるけれど
心とからだがかち合わないのさ
だからいつも叱られて最悪な結果招く
わかってるよ、わかってないよそんな会話の中で思う
誰よりも
わかってるからこそ辛いんじゃないか
そんな気持ちわかってくれる人がいたらもう少し違うんじゃないかな
でも僕は孤独だ
それも痛いくらい
わかってる事
僕の目の前に広がってるこの終わりのない宇宙
酸素なんて感じないから 生きている実感さえ薄くて
時々自分の存在を疑ってしまいたくなるんだ
そうやって何度
繰り返すんだろう
昨日の涙
今日の笑顔
そしてはるか昔の栄光
昔のことばかり言ってみても大切なのは何より今じゃないか
でも憧れていた未来はあまりに残酷な世界だった
だから僕は半分死んでるっていっても間違いじゃないくらいに魂はもう空の上さ
抜け殻の日々
モノクロの景色
解き放たれた土日
それも幻
そしていつか
光も影も朝も夜も
時間の概念さえ
無い世界へ
旅立ってお終い
「とある夜の出来事」
言ってしまえばたやすく紐解けば複雑で
まだ僕をしめつける
心を縛り付ける
見えない鎖が
明日を曇らせるんだ
ため息の帰り道
少し寒い夕暮れ
家に帰っても仕事してても
ひとりぼっちで
ふいに簡単に思う
死にたいな…
浮かび上がった
死のイメージ
楽の中にある苦
それを思うと
死にとどまる
だからだから今日も僕は無駄ながら生きてる
払拭できないイメージ
また何度も思う
死にたいよ…
でも生きたいよ
僕はどこへ流れ着くのかわからない難破船の中で見えない不安に震える。
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一度迷い込んだら
なかなか出てこられない
悩めば悩むほど
思考の迷路に
迷い込んでいく
出口は無いようだ
でも、道はいくらでもある
だからどれか好きな道を選んで僕は突き進む 当たり外れも多い 道の先に何かを期待して
現実遭難者さ
言ってしまえば
みんな
悩みのない人や
迷わない人なんて
いないこの世界に生きる人はみんな
出口のない迷路をさまよう遭難者さ
そしてやがて精も、根も疲れ果ててしゃがみ込んだら
そこがその人のお終いの場所
さあ それぞれの果てなき物語はつづく
思考の迷路の中をさまよいつづける人生。
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僕はきっと多分
何度でも繰り返す
同じ過ち 同じ罪
だからずっと多分
いつまでも懲りない
墜ちるとこまで墜ちたら人間 人間じゃなくなっちゃう
僕はなんだ?
獣か?
わからない
自分が
わからない。
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真っ白な景色の中に描く冬の物語
風が冷たくなると
僕らの距離も近くなる
さあ出掛けよう
二人が二人らしくいられる場所へ
マフラーはなんの変哲もない愛を繋いでくれるためのもの
黄色い手袋をした君と
茶色の手袋をした僕らが手をつなげば
ただそれだけで楽しい物語のはじまり
拝啓、こちらはとても寒くて
凍えてしまいそうだ
そちらはいかがですか? なんてふざけて二人は笑いあう
そんな僕らの微笑ましい日々はつづく
真っ白な景色の中で描く恋の物語
粉雪舞う白い季節
二人で居られる
そんな安らぎだけが心を暖められる
今、僕はすごく幸せだ
だっていちばん好きな人が誰より近くに居るから
いちばん寒い季節に二人で居られるから
そして二人の距離は
寒くなればなるほどに近づいて
やがてはひとつになる
寄り添う夜
星さえ冬眠したくなる寒い夜
僕らは暖炉の前で
あまい口づけ交わす
この街はいつものとおり 変わらない優しさであふれ
そして隣には
素敵な君が居る
この上ない幸せの形
寒ささえ 忘れられる。
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ねえ ここまで歩いてきた僕の努力を
その頑張りをひとり讃えて
日々刻まれる時間
やがて終わる時間
僕はその日まで
歩き続ける
悲しい事も
嬉しい事も
全部まとめて
人生と呼ぶのなら
この涙も無意味なんかじゃないんだよね?
僕がこの世界に生まれて やがて死ぬまで
この世界に 残す見えないあしあとが消えないように祈るだけ
僕なんかとてもちっぽけで吹けば消えてしまいそうな小さな灯りのように儚すぎて脆すぎて 悲しいけど
今までの努力は
今までの頑張りは
たとえちっちゃくても無意味なんかじゃないよね?
周りはいろいろ言うけど結局は僕の人生だ
泣こうが喚こうが
状況は変わらない
だから泣くより笑え
より多くのあしあとを残すため 人より倍歩いて
無意味の中に光る
意味のある生きる喜び 抱きしめよう
白い季節が世界を
白く染めるまえに
無意味なだけなんて言わせないよ
僕は俄然立ち向かう
さあ 闘いの幕開け。
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憧れは憧れのまま
手のひらに乗せて
一息のもとに吹き飛ばそう
誰も知らない場所へ
叶わない夢は
憧れは憧れたまま
目をつむって
一息のもとに吹き飛ばそう
真っ暗な地の底へ
憧れを憧れのまま
永久に叶わない
夢ならば。
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迷惑ばかりかけてばかりで
お世辞にもいい息子ではない僕だけど
聞いてほしいことがあります
それはきっとどこにでもある単純な気持ち
だけれどその中に込める見えない思いはとても大きいんだ
こんなことを言ったところで僕に注がれた愛やあたたかな優しさが返せるとは思わないけど
伝えたい 届けたい
素直な気持ちを心から
ありがとう
たとえば僕の中に積み重なってる感謝が
百あるとして
その数だけありがとうがあって
感謝することより
謝らなければいけないごめんなさいがあるよ
でも今はあなたはいない
どうしていなくなってから気づくのかな
あなたにもっと優しくすればよかったなとか
あなたにもっと楽をさせてあげればよかったなとか
今から考えると素直になれずに意地を張っていた自分が愚かだったね
胸が痛むよ
下界より天国へ
僕は思いを募らせる
お母さん…
お父さん…
ありがとう
そして
ごめんなさい
今があるのは
やっぱりあなたたちのおかげだよね
愚かな息子を持ったあなたたちなのに
なんの不満も言わないで優しかった
あなたたちの愛が今思えば 恋しいな
僕は強く生きていきます
ひとりの大人として
ひとりの男として
あなたたちが僕に教えてくれた生き方も大切にしながら
今は亡き父母への切なる思いを抱きしめている。
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愛想笑いで切り抜けた危うい1日でさえも笑って見過ごす
いつまでつづくかな
その余裕とあふれる自信
笑ってられるのは今のうちですか?
何度転んでも
何度痛い目見ても
懲りそうにない
僕のこと
おかしな目で見ないでね これでも頑張ってるのです
胸にしまい込んだ
素直な思いを
率直に伝えたい
本音をさらけ出して
叫びたい 叫びたい
まだまだやれそうさ
ああネバギバだ
諦めないぜ
断崖絶壁からの眺め
足元に迫る危機
そんなもの幻だ
夢を追い続けて
途中で諦めたら
夢を掴みたい自分に嘘をつくことになる
それはマズいぞ
ガンガンやれそうさ
オーネバギバだ
走り出すんだ
愛想笑いで切り抜けた危うい1日と
お世辞をばらまいたあとの疲労感
そればかりは慣れたもんじゃないね
だけれどネバギバ!
明日もそんな具合でやっていこうね。