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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2024] 最終楽章
詩人:どるとる [投票][編集]

僕等はそれぞれの夢を抱いて
僕等はそれぞれに明日を夢見て

愛と未来
見比べてみて
君は未来を選んだね

君と僕が見ていた世界は僕だけにはバカみたいに輝いて見えていた それだけだ

だから

君を愛してるんだよ
そんな言葉も伝えられないまま
ピアノの鍵盤の上に指を置くまえに終わる発表会

さよなら、さよなら
もう会えないんだね

ぼくは

抑えきれない涙が
指の間からこぼれ
心までも濡らした
誰も居なくなった広いホールで悲しくピアノが鳴るよ

最終楽章に見送られて
ぼくらの時間はこうして終わる

ピアノの蓋を
静かに閉めて
ぼくさえ居なくなった心の中のホールには残されたピアノと置き去りにされた君の写真が散らばってる

なぜなの?なぜなの?
ぼくが何をしたの?

ただ君のこと
好きだった
それだけなのに

もう弾くこともない
ピアノが小さな灯りに照らされて

置き去りにされた
思いと
僕がこぼした
涙のあとが残ってるだけだよ。

2010/11/07 (Sun)

[2025] バイバイ
詩人:どるとる [投票][編集]


ブロッケンの亡霊が僕に手を振るよ
昨日の僕が今日の僕に手を振るよ

さよなら バイバイ
もう会えないね
君のその笑顔も
さよなら バイバイ
いつか会いたいね
変わらない笑顔で

さよなら バイバイ。

2010/11/07 (Sun)

[2026] RPG
詩人:どるとる [投票][編集]


これは始まりがあってさ
ちゃんと終わりもあってさ
順序よく事がはこぶ
実に美しい物語
僕らはその中の登場人物
それぞれに設定がある
だから僕にもある

僕はとても不器用でめっぽう泣き虫みたいさ

主人公には向かないみたいだね
わき役でもそれなりに活躍するならいいけど僕は活躍さえしなさそうだね

リアルRPGストーリー
すぐさま
リセットボタンを探すけどどこにも無いよ
このまま続けるしかなさそうだね

僕はスタートボタンを押して歩き出す

街から街へ
海を渡って
そんなんじゃ無いけど小さな冒険だ

始まるよ
武器も防具も必要ない簡素的なRPG

世界が君を求めてる

そんな妄想携えて
飛び出そう見えない翼ではるかな世界へ

君が勇者だ
僕が勇者だ

さあ スタートボタン押したその時から
旅は始まってるよ

ネトゲ廃人
押しのけて
僕は現実に生きる勇者

気張れ、奮い立て
僕が僕の人生では主人公さ。

2010/11/07 (Sun)

[2027] 夢幻
詩人:どるとる [投票][編集]


僕らは結局は幻なんだ
いつか跡形もなく
消えてしまう幻なんだ

ため息を吐き出しても
文句をこぼしても
誰かを憎んでみても
はじまらないね

だけれど僕を奮い立たせるのは
この異常なまでの諦めの悪さと意地の悪さ

さあ 人生という大海原に船出した時から
僕はもう戻れない
旅に出たんだね

さあ 幻と戯れよう
美しい幻と遊ぼう

夢から覚めた僕は
寝汗をかいて
夢幻の空へと
イメージを
膨らませるんだ

そして黄金の夜明けがやがて見える。

2010/11/07 (Sun)

[2028] さよなら
詩人:どるとる [投票][編集]


燃えるような赤い夕日が僕の瞳に映っているよ

小さな鳥の影
空を飛んでいく

電信柱の影が
長くのびて
チャイムの音が
きこえてくる

五時にもなれば
もう真っ暗だね

夕刻の空に
浮かぶ雲と
せまる夕闇
僕は何を思い
君は何を思うの?

今日が終わってゆく
「蛍の光」に見送られて
もう二度と来ない
今日は終わってゆく
空の彼方で大きな夕日が今、沈む

さよなら
誰かが流した涙と
つぶやく声
それじゃまた明日ね…

分かれ道と
手を振る二人

もう少し
この景色
見ていたいな

夕刻に流す涙はなぜかあたたかくって
心が優しくなる
誰かに優しくしたくなる

たとえば君に
たとえば自分に
たとえばみんなに

さあ ドアを開けて
ただいまって言うからおかえりって聞かせてよ

それではじめて僕の今日は本当に終わるのだから

さあ もう一度言うよ
さよなら バイバイ…
また明日会おうね

街はもう夜の腹の中
星の光だけが輝く。

2010/11/07 (Sun)

[2029] 優しくしたいのだ
詩人:どるとる [投票][編集]


理由は特にないけど
ワケを聞かれても答えようがないけど

とにかく大好きだから
とにかく一緒にいたいから
僕は君にこの世界でいちばん優しくしたいのだ

もっとくっつこうよ
もっと手を繋ごうよ
もっと話そうよ
もっと笑いあおうよ
もっと本音言い合おう、心の中の閉じたカーテン開け放して

切ない夜だ
今日はねとてつもなく長く感じる夜だ
眠れやしないぜ

ずっと言えなかったよ
ずっと言いたかったよ
ずっと隠していたよ
ずっとふるえてたよ
ずっとこの時を待ってた、僕は

もっと泣いたって
もっと笑ったって
もっと怒ったって
もっとはしゃいだって
いいんだよ
嬉しいくらいさ
迷惑かけてよ
困らせてよ

君はいつも優しいから
僕にも優しくさせてよ
世界中でいちばん輝いてる君に今すぐ優しくしたいのだ

もっと近づこうよ
もっとふざけあおう
もっと暴れようよ
もっと心ひらこうよ
少しずつでいいから
二人が心から笑いあえるようにするのが僕の役目さ

僕は君といつまでも一緒にいるから
安心しておやすみ
僕の頼りない背中で
永遠の夢を見てほしい

やがて僕は君に
君にこの思いを
抱いたことのすべてを話す日が来たなら
その時はわざと恥ずかしいとか言いながらはぐらかすのだろう

永遠じゃない時間だから君といられる時を大事にしたいんだ
特別なことなんか何もできないけど
できる限りの努力で
君を幸せにしたい
だから、希望とロマンを束ねた見えない花束を君に贈るよ

もっと泣いたって
もっと笑ったって
もっと怒ったって
もっとはしゃいだって
いいんだよ
嬉しいくらいさ
迷惑かけてよ
困らせてよ

君はいつも優しいから
僕にも優しくさせてよ
世界中でいちばん輝いてる君に今すぐ優しくしたいのだ

とにかく大好きだから
とにかく一緒にいたいから
僕は君にこの世界でいちばん優しくしたいのだ。

2010/11/07 (Sun)

[2030] しるし
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見えないレールの上を見えない電車が通る
僕はその電車に乗って日々を旅するんです

時には悲しいことも
時には嬉しいことも
そりゃあるでしょう
だから人は笑うんです
だから人は泣くのです

人生とは一冊の本の中の物語
でも決まりなんかない
筋書きのないストーリー

窓を開けて
夜風に吹かれて
黄昏てる時間だけは僕はこの世界の中の主人公になれる

さあ 夜明けまで
向かうために
そう 生まれたのは
死ぬためじゃない
ああ 生まれたのは
笑うためなんだ
嬉しすぎることに
泣くためなんだ

勘違いしちゃいけないよ
君は不幸なんかじゃないだろう?

歩き出す勇気を持てばどうにだってなれるだろう

そしてまた見えないレールの上を走る見えない電車の中のいちばん最後尾の席で僕は落ちる夕日を見てる
涙流しながら

見た目より
ロマンチストで
見た目より
かっこうつけたいんだ
わかるだろう?
わかんないか

生まれもってのこの姿で間違いながらしかられながら
それでも自分自身の思うたったひとつの答を信念のように抱きしめたい

生意気なんて
思わないでおくれ
これが僕の生きる証
消えないしるし。

2010/11/07 (Sun)

[2031] 廃屋の夢
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廃屋の中にある夢に溺れているよ
散らかったままの部屋の中にある安らぎに僕は酔ってるんだ
おかしいかい?
でも本気なんだよ

麻薬を飲んだみたいに 頭がとろけて
時々自分がわからなくなる

責任や抱えてる悩み
迷ってばかりの日々に嫌気がさしても
やめられない
抜け出せないちょっとした生き地獄

廃屋の夢に見た光
それは希望ともいうべき僕の求めてた居場所

僕の住むこの世界にはどこへ逃げても居場所なんかありゃしないのさ
夢の中なら
ほらあるんだ
僕のいていい場所が

そしてまた独りきり
空を見上げては
ため息をついて
口ずさむ救いの唄

神様聞こえてるかい?
僕は光ってますか?
僕は死んでませんか?

綺麗すぎる
この世界じゃ
生きづらいな
中途半端な
悪じゃ仕方ない。

2010/11/07 (Sun)

[2032] ドリームランナー夢を見る
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僕らは夢見る生き物
愚かしいほどのドリーマーなのさ

着飾ったつもりでも
心は裸だから
いつでもボロが出れば涙抑えきれず
逃げてしまうよ
弱さがそうさせるから

でも走りつづける
人の姿は素晴らしい
ありきたりでもいいじゃないか
ドリームランナー
次の世代を担うのは君たちだよ
まかせたよ
託したよ

未来に繋いでゆけ
この歴史の上に
伝説をつくるんだ

僕はずっと見守ってる
夢見ることが馬鹿らしく思うなら
夢なんか見なければいい
でも夢を見ないと生きられない

だから走りつづけるんだよ
不条理と理不尽のあふれた道を

自分なりの正しさを
信じて 時に疑って
走るよ ドリームランナー夢を見る

尽き果てぬ夢を日々追いかけて。

2010/11/07 (Sun)

[2033] 狂想曲
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狂ったように
奏でるピアノ
指がダンスしているように鍵盤のうえを踊る

僕の日々はまるで何かの狂想曲
でたらめな採寸で切り取った適当なサイズにおさまった未来

続くよ続く
始まるよ始まる
笑うよ笑う
泣くよ泣く

世界がまわるように
僕もまたまわるんだ

狂ったように
道化師といっしょに
レコードのうえを
何かと闘いながら
何かと向き合いながら
僕は奏でるよ
荒々しくも
繊細な旋律
さあ耳をすましたまえ

何が聞こえますか?
僕の必死の歌声
無音のメロディにのせて 言葉を紡ぐ

名ばかりの狂想曲第一番

黒と白できれいに色分けされた世界で唯一きこえる音色。

2010/11/07 (Sun)
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