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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2064] 優しい雨に濡れて
詩人:どるとる [投票][編集]


今、僕のほほを伝う
あたたかい雨
心へと流れて
やがて
気持ちを優しくする

僕を見つめる君と
君を見つめる僕が
向き合って
はじめて
生まれる愛

僕だけじゃだめだし
君だけじゃだめなんだ
ふたりがいて
はじめて
愛は生まれる

もっとそばにいたいよ
もっと近づきたいよ
もっと話したいよ
もっと一緒にいたいな

今 僕はこの世界で
いちばんあなたを愛していて
今 君はこの世界でいちばん誰を愛しているの?

そっと 教えてよ
答えがどうであれ何ひとつ僕は口をはさまないから

ああ、君のほほを伝う
さよならの雨
会うはずも会えるはずもないふたりが出会ってしまった
運命の悪戯を呪う

僕に手を振る君と
君に手を振る僕が
そこにいて
はじめて
死んでく愛

僕だけじゃだめだし
君だけじゃだめなんだ
ふたりがいて
はじめて
愛は死ぬんだ

ふたりがはぐくんできた愛はやっぱり僕らの手で息の根を止めるしかない

ずっとそばにいたかった
ずっと近くにいたかった
ずっと話してたかった
ずっと一緒に…いたかった

今 僕はこの世界でいちばん愛してる人にさよならを言う
今 君はこの世界でいちばん愛してる人にさよならしたら

ねえ これから誰を愛すの? これからどんなふうに生きるの?

僕が知ることのない
物語の中へ君は消えていくんだね
僕が読めない物語の中で君は新しい幸せをつかむんだね

優しい雨に濡れて
ふたりは昨日より
ずっと優しくなった
優しくなったんだ

優しい雨に濡れて
ふたりは誰よりも
誰よりも愛する人を
愛せるようになった

幸せになってね…
僕はこの唄を君に最後に送ろう

歌いきった時が
「本当のさよなら」さ

さよなら…

2010/11/14 (Sun)

[2065] ロスタイムラン
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忘れられない思い出と
忘れたいような記憶が
風にはためく日記帳の中で踊るように仲良く喧嘩する

早く 急がなくちゃ
遅れたぶんを取り返さなくちゃ

ロスタイムラン!

この夜を走り抜けて
笑う君に会いに行くのさ

大事な思い出
どうでもいい記憶
すべて抱きしめて
明日へ行こうか

ロスタイムラン!

今はまだわからない未来もまばゆく輝くよ イメージひとつでなんにでもなれる

翼を生やした未来が
僕をさらなる未来へと運んでくれる
過去は過去
今は今
割り振って生きていけたら素晴らしい

ロスタイムラン!

遅れた時間を取り返さなくちゃ
今すぐ君に会いに行かなくちゃ
忘れたくない思い出も
忘れたいような記憶も全部必要なんだ

光と影に導かれて
ドアを開けたその先に待つ未完の結末

さあ 遅れたぶんを取り返そうぜ
この長い長い長い夜を走り抜けて

見えないゴールテープを切ろう

ロスタイムラン!
素敵な合い言葉さ
走り出す合図さ!

2010/11/14 (Sun)

[2066] 逃避行
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疾走の夜明け
さあ旅立とう
リアルから抜け出して

見えない明日におびえて何もできずにいた
それももう過去のこと 今は君がいる
君には僕がいる

逃避行だ
今すぐに
電車に飛び乗って
METROを彷徨う

逃避行だ
ジグザグ路線図の端から端までまたその端から端まで
僕らは逃げるんだ

ふたりが一緒にいられる場所まで

今、夜が明けるよ
ここは何処かな?
そんな事より
これからのこと
考えよう

逃避行だ
勢いまかせの
逃避行だ
気ままな旅さ

不安がらないで
なんて無理だね
でもこれだけは確かだよ
君には僕がいて
そして
僕には君がいる

絶対の自信の源を連れて歩くよ

逃避行だ
世界の裏側までも
逃避行だ
愛の限り。

2010/11/14 (Sun)

[2067] 
詩人:どるとる [投票][編集]


僕らの大切な時間はやがて泡と消えるから
今この瞬間のひとつひとつを大切にしよう

夜はそうして過ぎた
朝もこうして過ぎた

そして大人になった僕たちはうまく大人になじめずに

結局あのころのまま
子供みたいに僕らの時間の中で戯れていたよ

僕らの大切な時間はもう戻らないから
僕らの大切な時間より素敵なこれからの時間を築こう

酒も飲めるようになった歳になったから
今夜は飲み明かそう
話をしながら

懐かしい僕らの時間の中で時計は止まったままずっとあの夜のまま僕らを閉じ込める

僕らの青春は
化石のように
時代がかって
ほら輝いてる
琥珀みたいに
綺麗だ
琥珀みたいで
綺麗だ

僕らの時間はそうしていくつかの妄想と大幅な記憶削減で
これからも都合もよろしく続いてゆくよ

僕らの時間は誰がなんていおうといくつかの妄想と大幅な経費削減で安いビールとつまみで夜を明かすよ

僕らの時間は
今夜も始まっては
終わる

僕らの時間は
この街のどこでも

僕らの時間は
今夜も賑わっては
静まる

それが僕らの青春の宴。

2010/11/14 (Sun)

[2068] 光と影
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くだらない方程式で
満たされた世界には
本当の愛なんて
これっぽっちもありゃしないんだ

真っ白な紙の上に様々な人の手で書き足されて
出来上がった世界がこんなに汚れてしまったのは誰のせい?
見えない汚れに今日も誰かが泣いてる
誰かが傷ついてる

光の中でうごめく
蛆虫のような影が
僕らの世界に巣くう

蜘蛛の巣のような
蜂の巣のような
穴ぼこだらけの世界
そこに巣くうのは
法律の手の届かない
悪意に満ちた影の世界

さあ 笑えますか?
あなたは満足ですか?
こんな世界でも満足ですか?

なわけないでしょう?

光の中にうごめく
蛆虫のような影が
僕らの世界を汚す

汚いトイレのような
フリーターの部屋のような片付かない現状に悪臭さえ漂って
正義も悪もない
子供のような大人と
大人のような子供が
そこら中 散らばる

さあ 泣きなさい
さあ 本音 言いなさい
嘘なんかしまいなさい

叫べ 叫べ 歌え!

汚い世界に
汚いといって
何が悪い?

くだらない方程式で
埋め尽くされた世界には崩壊の一途をたどるのがお似合いさ
早く ぶっ壊れちまえ
こんな世界 いらねえさ

光と影の 影と光の
戦争は続く
無駄に血は流れて
誰かの涙が流れて
そして荒む世界

平和や愛がいつから
金より下になった?
優しさやぬくもりよりいつから欲のほうが大事になった?

目覚めるんだ!
狂った世界にアラームを響かせろ!

光は絶滅寸前さ
まともな人間は絶滅寸前さ

僕の隣のモンスター
君の隣のモンスター

それは人間じゃない
それは人間じゃない

社会が生んだ化け物さ。

2010/11/14 (Sun)

[2069] 世界征服
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一晩だけでもいいから
世界をまるごと俺にくれ

世界征服の夢を果たしたいんだ
一度きり 君の夢を叶えたいんだ

正直じゃまなんだ

社会貢献より社会損害だ
人権保守より人権無視だ

上等なんだ

壊れた世界に用はない!

きれいさっぱり
消えてくれ!

2010/11/14 (Sun)

[2070] モザイクの海
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モザイクの海の中を泳ぐ魚になって
君のインブにダイブ

スペースの闇の中を漂流する星になって
君のゼンブをガブリ

僕は恥ずべき
この唄の中に
途方もない
愛を込めるのさ

モザイクの海の中を泳ぐ魚になって
やがてたどり着く岸で君に出会い

スペースの闇の中をただよう星も
やがて落ち着ける星を探して

僕もやっと眠りに着ける

モザイクの海の中で
泳ぐ魚と
スペースの闇の中をただよう星に
手を引かれて

戯れる、戯れる

幾何学模様の君の「ナニ」に哲学は無用さ

素直に受け止めて
純粋に受け入れて
卑しいことは無しで
愛のためだけに
ふたりは今夜ひとつの命を創り出す。

2010/11/14 (Sun)

[2071] 僕がサンタになりましょう
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街中がクリスマス一色で どこもかしこもまぶしいくらいのクリスマスカラーだよ
通りを歩けば
恋人たちが嫌みなくらいにいちゃついてたむろしているのさ

きっと僕らの足跡は白いあの道には残らないなんて気がした

約束は果たすためにあるのに
果たせない約束なんて約束じゃないよね
だから僕は今夜
君に会いに行く

路線図をたどって
プレゼント安物だけど抱えて
君の待つ駅のホームへ向かうんです

お待たせ
待った?
さあ行こうか

やっぱりやっぱりやっぱりやっぱり
クリスマスはひとりじゃさみしいから
せめてせめてせめてせめてせめて
恋人とふたりで過ごしたいのさ

だからだからだからだからだから
僕がかわりにサンタになりましょう
そして君にプレゼント届けたい

笑う君の君の君の君の喜ぶ顔が見たいから
僕が僕が僕が僕が僕がサンタになって
君に幸せを届けるよ

キスは甘いチョコの味
夢幻のごとく
ベッドはふかふか
夜空には満天の星空

雪が降る
窓の外は
寒いから
部屋の中で夜通しおしゃべり

そんなクリスマスよ
僕は待ってるよ
カレンダーを睨みつけて。

2010/11/15 (Mon)

[2072] 時間よ戻れ
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君の笑顔がまだ
この胸に残ってる
くだらない夢のために自分からさよならしたくせに今さら悔やんでいる

勝手な自分だね
だけどわかってくれるかい?
君ほど僕を愛してくれた人はいなかった

もしも時間を戻せるなら君とはじめて出会ったあの日に戻りたい
そしてまた君との楽しい日々を過ごしたい
そんな願いさえ無理なのかな?

でも願ってしまうよ

時間よ戻れ

今、君は誰に
笑いかけているの?

寒くなればなるほど
君のぬくもりが恋しくなる冬。

2010/11/15 (Mon)

[2073] 夜の戯れ言
詩人:どるとる [投票][編集]


僕の言い訳をひとつ聞いてくれ
片付かない現状に
片付かない部屋

夜の戯れ言こぼして
月をかるく睨んで
少し酒をあおって

どうにもいかないことに苛立って
何もかも人のせいにしてしまえば簡単だね

夜の戯れ言こぼして
鏡にうつる自分睨んでかるく瞬きして

今 夢の中に行くよ
沈むように
溺れるように
僕は夢の中に行くよ

夜の戯れ言気がすむまでこぼしたら

夜の戯れ言出てこなくなるまで眠くなったら

想像の中のような
きらめく世界へ泳ぎ出す

宇宙の彼方へ
銀河の最果てへ
世界の裏側へ
地底の奥底へ

僕は旅立つ。

2010/11/15 (Mon)
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