詩人:どるとる | [投票][編集] |
静かに目を閉じて
夜の音色に耳をかたむければ
いつもは気づかない美しいメロディが聞こえるから
不思議なものだね
夜の片隅で 今日も誰かが背中を丸め泣いているって
わかっていても
救うことなんてできない
名前も知らない誰かに
会ったこともない誰かに
思いを募らせる
すべての人に今夜
幸福を願う
世界中の清い祈りがどうか天に届きますように
世界中の澄んだ祈りがどうか叶いますように
僕は願うよ
流れ星の行き先さえたずねないまま
消えていく1日に
そっと手を振る
カーテンを閉めるように何かに一区切りつけたら
夢のドアを開ける
さあ 僕の意識が途切れたら
そこは誰が起きてようがなにもない闇の中
夜の腹ごしらえだ
人口の光以外
すべて食べ尽くすよ
朝が来るまで
数回の寝返りと
寝言を繰り返すだけ
それだけなんだよ
ひんやりとした
寒い夜の街に
ささやかだけれど
優しい夜想曲を
あたたかい夜想曲を
僕は歌いかけるよ
誰かの叶わない夢のために
誰かの届かない願いのために
僕は夢の中で
休まず歌い上げるからどうか泣かないで。
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誰かを幸せにできるような
そんな歌が好きなんだ
落ち込んでる誰かをそっと慰めるような
そんな歌を歌いたいんだ
泣いている誰かの背中を優しく撫でてあげるような
見えない手のひら
描くような
そんな歌
歌いたい
口ずさむだけで元気になれるような
そんな魔法みたいな歌を歌いたい
今、僕の心の中にぽっと浮かんだ言葉が
もしも詩になって
君を元気づけられたならそれは 素敵なことだよ
歌詞なんてまるで思いつかないけど
ラララ ルルル
鼻歌でさえ素敵な詩になる
愛し合うふたりがいて
どこまでも果てしない青空がある
そんなありふれた景色の中に咲くメロディ
今、僕は君の手を握る
魔法の詩 口ずさみながら
痛いの痛いのとんでけと君に魔法をかけるよ
ほらねいつの間にか
悲しみなんか蚊帳の外
晴れ渡る空と
君の笑顔があるだけだろう。
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明日はどうやら
雨らしいね
朝から憂うつだね
濡れたアスファルトの上を
何台もの車が通り
タイヤの跡が残る
小さな勇気と
少しだけの期待
大半を占めてる
不安をカバンに詰めて
出かける朝
足取りは重たいけど
ラララ 心の天気はいつも晴れているんだといっそ思い込んで
今おかれてる状況以上暗くならないようにせめて心持ちを明るく持ってさ
歩いていけたなら素晴らしい
だから笑える隙を見つけては笑おう
黄昏時、帰り道
蹴り飛ばした
空き缶
鈍い音立てて
へこんだ
さあ 心持ちしっかり持ったら
進んでいこう
夜明けを目指して
飛ぶ鳥のように
翼を大きく広げて
想像めぐらして
太陽のようなまばゆく輝く詩を歌え!
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窓を濡らす小雨以外はなんの変哲もないいつもの夜だ
僕がいて君がいてあたたかい食事もある
だけどいつもとちょっと違うのは
君のおおざっぱなとこが垣間見える
大きな大きな味噌汁の具は消化できても繰り返す悲しみまでは消化できない
分かち合って
譲り合って
慰め合っても
まだまだ悲しいな
朝でも夜でも
それがケンカした時でも
僕はきっと気づかないだけで君に思われてる
そして振り返ると自分の愚かさだけが見えてくる
小雨もやんで
星が出て晴れた夜空
それでも、寒いから
寄り添うふたり
いつもはこんなこと言わないけど
今夜はなぜか
強がりたい気分なんだ
「酒でも付き合えよ」
本当はわかってる
君の大変さ
君の涙
君の言いたいこと
でもわかってるからこそ弱いくせに意地を張る僕だから
いつも君を傷つけてる
君の優しい言葉が
酔った僕の耳に
聞こえたら
涙は抑えきれない
素直に流れるんだ
僕は馬鹿だけどさ
いい加減大人だから
少しは理解してるよ
自分の愚かさも
自分の悪いとこも
だからこそ
だからこそ
何度も確かめるんだ
君の愛のほどを
ああ 考えてみると意外と何もないもんだなあ
今、僕の中には願いなんてものは無い
そして、ただひとつあるとすればこのまま変わらずに君が居てくれること
考えてみると僕の毎日はそれなりに恵まれてて
意外と幸せなものだ
僕が反論する前に
言い訳吐き出す前に
キスをしておくれ
そして黙らせておくれ
僕は君の愛の前だと
何も言えなくなるから
これからもずっと
こんな僕だけどもよろしく ベイベー。
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幻のようにふらりと消えてく1日を遠くからじろりと眺めて
腹話術みたいに口を動かさないでさよならと僕は言うんだ
とにかく忙しい1日だったんだ
何をしたのか覚えてないくらいなのさ
街中のため息集めたら
気球も飛ばせちゃうかもなんてくだらないイメージで頭の中ごちゃごちゃ
散らかりっぱなしの部屋に籠もる日々
たまにはカーテン
すーっと開いて
どこかに遊びに行きたい
愛想笑い浮かべた
道化師さんが
僕に手を振って
にこやかに笑う
そして僕は当たり前に笑い返す
そんな毎日に嫌気がさしても
馴れ合いの日常は終わらない
さあ 今日も腹話術の人形みたいにされるがままに「です、ます」だけで会話をする
コミュニケーションという名のつまらない時間が今日も僕を疲れさせるよ
やっと家に帰っても
もはや安らぎは無い
だから、モナリザよりも微笑んで
壊れた人形のように
いつまでも繰り返す
世辞とお利口な態度
暴れ出したい猿の感情隠して
どこまでも大人しい人間のふり貫き通すなら 感情なんていらないでしょう
だからたまには
タガを外して
お猿さんに逆戻り
木から木へと
飛び移るように
日常の中にある
楽しいこと
ドキドキすること
見つけに行こう
腹話術の人形だった僕が目を覚ましたら
腹話術師の手から逃げ出して 自由気ままに動き出すんだ
道化師でも無ければ
腹話術の人形でもない僕なんだ
だから見えない糸を断ち切って
僕は飛び出す
広い世界へ
さあ 街明かり
つき始めたら
僕らは寄り道せずまっすぐ家に帰る
そして
また道化師に戻るまで
そして
また人形に戻るまで
夢の中でおやすみ
明日はいい日になるかな
願いは星の数だけ
輝くのです
冬の夜空に
サンタクロースの影
さながら幻のような不思議なぬくもり。
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憧れのあの人は
星よりも遠くて
とても届かない
夢のような
そうでもないような
不思議な時間の中で
僕は何かにまた憧れて
深い夢に溺れる
耳に優しい
甘い声を
うまく聞き分けられたら幸せになれるだろう
この世界は広いから
きっと僕をわかってくれる人がいるはずと思ってたのに
世間に吹くすきま風は冷たすぎて
僕には合わないね
それでも憧れてしまう僕は一体なんなんだろう
今日も憧れに憧れて
遠い星を見つめてる。
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私の心のふるさとよ
どこへも行かないで
私の心のまなびやよ
まだ黒板消さないで
この胸にあふれてる
僅かばかりの思い出はやがて大人になったこの僕のささやかな支えになるでしょう
どれだけ歳を重ねてみても
どれだけ時を歩んできても
どれだけ傷を負ってしまっても
きっとわからないものはわからないままで
いつまでも僕は僕だから
それこそきりがない
だから大人に満たない1、5ミリの位置で成長が止まったような
大人でも子供でもない僕が今日も誰かを不器用に愛し
一生懸命働くよ
中途半端でも完璧さ
今日もあなたに優しくできるから
今日も自分に優しくできるから
悲しい事なんてすぐに忘れられるから
2ミリに満たない
1、5ミリの僕が浮かべる笑顔はさながら太陽のように輝くのです
あなたを照らすよに
自分を照らすよに。
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不安と期待を胸にして
歩き出す僕はひとりぼっちだった
空を見上げて
ふと気づけば
夜だった
家のかすかな明かりを目指して帰る
わずかに残った力を振り絞る
僕の声はそこまで
届いているかい?
たいしたことはいつもできやしないけど
愛してるよ
愛してるよ
何度も繰り返す言葉
君にはじめて出会った日を今でも僕は覚えている
君は覚えているかい?
あの日僕らは恥じらいを隠せずにしばらくは互いの目さえ見れずにうまく話せずにいたけど
今はいつでも話ができるよ
誰のためでもなく
今君のため
僕は生きてる
そんな言葉
言えたなら
きっと
君は笑ってくれる
素直に言えたなら
なかなか言えない愛の言葉
それでも言いたい愛の言葉
この胸にずしりと重くのしかかる不安と
見えない壁の前で立ち尽くす僕は
見えないその壁を乗り越えて君に会いに行く
終わらない夜をこえて こえて こえて
絶え間ない光に出会うまで
夜明けはおあずけさ
さあ 君に好きだと言おう
ためらわず迷わず
ああ 君に好きだと言おう
そうだ単純なんだ
秘めてる気持ちを
言葉にするだけだ。
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「いちばん暗いのは
夜明け前」なんて嘘さ
だって 僕には君が居る
いつも 笑ってるわけじゃないけど
泣いていたなら
笑ってくれるように
慰めてあげるよ
僕ができることはきっと数少ないけど
君のために
僕は君の力になりたい
君が好きだから
理由なんて思い返せば何もないな
何故だろう
理由もなく好きになって
理由もなく追いかけて
気づけば
君だけが僕の全てだったよ
流れ星に願った夜
数えればきりがなく
いつもいつもいつも
そばにいたかった
君の全てになりたい
何かひとつでも役にたつことしたい
僕が居る価値ってやつを見いだすような
何かを君の中に残したい
舞い降りる雪に
手を翳して
冬を感じる
その時
握ってくれる
君の愛を思う
それだけで
僕の世界は
まばゆく輝くよ
それだけで
青い世界は
幸せで満ちるよ
さあ もう少し
遠回りして
帰ろうか
寒くなったね
寄り添って
歩こうか
君の全てになれてるかなあ?
優しさだけが僕の武器さ
君が微笑めば
僕も微笑んで
君が助けてと言うまえに僕は助けてあげたい
それが多分愛ってものなんだろう
よくわからないけど
君が好きだ 心から。
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こうして、目を閉じるとなぜか思い出すでしょう
遠い子供のころの記憶を
風の中に立ちつくしてただ目を閉じるだけで
よみがえる記憶
それはまるで古傷のように生々しいもので 決して忘れられない
階段の一段一段を
ゆっくり時間をかけて
のぼるように
僕らは生きる
つまずいたり
途中で転んだりするのはおかしなことじゃないよ
笑っちゃいけないよ
流した涙も浮かべた笑顔も大切な思い出だから忘れちゃいけないんだ
ほら今日もなんだかんだいったけど
夕日が沈めば
全部 昔話さ
ほら笑う準備はいいかい?
風呂上がりみたいに遊び疲れ火照ったからだをふるわせながら
子供だった僕が
まるで
子供のように
ドアを開ける
やがて夜になった街
休みなのをいいことにいつまでも寝ないで起きていたから
少し眠いけど
僕は幸せだよ
何かが幸せだよ
今確かに思うことは
ここにいる僕は生きているということ
それだけで
世界は明るく見える
これからいくらだって
傷ついても
これからいくらだって
立ち上がって行ける
悲しみの隣には
いつも喜びがある
そして
雨が降り止めば
いつも虹が出て
そして
長い夜が終われば
まぶしい朝がやって来る
そして僕は歩き出す
始発とともに動き出す体内時計のタイマーをそっと止めて
そして僕は歩き出す。