詩人:どるとる | [投票][編集] |
他人の心が見えないのは幸せでもある
だけれど見えないことで争いは起こる
他人の心がもし見えたなら戦争はなくなり平和が訪れるのかな
その保証はどこにも無い
きっと他人の心が見えて争いはなくなるとしたら
かわりに人のプライベートがおかされ
落ち着ける場所さえなくなった世界は
孤独と恐怖と不安に包まれるね
だから他人の心が見えないように神様が遠い昔 僕らの瞳に細工したんだよ
僕らが見えるものは
限られたものだけだ
それは目の前にある景色だったり人だったりするんだ
それだけ見えていれば見えないものは見えないままで
幸せだと神様は思ったんだろうな
だけれどたまに考える
心がもしも見えたなら救われた命はどれだけあって死ななくていい人がどれだけいたかと考えてしまう
それでも見えないものがなければ人はきっと壊れてしまう
人には見えないものがあるから人は壊れずに見えるものだけ
見える範囲で
幸せ見つけるんだね
目には見えないもの
目で見えるもの
そのふたつの仕切りが外れたなら
神様はこの世界を滅ぼす悪魔だっただろう
だけれど神様は優しかったようだ
知恵を働かせて
神様は最善の策を練っただろう
そしてこの世界は
争いはやまないもののそれぞれがそれぞれに考える脳みそを与えて
それぞれがそれぞれに考える猶予を与えたんだ
それを破ろうものならきっと幸せなんて有り得ないんだろう
だからこそ
僕らは誰かを思い
誰かの心を
見えないながらも
さぐり合おうと
頭ひねり
分かち合おうと
距離を保ち
やがて手を繋ぐんだ
平和は人の心の奥に埋もれてるだけ
そろそろ考える年頃だろう
見えないものも
やがて
見えてくるさ
多分みんな
平和望んでる
見えるものの範囲で考えたら見えないものさえも見えてくる気がする
たとえば涙する
愛する君の心も
たとえばうつむく
愛しい我が子の心も。
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誰かを殺めることも
誰かを守ることも
考えてみれば紙一重
復讐は誰かのためでも誰かを殺す事だから
僕には誰かを殺したり傷つけたりする動機なんてないから
今のところ
潔白だけど
人には誰にもあるのです 悪魔の脳みそ
人は誰も人を殺められるのです その気になればなんでもできる
だけれど人はもともと正しさを中心に生きる生き物でためらう心を持ってるから
弱さがあるから
人を守れるんだ
だからこそ僕の悪魔の脳みそは眠りの中で天使の脳みそは誰かを助けたがる
悪魔のような人は
人じゃないさ
人を人と思わないような人は人には思われない
人じゃなく
化け物だ
覚悟があるなら
悪魔を宿すがいい
それを罪と思わなくなったら、その人は死んだね。
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今、僕は何をすればいいんだろう?
数えきれない星がまたたく夜に
ぽっかりと空いた
心の中の穴
すきま風が冷たい
ナスベキコトを
いつでもしたい
ナスベキコトを
いつもできたらいい
僕は余計なことばかり無意味に繰り返し
僕はバカな自分を愚かにさらけ出して
いつも失敗してる
ナスベキコトさえ
していればいいのに
いつも
白線をはみ出す心
心よりからだが
前に出る
不器用な不器用な僕だから失うものはきわめて多く得るもの数えりゃきわめて少ない。
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誰に嫌われたっていいさ
誰に避けられたっていいさ
痛くも痒くもないんだよ
自分が思ってるよりも僕はどうやら
寂しがりなようで
強がりなようで
自分が思ってたよりも僕はどうやら
そう見えるようで
そう感じるようで
僕が思っていた
自分ってものは
実像の影に隠れた
虚像だったんだね
きっと
人は人が思うより
誰かに愛されたくて
誰かを愛したくて
そしてきっと
人は人が思うより
誰かを守りたくて
誰かを抱きしめたくて
強がるのも
意地を張るのも
全ては誰かに愛されたいためのつまらない演技
本当は思うほど
僕は悪くなんかなく
僕は醜くなんかなく
きっときっと
本当は思うほど
僕は笑えてなくて
僕は嬉しくなくて
悲しくないわけが
ないんだよ
泣きたくないわけが
ないんだよ
人だったから
僕は人だから
悲しさを
隠せるけど
隠しきれないのも
また人だから
涙は自ずと流れるのさ
孤独を抱えた
少年の心に
宿る大きな闇が
ブラックホールのように出口のない世界を虐げた
光は闇に喰われ
一日中心は
夜のような気持ち
もはや人の痛みさえ
わからなくなったよ
もはや人の心さえ
なくしかけているよ
孤独の宇宙はひろがる
星さえ輝かない
真っ暗な空
喜びさえ入れない
空虚な日々
終わりを
待っている
思うより
悲しくて
思うより
繕えない
涙が僕の最後の光
孤独に押し込まれた僕の決死のSOSはまばゆい世界に届くかな?
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季節は川を流れゆく
笹舟のように
おだやかな時もあれば
激しい波に揺れる時もある
次の季節を待ってる
冬の寒さが少しずつ優しくなってゆく
僕らは生きてきた数より多くの思い出を知ってる
ゆらゆらと流れる
川のせせらぎに
あわせて リズムをとりゃ世界も踊る
ゆらゆらと夜も朝も
僕は右へ左へ
揺れて。
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いつでも僕には帰る場所がある
あたたかく迎えてくれる家族がいて
雨風しのげる素敵な素敵な家と部屋がある
帰る場所が人には必要だから
幸せを絵に描いたら多分こんな感じだろう
優しくて
あたたかい
帰る場所
今日も悲しくても
家に帰る
明日も嬉しくても
家に帰る
悲しいからとか
嬉しいからとか
関係なくて
ただ帰りたいから
帰るんだ
帰る場所はひとつだけ
僕を受け入れてくれる場所はひとつだけ
世界中でここだけさ
さあ今日も家に帰ろう
疲れ果てた夜も
遊び疲れた夜も
ドアを開ければ光あふれる
そこは僕の帰るべき場所
そしていつか大人になって巣立つべき場所へと変わる場所。
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詩のような詩じゃないような詩を書いて
詩のような詩じゃないような言葉綴る
僕は詩人のような詩人じゃないような人
歌い手のような歌い手じゃないような人
今日も詩人は唄う
唄のような詩を書いて
詩のような唄を書いて
心の中の原風景を書き留める
僕の詩はそんなふうにできてる
詩らしい詩が書けたときは僕の顔にスマイルひとつ咲くんだ。
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僕らはどれだけ離れようとも 離れられないくらい
心は重なってる
夜空に浮かぶ
同じ月を眺めても
同じ感想持つくらい
ふたりの心はシンクロしてる
微妙なずれ感じる
時もあるけど
それは違う人間だから仕方ないと笑う
恋しくて 愛しくて
ただ あなたが好きで
僕の胸はいっぱいなんだよ
夜寝るまえも
朝起きたときも
君を思ってる
恋しくて 愛しくて
あなたが好きなだけで
僕の日々は輝くんだよ
そんな気持ち
大切にしよう
いつまでも
いつまでも
抱きしめていよう
意外と難しい。
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それはそれはそれは青い空だった
それはそれはそれは静かな夜だった
この手を伸ばせば
すぐにでもつかめる夢などあるわけもないのに僕は何しているのだろう
立ち止まったままの僕の影がやがて腰を上げて動き出すまで
くだらないままごとはつづくよ
この場所で
気を抜きすぎて
手を抜きすぎて
こんな未来です
だけれどどこか
優しい気持ちになれる時間
雨降るように
涙滴るように
僕の心を優しい
青で染める景色よ
名前のないその景色は僕に届けられた
十二月の群青だより
宛名もなく
差出人もなく
それは昨日の僕から明日の僕への秘密の手紙
きっと素敵な気持ちにひたれるはずさ。
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雨の多い一週間さ
滅入るときもあれば
嬉しいときもある
雨は降る
僕の心に
雨に濡れる
誰しも 悲しみの犠牲者
地面を濡らす雨
湖底に沈んだ思い出
釣り上げれば
解るその大きさ
しとしと傘の上で踊る雨粒たち
振り向けば遠い思い出が僕に笑いかける
悲しみさえも
喜びさえも結局雨を呼ぶ雨雲のようなものならば
僕は
涙を流す理由なら事欠かない
雨の慕情。