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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2244] くだらない唄
詩人:どるとる [投票][編集]


いつからか心にぽっかりあいてしまった
見えない穴ぼこ
すきま風がいやに冷たいんだ

独りの夜は
言葉は死んで
役に立たない
悲しみにひれ伏して
絶え間なく
泣くしかないね

舞台裏では
もう今日の後片付け
神様は帳簿の整理に忙しい

だんだん朝に変わる
だんだん歳を重ねる
だんだん死に近くなる
だんだん涙もろくなる

大切なもの
そうじゃないもの
大切なこと
そうじゃないこと
その全ては
幻のようなもの
考えることさえくだらない

だけれど僕らは
悲しんでしまう
怪しんでしまう
人間なんだ

ぜんぶ残らず
くだらないことばかりだ

余計に悲しくて
余計にうれしくて
感情があるから
だれかを愛し
だれかを憎む
この心

夜の闇のなかへ
朝の光のなかへ
僕の命は
少しずつ
借り物だから
返していくよ
やがて
完済するよ

くだらない時間は
くだらなくなんてなくて

一度しかない
素晴らしい時間だ

きっと
こうして笑ってる今も
花を愛でてる土曜日も
いつもいつでも

くだらないこととはいいながら
その大切さを
何より知ってるから

くだらないことであればあるほど
愛しくなる
尊くなる

それがほんとのくだらない唄

衛星が弧を描き
空の彼方へ
消えていく。

2010/12/20 (Mon)

[2245] 僕がついた嘘のすべて
詩人:どるとる [投票][編集]


僕は僕自身を
生かすでもなく
殺すでもなく
曖昧に
絶妙に
中途半端な
今を生きてる

欲しいものも
したいことも
こんなにも
たくさんあるのに
欲しいものも
したいことも
なぜか死んだら意味のないもののようになる気がして
手持ちぶさたでいるよ

僕は幸せでもなく
不幸せでもない
不満を言い出せば
きりがないのに
不満を聞いてくれる
人はひとりさえいない

悲しくないよ
さびしくないよ
何度そうやって
本当の気持ちを
ごまかせばいいのだろう
いつまでそうやって
涙を
押し殺せばいいのだろう

誰にも言えないし
誰にも言わないけど
僕がついた嘘のすべてはたったひとつだけ

それでも僕みたいな小さな心を壊すには十分だった

夕暮れ時の土手を
ひとり歩けば
黄昏てしまうけど
絶え間ない
優しさが
胸の奥を熱くするんだ

たとえばだれかに悲しいよと言えたら
もっと僕のさびしさも丸くなるのにね
悲しいほど
むごいほど
僕はひとりだ

動くわけもない
静止画のような
今に
今さら夢や理想を重ねても 届かない光

僕だけを避けるようにして世界を照らす月明かり

だれかを憎んでばかりいる僕の心が一番醜いね。

2010/12/21 (Tue)

[2246] シーソー
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はのろまで
ばかだけど
だれかを愛せるんだ
たまに忘れっぽくて
いい加減だけど
こんなんでも愛されてるんだ

不安定なシーソーの上 愛し合う二人はゆらゆら めいっぱい不安がりながら
相手のことを自分のことより思いやれる気持ちだけでバカみたいに仲良しくん

言葉はいつだって
へたくそだけれど
一番大切なことは
いつも胸の中にあるよ

しとしと雨の降る日も
まぶしすぎるくらい晴れ渡る日も

いつも一緒にいたいって思える人は君だけ 世界地図広げても世界中どこ探したって僕が知るかぎりは君だけだよ、なんて皮肉だね

うまくは言えないけど
この愛想笑いを
心のお化粧を洗い落としたら
君と本当の笑顔で
向き合えるから
その時はどうぞ
お手柔らかに

ケンカしたって
ケンカしたって
何度すれ違っても
僕らは離れることはない 磁石のように引き合っては 何事もなかったかのように気づけば少しずつ距離を狭め しまいにゃ手を繋いでいる

不完全な人間だから
僕らは たまに間違いを犯す 間違いがあるから間違いに気づき
また僕らは その間違いを繰り返さないようにと 反省なんかもしたりするんだな

「ごめんなさい」と
謝れるから
今日もお互いに大人気なかったねってさ
いつの間にか
笑いあっている
抱きあっている
じゃれあっているんだ
…いるんだよ

不安定なシーソーの上 愛し合う二人はゆらゆら めいっぱい不安がりながら
相手のことを自分のことより思いやれる気持ちだけでバカみたいに仲良しさん

何かと不具合な世界の中いろんなことに畏怖、疑問を抱いては 答えなんてどこにも無いから
自分たちで決めることも多々あるけど

愛だけはつづいてゆくよ
どこまでも
あきれ果てるくらい

不安定なシーソーの上
心という錘が
上がり下がりを
繰り返すたび
傾くのさ
水平を保つのは難しいけど

愛があれば
愛があれば。

2010/12/21 (Tue)

[2247] 同時刻の外側
詩人:どるとる [投票][編集]


夜の向こう側で
誰かがもし
泣いていても
僕にはどうすることもできない

他愛ない夜の話と
僕には忘れ去られてしまうような夜も
誰かには忘れられない夜だから
小馬鹿にはできないだろう

よくある映画のワンシーンみたいに
それは始まり終わる

僕にはくだらないことだって誰かには
悲しいことだ
誰かには
嬉しいことだ

同じ夜なのに
違う夜を
みんな見つめてる

同時刻の外側で

誰かが生まれ
誰かが死んで

何かが終わり
何かが始まる

同じ夜の出来事。

2010/12/21 (Tue)

[2248] 心の唄
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心をふるわす歌がある
世界をふるわす歌がある
そんな歌を歌えたら
僕は明日から
今日からでも
ギターを買おう

でも楽器は
弾けないし
僕は音痴だから
歌は苦手さ

でも言葉なら
書けるからね
伝えたい
届けたい
思いを歌にする

君のつやつやの髪の毛も
かわいい笑顔も
ぜんぶ僕のものさ

歌を歌おう
誰かを優しく
包むような
そんな歌を

眠れない夜や
傷ついたときや
ふられたときに
歌ってほしい
僕のこの歌

途方もないさびしさを少しでも和らげられたらいいな

誰かの帰り道にそっと灯りともすような
そんな歌歌えたら
ほかには何もいらない

歌える詩人は
声じゃなく
言葉で歌うのだ

誰かの心に寄り添うように
誰かの心に語りかけるように

僕は心へ歌っていく。

2010/12/22 (Wed)

[2249] 希望の唄
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どうして僕は生きてゆくのだろう
どうして僕は歩いてゆくのだろう

どこへ向かって泳いでゆくのかな

目的地も行き先もないのに
さまようように
迷子のように
日々を移ろう根無し草

どうして僕は笑ってるんだろう
どうして僕は泣いているんだろう

どこを目指して走っているのかな

頼る人も自信も夢もないのに
悲しくない
ふりしてさ
本当ばかみたいだね
自分でもそう思うよ

途方もないさびしさを抱えた時 抱きしめてくれるような人など僕にはいないから
さびしさ抱えても
ひとりで解決していかなきゃ 明日は暗いままだから 無理しても無理矢理に笑ってるだけさ

何が楽しくて
笑ってるんだろう
誰かが思うより
ずっと
僕は…
言わないけどわかるだろう?

いつか僕はここに生まれて 名前をつけられた時から 僕は間違いなく僕で
だけれど僕は僕なのにたまに自分ってものを見失う 光と影の日々の中で 日に照らされて雨に打たれて
何度も何度も同じこと繰り返しても
わからない
僕の存在価値

薄らいでゆく記憶の中にもしも心から笑えた記憶があるなら
教えてほしいもんだね

絶望も希望も 渇望も羨望もすべては僕がここに生きてることの証伝える痛みを教えるためのささやかな神様からのメッセージ

涙は絶え間なく
あふれるだろう
笑顔は絶え間なく
咲いていくだろう

悲しい日も
素晴らしい日も
ここにあって
ここにはない
そんな曖昧な僕だけど生きてゆこう
そう思える僕で

希望の唄
うたいながら
長い夜が明けるのを待とう
まばゆい朝を待とう

今は笑えなくても
雨がやめば
きっと救われるでしょう

不確かなリズム
刻む
命の弦楽器
弦が断ち切れるまで
僕はただ奏でて。

2010/12/22 (Wed)

[2250] 僕はピエロじゃない
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自分のために笑うのは簡単だけれど
他人のために泣くことは意外と難しい

自分に優しくするのは簡単だけれど
自分に厳しくすることはすごく難しい

他人に優しくできる人は自分に優しくすることができても
自分に厳しくすることを苦手とする
僕は結局
他人を笑わす
ピエロなんです

おどけてみたって
楽しくなんかないね
踊ってみたって
泣いてたら意味ないね

僕は泣き虫じゃないんだよ
ただ心が優しすぎるだけ
ただピエロには不向きなだけ

だから笑うより
泣くことのほうが多いんだ

ピエロは泣かないものだろう?
おかしいかい?

僕はピエロじゃないからさ
泣くことだってあたりまえなんだよ

他人のために
無理矢理笑うなら
自分のために
素直に泣きたいんだ

悲しい気持ち
隠さず
誤魔化さずに

ピエロじゃない本当の僕でいつか素直に笑いたい。

2010/12/22 (Wed)

[2251] 僕らの明日
詩人:どるとる [投票][編集]


不安半分期待半分で開けた扉

やっぱり愛想笑いは難しいな
数年経った今でもお世辞ひとつ言うのに手間取る

ひとりでいるぶんには平静装えるのに
それがひとたび
人の群の中に混じると声すらうまく出ないよ

だんだん歳を重ねるたび
だんだん寂しさは増して
だんだん時を経るたびに
だんだん切なさは増して

日当たりのいい部屋に訪れるつかの間の翳りのように
太陽光を遮るように
雨は安易に降り出す
不安は期待を踏み越えて僕らの明日を曇らせる

さあ 生きてる意味がまた曖昧になったぞ

いかがいたしましょう、神様?

返事は返らない
返事は返らない。

2010/12/22 (Wed)

[2252] いつも君のこと
詩人:どるとる [投票][編集]


からだ壊すくらいなら
がんばらなくていいよ
心病むくらいなら
無理して笑わなくていいよ

泣きたいならば泣いてごらん
僕の前では嘘はつかなくていいよ
ありのままの君を見せてね
悪魔の横顔も
天使の横顔も
君という人の
本心ならば
せめて
心さらけ出して
嘘のない君で
泣いて欲しい
嘘のない君で
笑って欲しい

いつも君のこと
思ってる僕のお願いさ

いつも君のこと
信じてる僕の頼みごとさ

君が泣くなら
一緒に泣くよ
君が笑うなら
一緒に笑うよ

たいしたことはできそうもないけど
できることなら精一杯するからね

いつも君のこと
思ってる僕の気持ち
いつも僕のこと
思ってる君の気持ち

同じだからこそ
伝わる
寂しさや
切なさや
痛み

言葉にしなくてもわかるよ
君は今嘘ついてる

強がるなよ
気を遣うなよ
本音こぼせよ
愚痴れよ
姿勢崩せよ
かっこつけるなよ
裸になれよ

いつも君のこと
愛してる僕からのメッセージさ

いつも僕のこと
思ってくれる君への本音さ

僕の頼りない背中に頼りなよ
たまには胸に抱きついてこいよ

ばかにすんなよ
僕だって一応は男なんだぜ

死ぬ気で守るよ
死ぬ気で愛すよ

だから信じてよ
だから傍にいてよ

僕の大好きな人よ

僕の心に夜明けを呼んでよ

君がいないとやっぱりさびしいんだよ

いつも君のこと
思わない日はないから

いつも君のこと
思わせる君に言うよ

おまえの帰る場所は僕の胸の中
おれの帰る場所は君の胸の中

嘘偽りなく今
そう言えるよ
だから傍にいて
見た目ほど
強くないんだよ

だからだから傍にいてよ

いつも君のこと
1日何回考えても
飽き足らないから

君を独り占めにしたいから

ねえ 僕をひとりにさせないで

いつも君の僕でいたいのさ
いつも僕の君でいてほしいのさ

わかるかな?
意外と大切なことなんだよ。

2010/12/23 (Thu)

[2253] 天使の唄
詩人:どるとる [投票][編集]


君が泣くと
僕まで悲しくなる
君が笑うと
僕は嬉しくなる

君が元気ないと
僕まで落ち込んじゃう

君は僕を映す鏡さ
君が悲しければ
僕も悲しい
君が笑えば
僕もつられて
笑ってしまうよ

泣かないでなんて言わないけれど
いちばん悲しいのは
悲しい気持ちを隠すことだから
悲しいときは泣いてください
この胸ならいつでも貸してあげるから

僕のこの小さな
ポケットには
入りきらないくらいこの世界にはたくさんの悲しみがあふれてるから
雨はいつも突然降り出すけど

1人じゃないっていう自信を君に持ってもらいたい
僕も君がいることで自信をもらっているからね
君も1人なんて思わないで僕がいること
忘れないで

頼りなくても情けなくても君の恋人だ

眠れない夜にささやかな灯りともすような天使の唄を君の耳元でつぶやくよ

愛してる…
いつまでも

柄じゃないけど
君の前だと
カッコもつけたくなるのさ

すり傷だらけの膝だけど君のために一生懸命走るから

一緒に歩いていこうね
悲しみなんて
鼻で笑って
ケンカをしても
すぐ仲直りして

愛の花 育てよう
枯れない花を咲かせよう

二人ならば
どんなことも
乗り越えられるさ

朝も夜でも
いつだって

君のこと思ってる
僕がここにいて
僕のこと思ってる
君がここにいる

それだけが僕の支えだ
それだけで強くなれる。

2010/12/23 (Thu)
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