詩人:どるとる | [投票][編集] |
ふと、足を止めて
立ち止まる景色の中
冬の凍りつくような
寒さに咬まれて
僕は襟を立てる
凛として
風に立ち
生活という手動式の自転車からおりて
僕は旅に出る
名前のない
きらめく明日を探しに
僕は冬の旅人
風の子のように
北風に吹かれても
突き進むのだ。
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人は今日も働いて
人は今日も飯を食べて
人は今日も寝るふかふかのふとんの上
人は今日も悲しくて
人は今日もうれしくて
人は今日も変わらず人で
人からはみ出すことも
人をやめることも
できないから
人は死ぬまで人で
死んでも人は人なんだよ
いつも人は どこにいても 人でしかないから
誰かに優しくできる
誰かを愛せる
不器用なのも人だけど
身勝手なのも人だけど
人には心があるから
人は痛みを感じるから
人として人に優しくできる
そして人を愛せるのさ
胸を突き刺す痛みにあとで悔やむことのないようによく今を見つめて向き合っていこう
途中で転んでも
小さな石につまずいても明日はやってくるさ
信じよう
人は人を傷つけられる
けれど人は人だから
そのあと悔やむんだ
心が痛むんだ
人は人を傷つけられるけど傷つけることを思いとどまる心もあるから簡単には傷つけられない
だからかわりに優しくするんだ
だからかわりに愛すんだ
人と人のあいだに結ばれた絆のような見えない繋がりは
人から人へ
また人へと
どこまでも
繋がってゆく
それが人なんだ
悪魔みたいな
心も
天使みたいな
心も
僕は兼ね備えてる
それでも
人だから、人だからと優しくいようとする
僕は人なんだ
人なんだから
人から外れたことをしないように
人の唄を胸に刻む
優しさやぬくもりこそが本当の人の証
忘れるな
誰かにもらったそれらを
まだ覚えている
あなたやあなたの愛。
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幸せはどんな形をしているの?
見たこともなければ
さわったこともない
幸せってどんな色をしているの?
だれに聞いてもみんな知らないと首振る
独り窓辺に佇み
しゃがんで壁に寄りかかり
くだらない小説の中に少しでも安らぎを得ようとして
この心の不思議
それを暴くような
ヒントを読みとろうとしたけど最後までなんのヒントも得られなかった
日曜日の夕焼け空はまるで一週間の中のどの夕焼け空よりずっと寂しい色だ
切なさが溢れ出す
涙という水が
心の汚れを洗い流す
何より今が好きだから僕はこのまま
平凡という名前の
ありふれた椅子に腰掛けて 夢を見る
幸福の窓辺には
いつも あたたかな
陽が差しこんで
悲しみに暮れる僕を
包んでくれる
鏡にうつった僕の姿がピエロに見えた夜は悲しくなるけど
笑うだけがピエロじゃない
時には泣くこともあるさ
今日という日を忘れないでいれば
いつの日か今日がどれだけ幸せだったか思うような日が来ても
強さを手にした僕には堪えないさ
わずかにドアの隙間からのぞく未知の未来が輝いている
そんな気がするから
僕は笑って歩いていけるんだ
幸福の窓辺に
座って
見る夢は
きっときっと
幸せの形
きっときっと
幸せの色
僕は今
それを見ている
夜がやがて街を
寂しさで覆うとも
僕は寂しくないよ
明日に希望を抱いてるから
さあ 目を閉じましょう 素敵な明日にたどり着いて目覚めるまで。
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果てしない宇宙のような暗闇の中に佇んでる君には僕の声は届いてますか?
人は孤独を背負った時に助けてとは言えないものだから
僕が君のために
何かしたい
僕の声がもしも君に届いていなくても
君ならばきっと僕のこの愛を受け入れてくれるだろう
声はまるでひとつの詩のように輝いて
そして 耳を傾ける人の心にスッとおじゃましていくんだ
声は空気ふるわして
君の耳に 心に
しみ込んでゆく
僕の声はもう聞こえるだろう?
愛を唄ってるこの声は嘘なんかじゃ語れないさ
わかるだろう?
だから君じゃなければ 渡せないんだよ
背中向けたままでもいいから聞いてね
僕は君が好きなんだ。
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街中に流れてるクソみたいな唄
唄ってる人の気がしれない
早口でまくしたてる唄なんて唄じゃない
唄っていうのは
へたくそでも不器用でも人の心にしみなければ唄じゃないのさ
それをわからないような唄は唄じゃない
ただの言葉の集まりだ
雑音を消してくれ
タクシーの中でさえも流れる現代の音楽
くだらないから
早く辞めてほしい
唄とは言葉をこえたひとつの世界だから
これ以上汚さないで
僕の耳に届くのは
今や そんな歌ばかり
悲しいなあ
ギターひとつ
弾けないけど
言葉の泣き声が聞こえるんだ。
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いつも優しくいたい
優しすぎるくらい
君を傷つけたくないから 僕は優しくいたい
そのせいで損をしてしまっても人を傷つけるくらいなら
優しくいたいよ
人に優しくされたら
うれしくて涙流れる
だから同じだけの優しさで誰かも同じように うれしくさせたい
優しい気持ちにしたい
僕は今優しさ100%でつま先から頭のてっぺんまで満たされてる
そしてまた夜は来て
優しさ忘れる時も
悲しみに暮れる時も
僕は思い出す
君の涙を
君の笑顔を
君も今優しさ100%でこの僕に向き合ってくれるから僕も優しさ100%で向き合うよ
熱くなる胸に
にぶくひびく言葉
愛してる…
優しさだけじゃ不足ならば優しさだけで生きてやるよ
生きてやるよ。
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朝起きて 仕事行って
また帰ってきて
お風呂に入って
気づけば零時過ぎで
やっと寝床に着いても昨日の疲れが残っててやる気しなくて
僕の日常生活は
失敗ばかり
べつに失敗しようと思って生きてるわけじゃないけど
ただ不器用っていえばそれだけ
性格が優しいのは
悪いことかな
傷つきやすい心は
孤独を抱えた
深い深い闇の向こうに 星の光を期待しても 見えるのは
ただ果てしない夜の闇だけ
繰り返される毎日に
言葉などは必要なくて本当に大切なものはだんだん忘れ去られていく
朝起きて 仕事行って
また帰ってきて
お風呂に浸かったまま寝ちゃう日もあるさ
気づけば あわてて
独り笑ったりして
このまま僕はどうなっちゃうのだろう
消えない不安を
消えない迷いを
抱えた心は孤独にのまれた
心に夜は遅かれ早かれやってくる
夜明けには遠い
夜の真ん中で
僕はラジオを聞いている
明日の天気予報は晴れ
だけれど喜べないよ
心の天気は今日と変わらずどしゃ降りの雨だから。
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遠い昔 僕はパパと望遠鏡持って 星空見に行ったんだ
いくつもの星が見えた
名前なんかわからなくたってきれいだから
今も僕の心の中輝いてる
僕もやがて大人になって結婚して子供ができて かたちだけでもパパになったら
一緒にきれいな星空
見に行くんだ
嘘やごまかしなんて
通じないくらい
透明な景色を
歩いていこう
迷っていこう
悩んでいこう
困っていこう
ふてくされてこう
僕はやがて星になる
きれいなあの空の星のひとつに
それまでしばらく
ここでウダウダしていよう
心の空に輝く
銀河を泳いで。
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心の中に浮かんだ
風景を僕は思い出と呼びたい
どうしてだろう
僕はここにいるのに
いつかいなくなる
影のような
幻のような
存在です
手を伸ばせば
届く場所には
夢はない
希望はない
期待しかない
不安しかない
心の扉は閉まったままだ
心の扉は開く気配すらない
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どうして僕は生きるのか
どうして言葉を紡ぐのか
詩人だからなんて理由じゃ
人間だからなんて理由じゃ
もう納得できないな
生きることと歌うことはどこか似てるな
でも生まれながらに僕の中にはきっと歌が宿ってて
それを言葉にすることでやっと形になる
だから僕はイメージを形にすることでより鮮やかな世界を創造する
できればそれがバラ色で
素敵な言葉なら
僕は大好きな君にこの思いを歌にできる
瑠璃色の朝ならば
バラ色の夜だろう
悲しいことがあってもそれを忘れさせてくれるくらいの優しい人が傍にいて笑ってくれたらもう何もいらない
歌うのは下手だけど
精一杯ここにいて
生きる意味 その喜び
君と探していこう
少しずつ君といることが ただそれだけが僕の幸せと気づいてもしらばっくれているよ
恥ずかしいから…
今日も君が照らす
光の中で
僕も笑うんだ
君の前じゃ
嘘はつけなくなる
本当の言葉だけが
真実を語る
僕は君を愛してる
瑠璃色の朝に
朝刊より早く
君の耳に届く見えない心の郵便。