詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の心の中の悪魔は
正しさを真っ向から否定はしない
そして
僕の心の中の天使は
間違いを犯しても
許すことはないが
僕だけを責めることはない
僕のいちばんの悩みは天使は天使らしく
悪魔は悪魔らしくないこと
正しさも過ちも
すべてが巧妙に
そして曖昧に
誤魔化されているんだ
悪魔は正しさを肯定はしないものの
否定はしない
天使は天使で
過ちをゆるしはしないものの
責めることはない
そんな矛盾がゆがんだ僕をつくり出すんだな
僕は正しさと過ちの中間にある
曖昧な世界の中で生きてる
わたしを形作ってるのはそんな矛盾の塊。
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仕事帰り とんぼ返り
僕は家に舞い戻る
月の路をたどって
蛍みたいな小さな
家の灯り めざして
あまりに良い日だとはいえない1日だったよ
でも僕は僕なりに
頑張りました
だから後悔なんかないのさ
ため息と出がらしのお茶はほろ苦く
僕の人生はまるで幻のように はっきりとしないのさ
何がしたいのかも
何をすべきなのかも
いまいちわからない
それでも今日も
散らかった部屋
ギター抱え
奏でる ラブソング
世界がどんなに平和になっても愛や花であふれても
僕が幸せじゃなければそれは意味ないね
だから僕は精いっぱい強がっても
これっぽっちしか
笑えないんだな
ただ退屈な1日
朝から憂うつな1日
ばら色の1日
いろんな1日があるけど
だいたいはため息ではじまりため息で終わるんだよ
作り笑いがうまいピエロは今日も愛想振りまきながら
物陰で泣いてます
我ながら上出来な1日だったぜ
誰がなんて言っても僕は思いを曲げないよ
たくさんの涙を
たくさんの痛みを
知っているから
そんな僕自身を責められないんだな
僕も人を指さして笑えないんだな。
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頑張った 僕へ
はなまるをあげましょう
今日もたくさん泣きました
今日もたくさん笑いました
頑張ってない人なんかいないんだよ
みんなそれぞれ
今を抱えながら
悩みと格闘しながら
迷い 苦しみながら
生きてるんだから
自分の頑張りなんて誰かが決めるもんじゃないさ
自分しかわからない痛みや事情をふまえたなら他人になんか人生や生き方とやかく
言われるおぼえなんてないんだよ
なにをしてても
どこにいても
僕は僕のままで
仕事してても
遊んでても
ばかはなおらない
でも、僕の唯一の良いとこは楽天的なところ そして誰にでも優しくできることだから
気にしないで行こう
頑張ったよ
今日の僕は
頑張ったよ
いつものように
不器用だったけど
なんとか
頑張れたよ
それだけで
なんとなく
良い気がする
大切なのは
常識よりも
優しさや人間的な感情なのさ
だからそれを守れた僕にははなまるをあげましょう
二重丸の周りに咲く花びら
しあわせだと叫んでみよう
明日も変わらず
僕は僕のままで
生きていけばいい
それでいい
今日ははなまる
明日もはなまる
僕が変わらず僕で居続けられたなら
きっと誰かに優しくできる
きっと誰かを守れる
不器用だっていいさ
危なっかしくたって構わないさ
僕は僕のできる最善を尽くすだけだよ
はなまるもっと咲かせましょう
枯れ木に花を咲かせる勢いで何もない世界にしあわせを見つけよう
咲かそう
笑おう
泣こう
怒ろう
船を漕ごう
食べよう
寝よう
サボろう
好きなだけ
ここにいよう
許されるかぎり
生きよう
皮一枚でつながっていればいい
ギリギリのラインで
僕はうまい具合に
今日も生きている
苦労の多い人生のほうがスリリングで楽しいんだ
だから、これからも
僕は綱渡り
頑張るよ
自分にもっともっともっともっと
はなまるあげたいから。
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今、人は理由もなく人を簡単に殺す
今、人は理由もなく
人を簡単に愛す
美しい愛も誰かに抱く暇つぶしや憂さ晴らし程度の愚かな殺意も紙一重なんだ
簡単に人は子供をつくっては
簡単に捨てて
簡単に育児を放棄して
簡単に殺めて
簡単に捕まっても
他人ごとみたいに
笑ってる
命をたばこのようにもみ消して
そうして
失われる命は
たとえば 誰かのふざけた理由のない
殺意の犠牲になる人と同じで まったくの罪のない人なんです
それなのに
それなのに
生まれたときから
いい加減すぎる
親に振り回されてる
神も仏もない世界みたいだけど
僕には平和を祈るように願うことしかできないんだ
光のあたる場所に生まれた人
影の中で 涙を押し殺す人
いろんな人の中で考えてみたら
僕は幸せすぎるほど幸せだね
この街に命を簡単に奪うような誰かが
いるならば
こわくて夜も眠れない
自分が生んだ命なら
責任持って
その命を守るのが普通なのに
そんな当たり前なことさえできない大人はいくらバカでもそれ以下だ
光に照らされて
影ができるように
光と影がふたつあってはじめてこの世界は成り立ってるけど
人を愛すること
人を敬うこと
人を思いやること
それさえ忘れてしまったら人ではなくなるんだよ
軽率な人間が多すぎる
無防備な人間が多すぎる
僕は今日もそんな人間たちに囲まれてると思うとどこかむなしくなるんだよ
ただ 誰かのことを少しでも思いやれる気持ちがあるだけで
それは素晴らしいことなのに
それさえできない人間は悲しいことに
この世界には
たくさんたくさん
いるのでしょう
心を持っているならば
自分が人だというのなら
誰かを思え
自分を見つめ直せ
鏡に映るおまえの顔は
誰かのひとみに映るおまえの顔は
悪魔より醜いだろう
愛っていう言葉の意味をわかっているのでしょうか?
疑わしいな。
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モザイクの砂嵐
ジャリジャリした
感覚 抱いて
歩き続ける日々
大人っていうには
幼すぎる思考は
簡単な計算でさえ
ウケツケナイようさ
頭の中にあるのは
下半身だけ
アダルトな
際どいイメージさ
もはや
そんな腐った
思考に埋め尽くされてる僕の世界
飛べない羽根なんて
むしって 歩き出すんだ その二本の足で
言い訳並べる暇があるならば 兎に角
片っ端から 行き当たりばったりで 挑んでいくんだ
風に吹かれて
黄昏たりなんかして
砂の混じったモザイクの砂嵐
降り止まない豪雨
旅人は地図も持たずに行く先も知らない
旅を続ける
さなぎから蝶々になるように
今が脱皮の時なんじゃないかい?
それを思えば
向かい風さえ
追い風に見えてくる…
笑えない冗談なんて無視して 先を急ぐんだ 友と別れて
御託を並べる暇があるならば 今すぐ
片っ端から 脈がありそうな未来の扉たたくんだ
風に吹かれて
欠伸なんかしたりして
風に吹かれて
黄昏たりなんかしたりして
オレンジ色の空に
今日も大きく
手を振るんだぜ
終わらない年寄りの世間話のような
だらだらとした生活の中にも確かにある
幸せってもんを今
握りしめて
リアルと向き合う
勇ましい僕の中にあるんだ
まだ咲きそうにない
小さなつぼみ
やがて、咲かせてみせるよ
何度だって何度だって
当たって砕けて
それでも立ち上がって
風に吹かれて
強がったりなんかしたりして
だれにも見せない
涙は路地裏にシミを残して
馳せ参じます
長い夢から覚めて
今日も開く
カーテン
太陽の陽射しが一段とまぶしいな。
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愛と平和を何と比べますか
命と金はどちらが重いですか?
わかりきったことでも僕はたやすく間違えて
心の天秤
欲望のままに
傾いて
そのたび
誰かが傷ついている
そのたび
自分を傷つけている
そんなことさえ
わかってるのに
天秤は 愛よりも命よりも金を優先しろとばかりに傾く
罪を犯さないだけで
邪悪な心抱いた僕は
罪人 予備軍さ。
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『はい』と『いいえ』の真ん中の答えがいちばん正しい
『はい』と『いいえ』だけでは割り出せない答えがあります
それが個性です
間違った答えでも
光る個性です。
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歩いていこう そう決めた時から
僕は絶対に負けない強さを知らないあいだに手に入れたんだね
僕の人生は誰かに自慢できるような
そんな素晴らしい人生じゃないけど
努力する気もないし
悪いところ改善する気もないけれど
1日に一回は笑えりゃそれはそれでいい日だった
そう思えれば
僕の人生も捨てたもんじゃない
そう思えるよ
バラバラのパズルのように 少しずつ
本当に少しずつ
僕の人生は
ひとつの絵になっていくんだ
そして
涙も笑顔も
きらめくだろう
ほらね一秒ごとに
生きてるだけで奇跡みたいなもんだ
今日も笑えたよ
これが幸せってことだよね
僕の人生よ 大したことできなくていいから
カッコ悪くても
この窓から見えてるような普遍的な景色でもいいから
1日一回笑えて
幸せかみしめられたなら
泣いちまうくらい
幸せになれるから
なれるから
僕の人生よ
華々しく
このまま
まっすぐにのびた道を歩かせてね
青空と 誰かの笑顔
独りきりの夜
さすような冷たい風
眠れない理由と
歩き出すきっかけ
そんないくつもの
ページの中
僕の人生は
描かれている
今日も僕は
笑って 泣いて
たまに叱られて
ふてくされて
黄昏て
それでもここで
僕は僕として
生きてるんだよ
考えたらそれだけで
素晴らしい人生だ
負けないでいられるコツは意地の悪さだぜ
さあ 歩いていこう
僕の人生のオケツまで
雨降って地固まり
僕の意志も固まる
そしたら行こう
くだらない偶然の産物に囲まれて
幸せそうに微笑んで
僕の人生は続きます。
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単純な気持ちを言葉にするとき なぜか人は戸惑ってしまう
わざと遠まわしな言葉でごまかしちゃう
燃えるような夕陽が空を真っ赤に染める
誰かが言う
さよならを合図に
チャイムが鳴ります
『蛍のひかり』
きれいだな
ラララ 今日もお世辞にもいい日だったとはいえないけれど
燃えるようなきれいな空だから
ぜんぶぜんぶ許しちゃうよ
僕も言うよ
さよなら
また明日
手を振る帰り道
影を揺らして
ママと手をつないで
かすかな街灯が照らすだけの夜の闇の中へ消えるふたつの影が口をきく
僕、晩ごはんは何?
ママ、今夜はカレーよ
そんな会話も
あたたかいな
ドアを開けると
あふれ出る
ひかりがもれる
母親は言う
家族はカレーライスみたいもんさ
たくさんの具があってカレーの中で仲良く並んでるから
ちょっと不器用なたとえ話さ
でもママは幸せそうに僕の頭を撫でるのさ
やっぱりありふれてても普通がいちばん幸せだね
ママがいて
僕がいて
パパがいて
そしていつも1日の終わりに空を染める
きれいな夕陽があれば
涙なんて
いつの間にか 消える。
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僕を生んでくれて
ありがとう
僕を育ててくれて
ありがとう
ありふれた
言葉がいちばん
伝わるね
心にじーんと響くね
今まであなたにかけた迷惑などは
もはや忘れてください
僕はこれからあなたのために生まれ変わるから
細かいことは気にしないでさ
僕と手を繋ぎましょう
ありがとう
ありがとう
数え切れないほどの感謝の気持ちを今
伝えましょう
僕があなたに
いちばん伝えたい
言葉
ありがとう。