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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2404] それでもあなたは笑えますか?
詩人:どるとる [投票][編集]


独りきりになっても
やがて全ての信頼をなくしても僕は強がれるかな
意地を張るのは得意だから
きっと何が起きたって僕は笑っているだろうね
だけれど心の中では
泣いているんだ

独りきりで生きていくには僕には力不足
独りで歩いていく気力すらないんだよ

まばゆいばかりのこの世界
人口の光で飾り付けられた街の中

それでもあなたは笑えますか?

明日が見えない壁に阻まれて何も見えない

生きることは
思ったよりそれだけでつらいな
立っているのがやっとだよ

今夜も眠れそうにないや
たくさんの片付かない問題に誰もが埋もれて

夜も朝も
自分との闘いに明け暮れて

ふと立ち止まるとき
あなたは 僕は
笑えるような場所にたどり着いていますか?

山の中腹で 人生の全て 悟ったような顔をして何もかもあきらめている顔では笑えないのは当たり前さ

だからこそ
涙の夜を越えて
笑えるまで
その日まで
苦しくとも
待つことを選んだよ
瑠璃色の夜明けを

独りきり 風に吹かれて
あるはずもない勇気を何も無い場所にイメージするんだ

ほらね、笑ってる僕がここにいる

でも強がっているだけだからまた泣いてしまうね

だけれどいつもより
優しい気持ちがするよ

それでもあなたは笑うんですね?
はい。僕は 笑います
泣くだけ泣いたら
歩き出します

太陽が見えるまで
光が見えるまで

闇の中を 歩き続けます

自分と誓うよ
僕はもう振り向かない。

2011/01/29 (Sat)

[2405] コンクリートジャングル
詩人:どるとる [投票][編集]

排気ガスに汚染された街の中
無理やり切り開かれた道の数だけ
自然は壊されて
動物は追いやられて

この街は 冷たいコンクリートでできた街
木のかわりに石の彫刻が 並んでる
そんなもの見ても
なんの感想も持てないよね

僕はここにいて
君がここにいて
誰かを思うように
誰かに思われるように
確かな心がここにあること
それを明らかにする
高鳴る鼓動
乱れひとつもなく
咲いている華の美しさよ

命あることの素晴らしさよ
この夢のない街に
神々の祝福を
栄えあらんことを
祈るのさ

終わりのない夜が
ゴールのない旅が
今まさにはじまりそうな予感がしているから

スタートの合図さえ待たないで 走り出したランナーに続いて
僕もルールを犯すよ
そしてなくしたもの
探しに行くよ

ここから
全てははじまる

汚いお前たちの靴の下にある つぶれたきれいな花よ
お前たちを弔う
コンクリートどかせばいくつものか弱き犠牲者たちの叫びがこだまする世界

ここは汚れた黒い森
獣は血に飢えた
化け物という名前の人間

お前たちが我が物顔で歩いているこの道の下にはいくつもの
罪の重さが 埋まってる

それを知らずに
唾を吐くなら
お前たちは
愚か者

コンクリートジャングル
そう名付けたら
この世界の美しさは嘘になるね

だから 小さな僕らのそれぞれの手で
守るんだよ

たくさんの命を踏み台にしてできたこの街だけど

罪のない人間だというならせめて
花に水をやれ
ゴミをポイ捨てするな
常識を守れよ

悪意のないお前の中にある白い善意に呼びかける 僕はお前に言っているんだよ

誰ひとり目をそらすことはできない
誰もが加害者で
誰もが傍観者だ

己の罪を悔い改めよ。

2011/01/29 (Sat)

[2406] 自分にエールを
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僕は何も知らずに
ここに咲いた一輪の花
ワケを聞かずにとにかく生きろといわれたから今もわけがわからずに生きてるまでさ

マニュアルどおりにはいかない人生だ
正しさを思えば思うほどに鮮やかに間違ってしまう
流行り廃りもめまぐるしい世間の風に振り回されヨリミチしてしまう

僕は花なので いつかは枯れるのが運命だ
でもそれまで
何をしよう?
そうだ、夢を叶えよう 楽しく歌歌おう
いろんな事をしよう

結局 何を悩んだって何かが変わるわけもないから歩き出すしかないわけで
僕の人生はまるで散らかした部屋のように 片付けても片付けてもきりもなく片付かないのが常ですから

つまんないこと考えて貴重な時間費やすより まずは大きく前へ踏み出すことがたいへん重要なのです

拳を空に突き上げて
大手を振って歩き出すのさ
えらそうな態度と
妙にふてくされたスタイルがいまだに大衆には受け入れられないけど

構わずに 進めよ
大きな波がすぐそこに待っているさ

笑って 飛び越えてやるぜ
その意気だよ
鳴り止まないファンファーレと大歓声

商店街を 吹き抜ける風に迷いはない

自分にエールを
我こそが主役さ

さあ
勇み立つ 崖の上

明日へ宣戦布告だ

遠目に映る金色に 輝く 朝焼け

旅立ちにふさわしい
さい先のいいスタート

一歩踏み出したら
そこから物語は一気に 意外な方向へ。

2011/01/29 (Sat)

[2407] 旅人
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何もない道の上
ある日 ある時
奇跡のような
偶然にも似た
運命によって
僕はここに折しも咲きました

そして今日までたくさんの人と出会い別れて 少しは生きる喜びしりました
時には途方に暮れる時もあるけど
いつも、ギリギリのところで持ちこたえて
かろうじて生き延びてます

あいにく名刺はもってないので身分を明かすことはできないまでも 名乗らせてもらうなら

僕はただの旅人です

果てしない道を歩き続けて
何かを探し求める旅人です

迷いなくそうこたえるでしょう

あなたの目に映る僕の背中はきっと頼りなく映ってる

でもこれだけはわかってね

僕も君と同じように
無理やりに
種をまかれ
咲いた花だ

でも不思議に
生まれたことが
とてもうれしいんだよ

だからもう少し
この場所で
生きていたいな

朝は昇るお日さまに
おじぎして
夕暮れは沈むお日さまに手を振って
夜は輝くお月さまと語り合って

そんなふうな毎日の中 いつの間にか死ねたなら

きっときっと
楽しいだろうな

年寄りがいっしょうけんめい庭で育てた他愛もない 木のように
物言わぬ静かな物腰と何か胸に逸物ひそめたような人だけど
精一杯 生きて
精一杯 笑って
目一杯 泣いて
目一杯 歩いて

二度と来ない
今日にまた
影だけ残して
明日へ
明日へ
限りなく 歩いていく

そんな旅人になってみたいよ

当たり前に誰かを愛し誰かに愛されるような

そんな旅人になってみたいよ。

2011/01/29 (Sat)

[2408] 切なさと話をさせてくれ
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ただ静かな夜
目を浅く閉じて

どんな言葉でも
足りないほど
どんな優しさも
慰めも役に立たない
そんな夜に出会ったとき 何も言わず黙ったまま朝を待とう

見送る時間は
さらさらと砂のように 流れてゆく
生ぬるい風と
沸き立つ切なさ

ビルの影に吸い込まれそうな蒼い空
なんの前触れかな?

僕にはどんな夢も憧れもないと強がっていたけど
本当はいくつもあるくせに 全て無謀だと決めつけてるんだ

独りきり 道の上
何もない景色に
わくように咲いた
白いため息が
唯一 僕がここにいることを教えてくれる

凍りつくような
寒さで感覚はなくなり
生きているのに
死んでるみたいさ

ただ静かな夜だ
本当、静かな夜だ
金色の月と
流れる砂の時間

残されたまま気づかれない忘れ物のように 僕は何かを待っているような顔で
うつむきながらも
強く強く歩き出す

夜明けが来たことは
知っているんだ

だからこそ
もう少し この切なさと話をさせてくれ。

2011/01/29 (Sat)

[2409] 部屋
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僕の部屋には夢はないが 無機質な壁があり
混沌とした不安に満ちあふれている

補うものも繕うものもなにもない部屋には本当になにもない。

2011/01/29 (Sat)

[2410] 君はうそつきなんかじゃない
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悲しいから悲しいとただ本音言っただけなのに
どうしてそんな素直な気持ちさえも
隠したりごまかさなきゃいけないんだろう
生きづらい世の中だ
まったくどこに行っても息が詰まります

君はいいよ
君はみんなに好かれてるから
なんて言った僕だけどいつも君の優しさに反省させられるんだ
君はよく頑張ってるね
でも少しきれいすぎる 白い天使
うそをつくことも
話をごまかすことも苦手な 女の子

僕はというと人に嫌われたくないから
つまらない嘘っぱちの友情守るために
学校でも仕事でも
和を乱さぬように
自分に嘘をついてきた

本当、馬鹿らしい奴だよね
どうぞ遠慮なく笑っておくれよ
僕には君といっしょにいる資格も君を愛する資格なんかない

僕はただのうそつきさ
君にまでうそをついて
馬鹿だよね
どうぞ無視してください

それでもどうしてってくらい君は僕に優しくて
本当笑っちゃうくらい 君は僕なんかとは比べものにならないくらい できた人間だから
僕は君に捧げる言葉
見当たらない

愚かな僕にいえることは大したことじゃないけど
すごくすごく君を愛してる
いけないことでしょうか?

ピエロになった僕だけど 今ならうそ偽りなく 言える
君が好きだと

はじめて人の前で素直な気持ち出せたよ
ありがとう
愛してる

君はうそつきなんかじゃない
そして君は言ってくれたね
いつまでもいつまでも忘れないよ
大切にするよその言葉

あなたはあなたでいいんだよ?

馬鹿な僕だけど君を愛してもいいですか?

無礼ながら好きになってしまったのさ

何もできない 馬鹿な僕だけど 君を愛してる

涙で会話しよう
君がうそつきじゃないなら 愛は本物さ

僕がうそつきじゃないなら 明日は明るいね

さあ はじめようか
君と僕だけの特別な時間

愛されるほど
愛したい
愛するほど
愛されたい

もううそはつかないよ。

2011/01/29 (Sat)

[2411] たいせつなもの
詩人:どるとる [投票][編集]


ラブソングなんて
大げさなものは
僕には歌えないや
でもかわりといったらなんだけど
語るように歌うよ

君を思うとき
感じることを
そのまま
まっすぐ
言葉にして

はじめて出会ったときより 僕は笑えるようになりましたか?
はじめて君と手をつないだときより僕は君を 真剣な目で見れていますか?

自分のことなんて案外 他人のことより
気にしないものさ
だから 散らかる部屋

くだらない雑誌ばかりに埋もれたこの部屋で唯一暖かみのある愛というものを守るために がんばることの素晴らしさをもっとしりたい

笑う君とここにいて
怒った君に手を合わせて 必死に謝ったり
時には 思いがけず慰められたり

そんな瞬間のひとつひとつが全て思い出なんだね
君と歩いた記憶の中につけた足跡なんだね

笑いあって
泣きあって
肩を並べて
日だまりの中
差し出すこの手を
握ってくれた時のぬくもりは僕の全てを知っているかのようにいつも傍にいて 打ち砕かれたこの胸の悲しみを包み込むがごとく 躊躇なく愛してくれる

この世界でいちばん
たいせつなものは何と聞かれたら
迷わず僕は君を選ぶよ

君も僕のことを選んでくれたらいいのに

君は優しさだけを残したまま ふいの風のように 僕じゃない誰かの背中を追いかけていった

そんな昔話
思い出せば幻

そんな長い悪夢から目覚めて気づくと
僕の隣で君が優しく笑っていた

安心しすぎて
泣いてしまったよ

頭の上
ハテナ浮かべた
君が 優しくほほ撫でる

そんなふたりの暮らしの風景 風に舞う
一枚の木の葉のように さすらいながら
流れてゆく

行く宛のない明日へ

たいせつなもの
お互いに思いながら
時々忘れかけながら

今、いちばん自分にとって必要なものが
必要な時 傍にそれがある幸せ

かみしめたとき
たいせつなものは
より輝いて
僕の迷いなんか
消してしまう。

2011/01/29 (Sat)

[2412] 木の葉の旅
詩人:どるとる [投票][編集]


枝から落ちた木の葉さん どこに行くの?
運命られたような 風にはこばれて

木の葉の旅は始まる

厳かに 清らかに

同じ場所で落ち着いている日もあれば
車が通ればその風で少し前に進む日もある
台風の日には逆に道を戻ったりする

風のない日もある
そんな日にはのんびり空を眺め
人に踏みつけられないように 花壇の中に逃げ込めばいい

木の葉の旅は気ままに続いてゆく

宛のない旅さ 風だけが行き先を知ってる

木の葉の旅は続く

いつ終わるのかもわからない

期待と不安に満ちた日々

枝から落ちたあの日から 僕は木の葉だから

やがて少しずつ自分の残りの時間わかってくる

そんなときには楽しいこと考えて気を紛らすよ

不思議だね
こんなに辛いのにね
永遠に生きていたいと願ってしまうよ

木の葉は笑うことも泣くこともないが

きっとそんなふうなこと思いながら
今日も風に舞っている

気ままな旅を続けながら

木の葉の旅がまた始まる

合図のように運命られたような旅立ちの風が吹けば

木の葉はまた旅に出る

木の葉はまた旅をする。

2011/01/29 (Sat)

[2413] 渡り鳥の夜
詩人:どるとる [投票][編集]


鳥の群れが夜の空を飛んでゆく

人々の暮らしは影をひそめて
人口の灯りだけが
ポツリポツリついてる

翼を休める姿を
遠目から眺めたよ
どこに行くのか
そんなこと思ったよ

窓を開ければ一面の星の夜

渡り鳥たちには
どう見えてるのかな

天の川を泳ぐように
渡り鳥は星になる
一羽一羽が輝いて
流れ星のように
きれいだな

今夜はそんな
渡り鳥の夜

銀色に光る
小さなロケットで
夢の中から
そっと見に行こう
ここからじゃ
よく見えないから

そんな空想も浮かぶ夜
熱も冷めないうちに
さあ僕も翼を広げて

渡り鳥たちと飛び立とう

この両腕が
たちまち目を閉じれば 大きな翼になる

上昇気流のように
舞い上がる心と
少年の飽くなき夢

夢見る人の心に
訪れる

渡り鳥の夜。

2011/01/29 (Sat)
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