詩人:どるとる | [投票][編集] |
銀色のからだを
燃やして
夢を薪にして
僕は空の彼方へ
思いを飛ばす
空想という名前のロケット
夜の闇の中で
炎が 立ち上り
やがて宇宙の彼方へ消えていく
僕には待つことしかできないように
夢の中
輝くだろうその時を
待っているのさ
形のない喜び
形のない幸せ
併せ持った瞬間を
固唾をのんで
待ちわびる
千もの夜明けと
千もの星空を
手のひらに広げて
繰り返し繰り返す
日々を乗り継いで
降りた先が夢ならば。
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朝目が覚めて
僕はカーテンを開ける
そしてまた日が暮れてあたりが夜に包まれたら
開けたカーテンを閉める
何も見えない暗い部屋じゃ楽しい夢も描けないから
カーテンを開けて
まばゆい光を部屋にまねこう
ここから全てははじまってゆくのです
悲しいことも
素晴らしいことも
カーテンを開ければ
広がる未知なる世界
カーテンを閉めままじゃ何もわからない
笑いたいなら
泣くことさえも
おそれずにカーテンを開けなさい
そこから全てははじまってゆくのです
何かがひと段落すればまたどこかではじまりのカーテンがなびく
今にも開けてといわんばかりに右に左に揺れてる
朝が来たなら
開けてみよう
今日のために明日のために僕はいるのです
さあ。
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何か悲しいことが
さもありそうな予感が
さっきからしてるよ
胸をふるわす切なさがじわりじわりと広がって
にじんだ空に浮かんでる月に羽衣のような雲が浮かんでる
今夜はきれいな満月だからそっと流れる優しい時間に身を寄せて
目を閉じよう
この優しい夜に身を寄せて
明日の自分に
バトンを渡して
頑張れって言うことが今日の僕の役目だから
手を振ろう サヨナラバイバイ じゃあね
あのきらめく星々に祈りを捧げて
この優しい夜に身を寄せて
ちゃちだけど
素晴らしい
愛に満ちた
夢を見る。
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独りきりの帰り道 月に照らされて
吹けもしない口笛を吹くけれど へたくそでした
昔々 ある村に 誰それさんがいまして
ああなりこうなり
そうなりましたとさ
そんな人生なんて嫌なこった
散らかった部屋のような人生でも
ちゃんと目標はありますから ご心配なさらずに
歩き出す僕の背中
見送ってくださいな
なんでもいいから
なんかの物語の主人公みたいにたとえかなわなくてもかっこつけさせて
精一杯やったなら無様に負けたっていいから歩き出すその足を止めないで
僕はこの夜に賭けてるんだ
いつもいつも。
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悲しいことがあった日は何も言えない黙ったまま夜を待つだけさ
明日が晴れだろうが
雨が降ろうが関係ないよ
笑える隙を探して
僕らは笑うだけさ
振り向いたその時に見せる
君のぐっとくるようなスマイルを受け止めて今日もあっちにゆらゆらそっちにふらふら
僕は歩いてゆくのだ。
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あなたは僕の一番星
僕の瞳にひときわ輝いているから
いつまでも愛してる
夢のまま 終わった
憧れも あなたがいれば忘れてしまえる
あなたを思うと優しくなれる
あなたを思うとより人になれる
ありがとう 愛してる
星のように降り注ぐ言葉
そのひとつひとつがあなたへのメッセージ
僕もあなたの一番星
あなたの瞳の中で輝いていたい
いつまでも
いつまでも
あなたは僕の一番星
僕はあなたの一番星
そんなふたりの瞳の中の一番星
永久に輝いて
闇に光をはこぶよ。
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僕らはこうして
ふいの風のように
生まれて
ふいの風のように
消えていく
どれだけ思い出
つくっても
どれだけ財産
蓄えても
悲しくなってくるな
だんだん歳もとって
だんだん切なくなって
だんだん閉じこもりになっていって
なんだか寂しくなっていって
それでもむりに笑っちゃって
今日も強がってるだけで夜が来て
いつの間にか夢の中
目覚めたら朝
そんな毎日
光と影に区切られた
世界の夜明けに
まぶしい朝がやってきても影はいつもつきまとう
それをそれと割り切れない僕の心に
そしてそんな僕の心は単に悲しいだけのバラードのように素直に沈んでゆく
優しい人のぬくもりへと
あたたかい人の愛へと
逃げるように
救いを求めて
本当は無傷のようで
傷だらけな僕に
気づけとばかりに
誰よりも 光を帯びたあなたに倒れ込んでいた
街の片隅 満月の夜
言葉を交わさずに
僕らは会話した
あの夜は今も僕の中で息づいている。
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過去も未来も現在も結局はいつだって
今だけが自分にとって世界の全て
先の事など考える余裕もない
そのときを生きるのに精一杯だから
結局はいつだって
目と鼻の先にある小さな小石にさえ注意を怠ればけつまずく
一秒後さえ僕には未知の世界
結局はいつだって
今だけが人間にとって世界の全て
振り返ったって
目を凝らしたって
足元しか見えないのさ
だからまずは今を生きる
転んだって立ち上がって
また歩き出すんだ
ひとつひとつの途方もない『今』という瞬間を見つめながら
全ての今に意味を持たせるように
僕は今、今を生き
今、今を生きてる
いつでも今を生きる。
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不細工な顔でもいいからとにかく顔を上げなよ
死んだような目をしてないで
生きてるっていうなら前を向きなさい
生きてるっていう目をしてみなよ
人生いつだってリアルタイムなんだぜ
生まれたならば
生きていきなよ
形や生き方なんて
なんだっていいよ
とにかく自分ってもんを見つけてごらんよ
何より自分のために
何より明日のために
前向きになるために
一歩でも進むために
自分の背中は自分で押してごらん
前向きな唄 うたうように
後ろ向きな唄 蹴散らすように
男は男を見せてごらん
女は女を見せてごらん
生きてるっていうなら
生きてるっていうのを形にしてごらん
無謀なくらい
無茶もすべきだ
無謀なくらい
勇み挑むべきだ
自分が自分になるために
自分が自分と気づくために
まばゆい明日がやって来るように。
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言葉にならない思いをもしも今すぐ言葉にできたなら
どんな言葉を言えるだろう
どんな言葉を言うのだろう
希望なんて とうに見えなくなっていた
辺り一面 焼け野原
人っ子ひとりいない
孤独とさびしさだけがあふれてるこの夜に
どんな救いがあるのかな
僕には歩く力すらもう残ってないのに
明日は無惨にもやって来る
太陽を見るのもそのうち嫌になるんじゃないかと
おびえていたよ
見えない何かに
朝が来るたび
心が押しつぶされそうになって
世界の誰より
全てが劣っている
そんな気がするよ
今日も悲しかった
今日も嬉しかった
でも仮に何かが幸せだったとしても
馬鹿な僕には気づけないさ
今さらながら
己に問います
幸福とは 一体
何を指すのか?
幸福とは 一体
どんなものなのか
それが判るまで
あしたは見えない
見えないままだ。