詩人:どるとる | [投票][編集] |
あとひとつ 何か足りないよ
もうひとつ 自分に欠けてるよ
でもそれが人なんだ
完全じゃないのが
人の良さでもある
不器用で たまに見事に転んで
けがをして 痛みを知ることで 強くなるのが人なんだ
あきらめてばかりの出来損ないの日々も
なぜだか振り返れば
間違わなくてよかったような簡単な過ちだった気がしてる
だけれどそれは言い訳さ
何か特別な事 できるわけじゃないけど
たとえば 人と人が寄り集まって ひとりじゃできない事
助け合ってするような そんな愛にあふれた 人でいたいな
人はひとりでは あんまり できることは少ないけど 人は人と手をつなぐことで
人の本来の力を発揮するんだよ
だから あなたと僕と不特定多数の人たちと 重たいもの運ぶのさ
時には人だから 意見食い違ってぶつかり合いもするけど
またそれが人であるところの人らしさで
そのあと たまらず心が痛んでお互い謝りあって仲直りするところも人らしいところだ
何か 足りないのが人だ
ミスのない完璧な人生求めちゃ大切なことにはいつまでも気づけないぞ
だからたくさん
間違って
痛い思いもして
何がこんがらがってるのか知っていくんだよ
心も身体も強くなってゆくんだよ
でも、完璧じゃない
僕は不完全な人だ
だから 今日も 何か間違って 何かが足りない気持ちだ
だけれど ちゃんと
生きていて
君の隣で僕を続けられる
それが僕って人さ
それが君って人さ
さあ 明日も
人は人らしく
大いに間違い
大いに食いまくり
大いに眠って
大いに愛し合おう
ただの人と人よ。
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こうして 目を閉じると思いもよらずいろんなこと浮かんでくる
開け放された自由な時間の中で
許されるかぎり
僕は僕でいられる
何もやることがない
そんな真っ白な夜に
イメージはひとりでに膨らんでゆく
窓から見える あの星がちりばめられた
夜空の向こうから
やってきたような命が今ここでこうして
ただありふれた
毎日を暮らしていること 素直に不思議に思った瞬間
僕の視界 いっぱいに星が流れた
尾を引いて 輝きながら 弧を描く流れ星
デネブもベガも
かなわない
ここにある平凡
愛すべき平和
眠れない夜なのに
寝たくないよ
眠れない夜なのに
安らぎに満ちた夜
心の中に
広がる おだやかなさざ波
押しては引いて引いては押してゆっくりと 時をさらう
東の空に 明日の栄光を予期する一番星がひときわ 強い光を放ってた
ほらね
浅い眠りはすこしずつ深くなってゆく
それじゃ おやすみ。
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ほら 待ちかねた夜がやってきたんだね
誰かには そうじゃないかもしれないけど
まあ細かいことは言わないで
今は僕の話を黙って聞きなさい
楽譜に並ぶ音符のように 僕と君はこの世界の中で歌を唄う音符になる
君と僕はそれぞれが違った 音色を持つ音符なのさ
さあ 行こう
明日へと
さあ 行こう
明日へと。
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今日も悲しいことがありました
でもいくつかの喜びに出会えました
心の中に降っていた雨もそのうちやんでいました
嫌いなはずのあの人が思いもよらず見せた笑顔は僕の目になぜか優しく見えたんだ
悲しくたって
泣きたくなったって
強く強く
生きていこう
今日があるから
明日がある
明日があるから
つづいてゆく日々
重たい時を背負って
歩いていくのは辛いけど
大丈夫 大丈夫
言い聞かせながら
歩いていこう
僕はまるでかたつむりさ
よたよた 這いずりながら 貝のような
渦巻く不安背負って
生きているから
ほらね 今日も日が暮れりゃ 何もかもが鮮やかに見えるでしょう
見えるでしょう?
かたつむりは今日も低速で進む
畑をならして
大地 踏み固めて
空を時々見上げて
生きていることの喜びを知るため
今日も 不器用ながら
ばかはばかなりに
頑張っているのです
だから明日も今日のように
他人と競わず
つまらないことを考えず ただひたすらに生きていこう
その先に楽園はある
不安など蹴散らして
のんきにあくびをしてやろう
僕はしょせんかたつむり
生まれたときからのんびり屋さんだ。
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神様がサイコロ投げたとき出た目がたまたま僕を選んだだけ
いつもいつも 時の波に揺られ 僕は舟を漕ぐ
不安なんか問題じゃない
孤独がなんだっていうんだ
いちばん大事なのは
生きていること
それさえ確かなら
何度だって いつだって やり直せるんだよ
だから今日も舟を漕いで
そうさ今日も舟を漕いで
岸を目指すのさ
今どのあたりかな
星がひとつ流れた
黙ったまましばらくじっとしていたら夜がやってきて
東の空に星が流れていった
さよなら 黄昏時はもう終わり
青い夜が今はじまる。
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大きな 夢を持てよと誰もが言うけど
鏡を見たときあまりの自分の醜さに 開いた口が閉じない
それでも誰かを恋をする 不思議な魔法にかかったように
胸が 胸が 痛むのさ
果てしない 大空を飛ぶ 鳥のように自由に生きていけたなら
もっと 僕らは
本当は僕のこと 好きなんだろう?君よ
隠してないで言っておくれよ
不思議の国のアリスのような ロリータ気取りの君を愛せるのは僕くらいだぜ?
大きな花束を君にあげよう
銀のステージの上で
君と二人踊るのさ
関係ないなんて言わせやしないさ
ライトがステージを照らせば静かにラストワルツがはじまる
弱虫で見栄っ張りの君を包む 君を包む。
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『べつに…』が口癖の僕は本当に言いたいこと 言えなくなった
面倒だからじゃない
それなのに
言えない
これはなんていう気持ちだろう
もどかしくて
歯がゆくて
散らかった気持ちだよ
雲行きがあやしくなってきた
明日が見えない。
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わけもなく悲しい
わけもなく嬉しい
わけもなく切ない
わけもなく楽しい
生きていること
生きていくこと
歩いていくこと
歩いていること
曖昧に入り組んだ
謎の塊を抱えて
どこへ行くのか
出口さえ見えない
言葉を綴るたび
何かが報われる
気がしてる
だから唄うんだよ
今日も僕は唄を唄う人
自由気ままに唄を唄う人
悲しみも喜びも
何もかも
唄にする
見つけたもの
見てきた景色
そこにある何か
感じたこと
思いついたこと
気がついたこと
言葉にして
伝えるよ
言葉にかえて
届けるよ
何もない
つまらない世界なら
せめて唄よ 響け
あの夕暮れも
あの雲も
言葉にすればなお
輝くんだ
だから僕は明日も唄を唄う人
きりもなくいつも唄を唄う人
今日はどんな唄を唄おうか?
唄う人よ
悲しいときこそ
唄おうよ。
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今日も1日 どうも
長らくお疲れさまでした
べつになんにも特には頑張ってないけど
まあそんなこと言わないでさ 自分くらいほめてやれよ
人は生きることにいちいち アクセサリーみたいに
飾りつけたがるけど
僕はなんにも要らないのさ、無防備でも構わないよ
わがままでもいいじゃないか
ばかだっていいじゃないか
僕には夢や愛がある
それで何がわるいの?
何も言われる筋合いなんかないさ
大切なのは僕自身
幸せかそうじゃないかだよ
今日も僕の知ってる
僕であれば
僕であればいい
それでいい。
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僕が明日もし
仮に死んだなら
誰も気づかないんじゃないのかな
そういやそんな人
いたような
いなかったような
そんな存在だったなら死んでも生きてても同じだよ
いつものように
お日様が昇り
いつものように
踏切が開いて
また閉まって
いつものように
信号が赤に青に変わり
何人もの人が道を行き交って
僕が死んだあとの世界も何ひとつ生きていたころと変わらず
同じなら
それはそれは幸せさ
遺すものも
残した悔いも
何もないのは
かえって幸せさ
なんだかそんなこと
考えていたら
悲しくなった
どうしてだろう
追い詰められて
行き場のない
人生なのに
生きることがやめられない
死ぬことが生きることより難しい
そう思う僕がいる
だからまだ生きていたい
だからまだ死にたくない
楽しいことなど
そうそうあるもんじゃないけど
生きていることが
無力な僕のできる
唯一の仕事だから
明日も僕という仕事をこなすのさ
テキパキとはできないけど ゆっくりゆっくり 慌てず急がず気をつけて
僕は僕を励ますよ
ただ、生きていることが難しいんだ
それをわかっているから 僕という仕事はなかなか捗らない。