詩人:どるとる | [投票][編集] |
朝起きて 寝ぼけ眼でカーテン開ける
朝食は簡単に済まし
行ってきますも言わないまま出かけ
ただいまも言わず
のそのそと家に帰る
繰り返される 退屈な毎日
楽しみなことといえば寝る事、食べる事
あたたかいような
つめたいような
世間の風に吹かれて
どんなに強がっていても流れる涙
優しいような
きびしいような
人たちに逃げ場ふさがれ囲まれて
言い訳も言えず
延々愚痴言われ
延々文句聞かされる
僕の涙はどこへ流れてゆくんだろう?
僕はまるで田んぼのまん中でただ立っているだけのかかしのように
形だけの人生を送っているだけに過ぎない
何が楽しいのか友は笑い
何がおかしいのか常に笑い
誰とも馴染み
何でもこなし
たいへんよくできた人間です
僕にはまねできない
空っ風に吹かれて
へのへのもへじの顔して カラスに集られ
かかしはそのたびに
愛想振りまき世辞をばらまき
時が過ぎるのを待つ
日が暮れ
夜が来たら
人前じゃけっして見せない
大降りの雨をたれ流す
そしていつか立ったまま死んでいくのだ
かかしのように。
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目の前にそびえ立ってる孤独の塊
積み重なる季節の波
落ち葉のように
花びらのように
散り際くらいは
美しく死んでゆきたいもんだ
だけれどこの世界は
地獄の沙汰も金次第
先行きは暗い
軽い財布を 大事そうに抱えながら
くだらないものばかりであふれる部屋に閉じこもっていても
友達はできない
彼女はできない
だけれど ひとりが一番なんだかんだ気楽です
こんな雨の降る日は
どこにも出かけず
ずっと家で
テレビでも観てるさ
音楽でも聴いてるさ
傘もなく 悲しみに
まともに 濡れている僕の心
誰かが傘を差し出してくれたら 幸せなのに
出逢いもありそうもない
夢見るだけ 憧れるだけ無謀な僕は自分で自分の身を守ることでなんとか生きています
そしてまた雨が降れば 身を守るため
傘を差すのです
だけれど心までは守れない
役立たずのアンブレラ
やがて 訪れた夜
屋内にいてもなお
濡れてしまう 連休初日。
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街路樹を駆けてくる
雪の足音
ぐっと寒さ増す
その気なんてなくてもいつの間にか恋してる 君の優しい瞳に恋してる
小脇に抱えた
ささやかなプレゼント
届けるために
僕はただ走る
雪の降る街の中
駆け抜けて
人ごみを押しのけて
君に会いに行く
君に会いに行く。
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さみしさなんて
孤独なんて 鼻で笑って へっちゃらだって口では言ってはいるけど
本当は僕だって
誰かと一緒に
笑いあったり
抱き合ったりみんなみたいにしたいんだ
だけれど、僕は意地っ張り 強がることでしか自分を表現できないみたいに生きてきたから
いつの間にか
独りぼっち
俯いていた
青春なんて 何がおもしろいのか 僕には何ひとつ理解できないまま 通り過ぎたよ
今はさえない日々
汚い作業着 着て
ひたすら 働く
強がりの結末は
思いもしなかったほどもの悲しい日々
ため息さえ凍りつくほど寒い冬に降り立った 汚れのない天使は 僕の頬に流れる涙を そっと ぬぐってくれる
さびしいけど
悲しいけど
生きていくよ
歩いていくよ
神様がかけた
目覚ましが
僕の永久の
眠りにさそうまで
もうしばらく
この景色を眺めていることにするよ
強がりながらも
泣いている夜
月に照らされて
今も
強がりの結末は
思いもしなかったほどもの悲しい日々
ため息さえ凍りつくほど寒い冬に降り立った 汚れのない天使は 僕の頬に流れる涙を そっと ぬぐってくれる
風に吹かれ
たまらず襟を立て
人ごみに消えてく
僕の姿を
忘れないで
ここにいたよ
そして生きてたよ
何か頑張ってたよ
いつか夢に溶けても
いつか嘘になっても
忘れないで
こんな強がりなやつがいたことを。
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僕は十分頑張ったよ
神様
僕は無理しすぎたよ
神様
僕は疲れ果てたよ
神様
僕は人のせいにしすぎたよ
神様
いくつも謝らねばならない事がある
いくつも悔い改めなければならない事がある
でも死ぬには死ねなくて
前向きにもなれなくて
そんな気持ち誰かに少しでもわかってほしくて
こんがらがってる日々を生きてる
神様に言いたいこと
たくさんある
聞こえてるか
届いてるか
わからないけど
神様よ 聞いてくれ
あなたはなぜに
僕を描いたの?
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いつものように朝起きて
いつものようにご飯食べて
簡単に支度ととのえたら出かけてゆく
そんな毎日が僕は大好きさ
繰り返される毎日は僕には宝物
今日もたくさん笑ったね 泣いたね
いつものように
退屈なくらい
幸せだったなら
笑おう 笑おう
いつものように
悲しいときこそ
自分励まし
また歩き出す
そんな毎日が僕は大好き
そんな毎日が僕の宝物
だからいつものように
それを忘れたらだめだよね。
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涙を見せなさい
そしてその笑顔をしまいなさい
どうして悲しいはずなのにあなたは笑っているの?
愛想笑いをしまいなさい
涙を降らせなさい
道化師になった覚えがないなら
へたくそな笑顔はしまいなさい
そして涙流しなさい
僕が見たいのはいつだって 太陽みたいな君の本当の笑顔だから
偽物の笑顔はしまいなさい
そしてせめて僕の前では本当の君でいなさい
悲しいなら 悲しいなりに 泣ける そんな
嬉しいときは 嬉しいなりに 笑える そんな世の中なら
嘘なんかつかなくても素直にもなれるのに
自分に嘘ついてまで笑いたくなんてないよ
だから 逃げ出した
今まで ずっと 逃げてきた
愛されることもなく
愛すこともないままで
本当のスマイルに出会えないまま
大人になったんだ
優しい月明かりに照らされて 夜の片隅たたずめば 何かわかるのかい?
神様が僕を描いた意図がいまだにわからないよ
多分ずっとわからないよ
世界中のスマイルを
僕は信じられない
テレビを観ても
周りを見渡してみても
すべてが嘘の笑顔に見えてしまう
聞こえてくるもの
見えてしまうもの
僕には何もわからない
君に何がわかるんだろう?
僕にも何もわからない
君の何がわかるというの?
だから二人は背を向けて
過剰すぎた僕らの愛に終わりが来たとき
君は最後に見せたのです
本当のスマイル
やっと 見れたよ
本当のスマイル。
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誰もが 抱えてる
明日への不安を
遠い未来への不安を
すべて背負って
人は生きてく
誰もが今を生きてる
新しく描かれた1日に
夜明けが訪れる
ほら 君を照らす朝陽がまぶしいのは
君が今日も生きているからだ
ちゃんと確かめなさい
いままで僕が来た道をこれから誇りに思えるような 大きな夢を目指して
大げさなくらい
憧れ抱き
歩いてゆこう
僕が来た道を
どこまでも
どこまでも
歩いてゆこう
足跡は途中で止まるけど ひとつさえ消えないまま残るから
見えない証を刻むのは明日の君だよ
さあ 歩いてゆこう
僕が来た道を
いつまでも
いつまでも
光と影が交わる世界で嘘をつくことをおそれるんじゃなくて
嘘におぼれない勇気持つことを大事にしようね
ほら僕の住むこの街に夜明けが来る
新しく描かれた1日に 僕の笑顔も描かれて 白い雪を背景に世界は真っ白く染まる
僕が来た道にも
雪が積もるよ
さあ 風邪など
牽かないように
暖かくして
出かけよう
一歩、一歩と
歩いてゆこう。
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いつもの道を
いつものように
歩いていたら
なんだか素敵な
景色に出会える気がして自転車飛ばして
出かけたんだ
哀愁ただよう
裏通り
夕暮れが染める空
連なるブロック塀
哀愁連日
本日晴天なり
明日も晴れやがれ!