詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の目に映る世界は
少しずつ変わってゆくよ
新しくなるたび
古びてゆく何か
部屋の模様替えのように 世界もその様相を変えながら
変わりながら
君の目に映る世界も変わってゆく
君の目にはどんな世界が見えているのですか?
僕と同じ世界ならば
同じ感想を持つのかな
君が見ている世界は
きっと角度も見え方も違うから きっと
同じふうには見えないけど
僕の目には今
君が見えてて
君の目には今
僕が見えてる
これだけは確かだ
ふいに浮かんでくる
邪悪な気持ちも
粗悪な心も
君が包んでくれるというなら
僕の目に映る世界はたちまち鮮やかに染まるよ
君の目に映る世界へ連れて行って
薔薇色の世界へ
君の目に映る世界へ連れて行って
瑠璃色の未来へ
暗闇を抜けたところにある 光あふれる朝へ
連れて行って
連れて行って
愛という 簡単な
名目を 携えて。
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朝から 雨の降る土曜日
心まで曇りがち
誰かのせいにしたくなる
たとえばどんな悪行も
自分のせいにはできないよ
何より自分が大切だから
心の中に悪魔を宿した僕には
自分を守ることは
限りなく
他人を傷つけることと同じだった
俯いてる あなたの目には何が映っていますか?
まぶた閉ざした
美しいものさえ
見ることを拒んだ暗闇の中には 何が見えていますか?
何も見えるわけはないんだ
あなたの目には何も映っていない
だけれど あなたはまだ生きることをあきらめてない
希望を少し
抱いているから
ほら朝が来たときに
あなたは雨にわざと濡れた
それは、生きてることを確かめるためでしょう
だから笑ったんだね
冷たいと感じたときに
あなたはまた今日を生きることを選んだんだね
そうして繰り返してゆくことを決めたんだね
正解でもなければ
間違ってもいない
答えを抱いたまま
いつまでも 解らないまま ずっと悩んでいよう
ずっと迷っていよう
それこそが旅なんだ
それこそが人生なんだ
あなたは深く
深く うなずいた
長い間 閉ざしていた
心の目を今 開き
そこに見たのでしょう
生まれたての希望
ほらね、それはたちまちおだやかな唄になる 唄になる。
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空き缶がリサイクルされるように
ペットボトルがリサイクルされるように
悪循環に陥ってゆく
絶望的なサイクル
意味もなく淡々と繰り返す
使い古されたジョーダンのように
それはゆるやかに流れてゆく
昨日まかり通った言い訳が 今日にはただの 戯れ言に変わり
忘れ去られた言い訳さえも 時間が経てばまた息を吹き返す
悪循環なこのループはつづいてゆく
誰かに頼りきり
誰かと踊るワルツ
絡み合う声と声
言い訳を肴に
飲み明かす真夜中
酔いはすぐに覚める
禁断症状は思考を狂わす狂気の試飲 身も心も精神も滅ぶまで繰り返される魔性のミサ
回りつづける 観覧車のように 僕らは 出会うべくして出会ったのさ
そして生きるべくして 今日を生きてる
意味など求めたところで幻
もう少し 酔っていよう
シワのない脳みそで考え得るかぎりの悪巧みと
悪魔の微笑みで
この世界にささやかな爆発を起こしたそのあとに
消えてゆければ
僕は幸せさ
日々ループする魔法の世界 右往左往していた僕ら ひとつになる
ここらで一発
かますのさ
そしてまたいつかの言い訳が誰かの判断力を鈍らせるように
真実を遠ざけてゆく
サヨナラ 貴重な僕の営みよ
ここからまた何もかも新しくなる
明日には 僕はまたひとつ 何かが違う僕なのさ
空き缶がリサイクルされるように
ペットボトルがリサイクルされるように
それはごく日常的に行われる簡単な処理
ボタンひとつで
つぎなる時代へ
ループする世界
見知らぬ世界へ
つま先が出た
途端に 物語は
急カーブをむかえる
その先にあるものは?はたして
意味もなく
笑うのはなぜ?
意味もなく
泣くのはなぜ?
ループし続ける世界
明らかになる僕の嘘
ほらね
連続するループ
なだれ込む情報の数 ハンパないことうけあい
ループに重なるループとループ。
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この街に生まれて
はや幾年
流れたのか
気づかないあいだに
街の姿も変わり
僕を見る人の目つきも幾分か変わって見える
だけれど誰がなんていったところで
これが僕の頑張った結果だ
何も言えやしないさ
これが僕のしぼりだした精いっぱいだ
他人と比べられたって 差が出るのは仕方ないことだとわかってる
ずいぶん 差をつけられたもんだ
それでも 僕は僕の今を精いっぱい生きてるんだから
高らかに自信持って笑っていようじゃないか
僕が見ていた 未来ってものは 僕の頭が勝手に創り出した幻
今 見えている 平凡な日々が現実なんだ
誇れるようなものなんて 探したってさ
あるわけもないけど
あるとするなら
僕がここで生きてる今が何より誇りだよ
不要なものは何もなくて
必要なものも何もないけど
かけがえのないものならいくつでもある
だから 大丈夫さ
ため息なんて 鼻で笑ってそのへんに捨ててやるさ
さあ 歩いて行くんだ
自分の背中を押せるのは他人より自分だよ
理想ばかり抱えていた夢見がちな自分にさよならできたら
もう一度、
未来での自分の座席を 探しに行こう
明日より今を見つめて
夜空の中でひときわ輝く一番星を探すのは難しい
だけれど 自分の選んだ 道を歩くなら誰にも文句は言えない
だからひとつだけの一番星より
平凡でも幸せな
人生を生きたい
ここにある
シンプルな願いは
いつしか
僕を強くする
魔法になった
さあ世間の風に吹かれて 心揺らぎそうになっても
生きていくと決めたときから 僕は弱い心捨てたんだ
だから 歩いていくよ
だから 生きていくよ
明日より今を見つめて
悲しみより喜びみつめて
お金より見えない幸せ信じて
ゆっくり
ゆっくり
歩を進めて行こう
明日より今をかぎりなく見つめて
見つめて。
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何度 転んだって
立ち上がれよ若者よ
不屈なことなら
いくらでもあるだろう
だけれど復活せよ
蝶となり広い世界に羽ばたいたなら
記憶にない 僕が生まれる前の世界
いくつかの戦争があって 何人もの人が死んだ そんな話を聞かされてもぴんとこない 若い僕だけれど
そんな時代の上に
そんな努力の上に
僕がいるならば
お辞儀くらいはしておこう
不屈をばらまいた真夜中に
復活の宴を催して
酒を飲みまくる
酔いどれ サンデーナイト
復活の兆し 見えてきたら 歩き出す準備整えて
よく眠り よく食べ
よく 遊ぼう
そして復活しよう
立ち上がれ 若者よ
自虐の精神 辛いね
それでも 清く正しく 美しく
唄でも唄いながら
生きていこう
平凡の上に 平凡を積み重ねたような日々の中
旅人は勇む
神様よ 手違いに気づいておくれ
神様よ 間違いだと言っておくれ
何度もリピートされる言い訳も
本当の僕の唄さ
さあ歩いていこう
さあ歩いていこう。
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あたたかい陽射しに包まれて 目を閉じてみれば
もうすぐやってくる春の季節の足音 聞こえてくる気がする
桜のつぼみは 今は固くその身 閉じて
花開くその時を待っている
生まれてから 一度さえ 人を愛したことがない僕だけれど
誰かを思う気持ちを持ち続けていれば
いつか誰かを愛すとき 心に春は訪れるかな
僕も誰かを愛したい
僕も誰かに愛されたい
余計なものは何もなく
必要なものも何もないけど
かけがえのないものならいくつだってここにあるのさ
僕も誰かを守りたい
僕は確かに守られたい
くだらないことで笑いあったり
時には喧嘩したり
時には支え合ったり
そんな春になるといいな
僕も桜のつぼみのようにあたたかい風が心に吹くその時を待っている
恋する心に咲く
桜を人はこう呼びます
恋桜
永久に枯れない
永遠の花
僕も咲かせたい
恋桜
散ることを知らない
恋桜。
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言葉なんて役に立たない 黙ったまま風に吹かれていよう
限られた時間の中で
誰もがそれぞれの時間を暮らしてる
悲しみも喜びも
切なさも
何もかもが全て
ここに生きている
自分を証明するための証ならば
ここに生まれて
良かった
明日は薔薇色に染まるよ
いつかは尽きるこの命 燃やしながら
もっともっと
生きる喜び
感じたい
ここに生まれて
良かった
そう思えるように
何度でも何度でも
ここに生まれて
良かった
そういえるように
いつまでも
いつまでも
何度でも何度でも
僕は日々生まれ変わる
新しい自分に
新しい自分に。
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ため息が出ちゃうよ
こんな夕暮れに
赤く染まった
空眺めながら
明日のことを
考えていたら
不安に押しつぶされそうでこわいんだ
厚い雲が揺れている
不安なのは僕だけじゃない そんなことわかってるけど
目をそらしてしまうよ
現実をうまく見つめられないよ
いつも気づきゃ俯いてるよ
だけど少しずつ前に進もうとしてる
この見えない勇気だけは疑わないで
今は独りきり 世間の冷たい風に吹かれて
答えを 探してる
長い長い旅の途中さ
大切なもの
大事なこと
見失わないように
歩いていこう
いつでもどこでも
笑ってられるほど気楽な心は持ち合わせてないけど
涙流れる時は
慰められるよりも
気がすむまで
泣きたい
そしてまたひとつ
強くなるよ
今はまだ旅の途中
あわてることはないのさ
ゆっくり ゆっくり
歩いていこう
訪れたこの夜に
おびえないで
夢の扉 一緒に開け放とう
一本の煙草のようなはかない人生
吸い終えるまで
ほどほどに暴れます
愛と平和 胸に刻んで
旅はつづく 旅はつづく
何度でも日は昇り
何度でも日は沈み
僕は何度でも
笑うだろう
泣くのだろう
時々、生きることに
投げやりになってしまうけれど
負けず 風に吹かれて
明日の自分によろしく言ってやろう。
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長いこと僕の手をわずらわせた夜がやって来ました
時間の波が素直に引くように
静かな街並み
消えた人影
子供が遊ぶ無邪気な声も聞こえない
誰もいない 道にぽつんとある 自販機の明かりだけが遠めにも揺れているのがわかるよ
なんとなく 何気なく 僕は悲しくて
驚くほど 思い悩むほど 今は切なくて
言葉にならない気持ちだけが 胸の奥をしめつける
夜の灯りがどことなく泣いている
そんな気がして仕方ない
慰める言葉もない
この僕には
惨めなこの姿が
似合ってるのかな
僕の心はガラスのように儚くて
少し ふれられただけで 壊れてしまうほどもろいのさ
涙は ビー玉のように煌めいて
美しいけど
安っぽい
ガラス玉さ
今は強く前に進むため 笑おう
夜の灯りが泣いている
僕も泣きたいよ
でも今は 明日のために 笑おう
強く笑おう
それが本当の強さだと知る時
僕は本当の大人になれる
そんな気がする
笑われたっていいさ
ちゃちなプライドぶら下げ
風に吹かれて
黄昏の中で見つけた答えだ
僕はそんな自分を誇りに思う。