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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2595] 時代の風に吹かれて
詩人:どるとる [投票][編集]


ゴミ屑のような言葉をいくつでも 吐き出して
積み重ねた嘘や言い訳も全部 ブラックホールに捨ててしまおう

いくつでもいくつでも
人の営みがあるかぎり
時代は巡り
時代は訪れ
そして

いくつでもいくつでも
流行りを呼び
廃れてゆくんだよ

都会の空に月が
出ているのも当たり前なのに
なんだか
不具合感じるおかしな夜だ

青い星 白い肌
点滅する信号機
渋滞の道
行き交う人の群れ
正体不明の不安に囲まれて身動きもとれない東京の夜

時代は人々をのみこみながら やがて
終わり次の時代に変わってゆく
残るもの
廃れる流行り
時代の洋服に身を包み
時代にそぐわない歌を歌い続けるシンガーはそれでも自分の時代が来るのを信じて今夜も路上で歌い続ける
希望と慰めに満ちた歌
アンバランスな世の中に似合わない
明るい歌
歌い続ける
人は自分のことで精一杯みたいで通り過ぎてゆくけど
シンガーは気にもとめずに歌い続ける
東京の夜

時代は僕を完全に見捨てたのかな?
違う
違う
僕は信じない

疑い続ける
日々
とぐろを巻くように
希望と不安が
今 僕を包むよ

いくつでもいくつでも
人の営みがあるかぎり
時代は巡り
時代は訪れ
そして

いくつでもいくつでも
流行りを呼び
廃れてゆくんだよ

歌い続けるあいつは
今日も終わりのない夢を見てる

時代の風にあらがうように
追い風の中を突き進む 平成の夜の歌

いつか
きっと
いつか
届くさ

僕のギターは泣き声をあげるように 時には笑うように
誰にともなく歌うさ
歌うさ

僕は売れないっこシンガー

時代の風に吹かれて
流行らない歌ばかり歌い続ける日々

凍えそうな身体をふるわせながら
歌い続ける
東京の夜

聞いてくれ
俺の歌を

時代の風にかき消される 声を 声を 声よ少しだっていいジーンと響いてくれ。

2011/03/16 (Wed)

[2596] さよならよりも悲しい言葉
詩人:どるとる [投票][編集]


どしゃ降りの雨 窓をかすめてゆく
いくつもの電車を見送って 僕らはホームにたたずんでいた

さよならするはずの時なのに いつまでも切り出せないさよならの声

君は少し 涙ぐんでいた
僕はただたばこをふかしていた

さよなら
ピアノを弾くように
雨粒さえはじくような悲しい言葉で心をふるわせて

この世界で一番
悲しい言葉を言うよ

さよならよりも悲しい言葉

まだ君を愛してる

おかしいよね
さよならするのに
まだ愛が残ってる。

2011/03/16 (Wed)

[2597] 僕がついた嘘のすべて
詩人:どるとる [投票][編集]


何百回ともなく
繰り返した
馴れ合いの果てに待つものは楽園なんてものじゃなく
地獄も甚だしい場所さ

今僕ができる事はあるだろうか?
0と0の間にある答えが知りたいのさ

僕がついた嘘のすべては君を思いのほか傷つけたらしいから
とりあえず謝っておくよ ごめんなさい

世界中が僕を敵視してるような つまらない妄想には付き合えないわ 君は僕の部屋から出て行く

ひとり取り残されたように いつまでも
壁のシミとにらめっこして 時間は無意味に過ぎてく
季節が無意味に過ぎてく

真っ白な壁紙もいつしか ヤニで黒ずみ
いつしか純粋だった心も汚れてしまったよ

僕のついた嘘のすべてを神様が全部本当にしてくれても僕の罪は消えないから
やっぱり謝るよ
ごめんなさい

窓もドアもない
入り口も出口もない
この世界で僕は
常識に飼われて
いつしか
餌も底を尽き
死んでしまうのさ

それが僕の運命だ

風は気まぐれに吹いたり 雨は降ったりやんだり
男はだらしなく
シャツをズボンからだしたり 女はわがままに 光り物を強請ったり
犬は遠吠えを繰り返して 隣のおばさんは細かいことに神経質になって そんな具合に繰り返す日々

日常はまるで 組み立てキットのように
だんだんと形を成してゆく あとは簡単さ
組み上がったら そのあとは何もない 組み立て直せない
一度きりの人生
一度きりの人生

夢もロマンもない
昭和の香りで
満たされた
喫茶店に
鈴を鳴らして
あらわれる
ギター弾きは年寄り

意味のない毎日は続く

右のものを左に移し
左にあるものを右に移す

繰り返す日々はなんの変化もなく過ぎる

ミイラになるまで
ミイラになるまで

嘘は嘘のまま
僕は広い広い檻の中
痛みのない死刑が執行されるのを笑いながら泣きながら待つ。

2011/03/16 (Wed)

[2598] それでも地球は回ってる
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しい事があったなら悲しいなりに泣きなさい
嬉しい事があったなら嬉しいなりに笑いなさい

今日どこかで誰かが小石に躓いたことから 誰かが亡くなったことにいたるまで
沢山の悲しみが
それ以外の喜びが
この世界で数秒単位で起きてる事
不思議に思わないではいられない

あなたは笑っていますか?
泣いているのでしょうか?

ここで泣く
ここで笑う
ここで怒る
ここで遊ぶ
ここで生きる
ここで歌う
ここで踊る
その全てが
人生なんだよ

悲しみは降り止まない
でも希望も消えない

どんなに悲しくても
どんなに切なくても

それでも地球は回ってる
変わらない速さで回ってる

見習えという訳じゃないけど
頭の片隅 とどめておくと何かと役に立つ
多分役に立つ

今日も回ってる
地球は回ってる

あなたの笑顔の横で
僕の涙の横で
みんなの頭の上で
綺麗な星空の彼方で
地球は回ってるんだ

それぞれの生活をのせて
地球はくるくる回ってる

朝でも夜でも誰の隣にいても どんな状況にあっても あなたが生まれる前から
地球は回ってるんだ
地球は回ってるんだ。

2011/03/16 (Wed)

[2599] 本日も晴天なり
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意味も理由もないけれどなぜか生きたい

そう思う今日はなんていい日なんだろう

何か良いことがあったわけでもないのに

少しツイていただけでこんなにも幸せになれる

そんな今日はなんていい日なんだろう

空が晴れて
風邪も牽かず
健康で
何事もなく
1日が終わる

それさえ
変わらなければ

何もなくてもいい日になってしまう

多分いつもは気づかないくらいささやかな出来事も ふと思い直すととても恵まれていることに気づく

僕は自分に言います

本日も晴天なり

余分な物は求めない
幸せも腹八分目がいいのです

僕は世界に言います

本日も晴天なり

それだけで
それだけで。

2011/03/17 (Thu)

[2600] 季節はいつも忙しい
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涙こぼれるように
桜が咲いたから
僕も歩き出す

泣き止むように
桜が散ったから
僕はドアを閉める

季節はいつも
ただドアを開けたり閉めたりするだけで
暑くなったり
寒くなったり

季節はいつも忙しい
僕らはいつでもめまぐるしい

休む暇なんてないくらい 心は昼夜関係なく暴れてる

さて詩でもどうですか?
空耳のように聞こえたから僕は今ここにいる

多分理由なんか探したって万人が満足するような理由はない。

2011/03/18 (Fri)

[2601] ただの1日もただの青空も
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おはよう おやすみ
こんにちはさようなら
ごめんなさい
ただいま おかえり

人はいつも1日の中で誰でも言葉にする
一回しか言わない言葉もあるけど なんだか投げかけた言葉が返ってくるだけで幸せだね 安心するんだ
一人じゃないって思えるから

退屈でつまらないただの朝も おはようって言うだけでなんとなくなんとなく
幸せ感じるよ
わけもなくわけもなく眠れない夜も
誰かが傍にいてくれればそれは一人じゃないって思えるから
ぐっすり眠れる

ふいにこみ上げた
切なさも 風に吹かれて どこかに飛んでいったから僕の涙もいつの間にか 乾いていたよ 涙のあとに浮かんだ笑顔はまるで雨上がりの虹のようだった

誰かが傍にいてくれればきっとどんなことも乗り越えられる
馬鹿みたいに僕は繰り返すよ
阿呆みたいな毎日を
クソみたいな何かに苛つきながら
思うことはただひとつだけさ
どんな1日も
一回きりだから
交わす言葉も
全て全て
明日になったなら
会えない人もいるからね
ただの1日もただの青空もどんな言い訳もまやかしも通じないほど素晴らしいものなのです

君の声が僕の耳に届いた時 涙が溢れ出すほどうれしかったのは あなたがそこにいるってだけのただそれだけの涙だけど
あなたがいてくれることは何よりの僕の支えなのさ

愛してる
あなたも素晴らしい

さあ今日も言おうね
おやすみなさい
明日、またおはようって言えるように。

2011/03/18 (Fri)

[2602] 涙のグッバイ
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幸せはどこからやってくるんだろう
今日は僕にとってどんな日だったかな

思い出せないことのほうが多いけど
本当に忘れちゃいけないことは多分たったひとつだけさ

今日という1日を悲しみで満たさないで
どんなに悲しくても
きっと明日は晴れる
信じよう 信じよう

涙のグッバイ

手を振ろう

明日に向かって
全速前進。

2011/03/18 (Fri)

[2603] 一夜之夢
詩人:どるとる [投票][編集]


胡蝶が羽を開く時
朝は訪れ 僕らは舞い踊るように生き
胡蝶が羽を閉じる時
夜が朝を喰らい 僕らは暗闇の中で眠る

まぶたの外では月が夜を支配して
太陽の光は届かない

僕らはこの眠りの魔法が解けるまで
悪夢すらも受け入れて 朝が来るまで身悶える芋虫になる

真夏の夜の夢

地平の果てまで
続く 無限回廊

終わりも始まりもない旅は寝ても醒めても僕らに問いただす
おまえは生きたいのか?と
おまえは生きてるのか?と

真夏の夜の夢

幻のような炎が揺れ
舌なめずりする夜の魔物がディナーを心待ちにしている

腹におさまった朝がまた夜の胃袋をやぶり闇から這い出したその時また世界に光がもどる

一夜だけ之夢

繰り返す波のように
時は引いては満ちる

太陽と月の入り交じるこの世界の掟
縛られる事も常
縛る事も尚、常

真夏の夜の夢

寝苦しさもまた現
安らぎもまた現

胡蝶の休まる場所は地獄でも極楽でも無く

この青と緑の大地
眠りし時も又同じ。

2011/03/19 (Sat)

[2604] 月食
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蝕まれた身体
生まれた時から
不治の病にかかっているようなもの

辞書を引いても
書いてないさ
この命を
永遠にする方法

いつか時が来れば
砂時計は
砂を全て吐き出し
僕らは年老いた
その身体を
病魔なり
寿命なり
空の彼方へと
返す
神様はいない世界へ
魂は昇ってゆく

月が夜の闇に食われるように お腹が空きすぎた夜の魔物は月にさえもその牙をのばすのだ

僕らはいつしか
その夜の腹の中
歌さえ歌えぬ
のどは潰れ
目はえぐられ
この身体は
炎の中で肉もろとも
骨となり溶け
深き地中の底へ
葬られるのが運命

月食の絵図

餓鬼のように
腹を空かせた
夜の闇は待つことを知らないから

その時が来れば
誰も皆 運命に負ける

潔くその折はこの世界にサヨナラを云おう

それまでには未練たらたらも棄て

清い白い身体で
死を 待とう

夜の闇が 僕を喰らう迄。

2011/03/19 (Sat)
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